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スペーサー
自衛隊ニュース   1085号 (2022年10月15日発行)
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機略縦横(42)
第9師団最先任上級曹長 准陸尉 山内弘美
人に伝える難しさ
 ある人より最近、信頼のおける仲間だと思って話をしていたところ、会話がずれるということがあったと聞きました。よくよく話を聞くと「そう思っていなかった」と言われ、何それ?って感じだったそうです。
 とある事について丁寧に説明したと思っていても、話の相手は都合よく解釈し、それを確認もしないまま思い込んでしまいます。
 「そう思っていたから」と悪気もなく、さらっと言われると仲間であっても、どうなの?と思ってしまう事があるかと思います。また感情的になり説明の途中、険悪な雰囲気で口喧嘩になるという事もあるかと思います。ここで感情的にならず6秒耐え、いったん冷静になってから話をしなければなりません。
 自分の説明の仕方が悪い事も反省しなければなりません。しかし自分自身も勝手に理解し、相手の話を勘違いしたまま聞いている時もあるんだろうなと思います。
 今回のお話で再認識したことは
(1)今までより伝え方を丁寧に
(2)伝わったか相手に確認
(3)イラっとしても6秒我慢
この3つを常に意識して日々勤務していこうと思います。
「人に伝えるって難しい、伝わったかの確認は大事である」

第3次基礎となる部隊の訓練検閲
空自28警戒隊との協同基地警備任務を完遂せよ
 第6普通科連隊(連隊長・河村友則1佐=美幌)は、 9月13日から9月16日までの間、航空自衛隊網走分屯基地(司令・田中国敏2空佐)において、第3次基礎となる部隊の訓練検閲を実施し、第3中隊(内山茂樹3佐)が受閲した。この際、15日からは同分屯基地の航空自衛隊第28警戒隊との協同基地警備訓練を検閲の場として実施した。
 本検閲は、検閲課目を前段「重要防護施設の防護に任ずる普通科中隊の行動(部隊交代)」、後段「航空自衛隊網走分屯基地第28警戒隊との協同基地警備に任ずる普通科中隊の行動」とし、「各級指揮官の指揮幕僚活動」を副連隊長以下各補助官が、「部隊の基本的行動及び隊員の基礎動作」については最先任上級曹長(湯浅正明准陸尉)を長とする各中隊先任上級曹長等が、定量的に評価・判定し、じ後の進歩向上を促すこと及び航空自衛隊との警備における連携強化を図ることを目的に実施した。
 13日に午前9時から任務遂行する上で6連隊独自の課目として各人の能力に必要な射撃、格闘、救急法の練度判定を実施。特に救急法については、林内において明度がない中夜間における負傷者処置を練度判定に取り入れて実施した。
 13日の午前10時には、第2中隊の訓練検閲の状況に引き続く第3中隊の先行班が航空自衛隊網走分屯基地に到着、部隊交代が整斉と実施できるべく、中隊間での認識の共有を図る等、周到な部隊交代準備を実施した。
 14日午前4時には主力が航空自衛隊網走分屯基地に到着し、第2中隊との警備任務の引継ぎや上番間に発生した事案等情報共有を確実に図ることで容易に部隊交代ができ、午前11時には検閲課目の前段の状況が終了した。
 15日午前7時30分からは検閲課目後段の第28警戒隊との協同基地警備訓練の状況が開始、網走分屯基地に到着した第3中隊の先行班は、速やかに協同指揮所へ前進、第28警戒隊から現在の状況を掌握し、その後主力到着に併せて、現地確認等作戦準備を開始した。
 午前11時30分には、第28警戒隊と協同し、警備小隊が重要防護施設を防護するとともに、巡察小隊が機動巡察を開始し、敵を警戒しつつ各種状況付与に応じた迅速な対応を実施した。特に夜間の襲撃、の際には、速やかに部隊を展開させ、あらゆる不測事態対処に対処した。
 また本作戦を通じて第3中隊は第28警戒隊と協同の部内ネットワーク(正蒼院)を活用して共通作戦図(COP)により作戦地域における情報共有を迅速に図る等、航空自衛隊との新たな連携要領の基礎を確立した。協同基地警備においては、共同指揮所において、ドローン対処、夜間における共同の第1線救護、襲撃対処等実施し、16日の午後2時10分には全ての状況が終了した。

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