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自衛隊ニュース   2010年7月1日号
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ブルーインパルス初飛行
島根県大社湾
出雲駐屯地、島根地本が支援
市民7万人で賑わう
ブルーインパルス
出雲市大社湾上空に飛来したブルーに一般市民が大歓声
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 5月22日、「JA出雲」主催の「大社湾海原祭り」で、航空自衛隊第4航空団第11飛行隊のブルーインパルスが展示飛行を実施した。ブルーインパルスは、今年発足50周年を迎える最中、島根県出雲市大社湾で県内初の飛行を披露することとなった。
 「大社湾海原祭り」当日の天候は曇りではあったものの、ブルーインパルスの姿を一目見ようと7万人の来場者が訪れ、祭り会場は大盛況だった。
 ブルーインパルスの演技が始まると同時に、県民が初めて見るブルーインパルスに大きな歓声と割れんばかりの拍手が起こり、大社湾に響き渡った。演技が終わっても歓声や拍手はなかなか止まず「かっこいい!」、「僕もパイロットになりたい!」など未来のパイロットを彷彿とさせる言葉が多く聞かれた。
 海原祭り期間中は、陸上自衛隊出雲駐屯地による装備品展示、島根地本によるパネル展示、ミニ制服、ミニフライトスーツの試着コーナーを設置するとともに、ブルーインパルスのパイロットによるサイン会も行われ、自衛隊ブースにも列を連ねた。特に、陸上自衛隊出雲駐屯地第304施設隊の81式自走架柱橋の運転席への搭乗体験には行列ができ、多くの子供たちは、普段目にすることのない特殊車両に目を輝かせていた。
 島根地本では、今後も地域主催のイベントを支援し、多くの方々に防衛省、自衛隊の姿に理解を深めてもらいたいとしている。

府中基地で美術展開催
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 航空自衛隊府中基地(司令・糸永正武1空佐)において、6月15日〜18日の4日間、「第29回 府中基地美術展」が開催された。(共催つばさ会、協賛ともしび会)
 記帳を済ますと、最初に特別展示として府中市にある齋藤病院理事長・齋藤章二氏の作品3点が展示されている。それから順次、絵画、工芸、写真、書、彫刻・陶芸、俳句などが並ぶ。優しい気持ちになる作品や「?」と思うような物、「最後の仕上げでここのところ寝ていない」と言葉通りの力作が勢揃い。見に来た人を飽きさせない。一巡すると糸永基地司令の特製「梅酒3種類」で終わりになる。

連絡偵察機LR1ラストフライト!
《15旅団》
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 5月20日、第15旅団第15飛行隊(隊長・長井昭則2佐)装備の連絡偵察機(LR1 22019号)がラストフライトを迎え、そのセレモニーが航空自衛隊那覇基地第15飛行隊格納庫前で実施された。同機は、18年間、要人輸送及び緊急患者空輸などで活躍した。
 同機は当初、19日にセレモニーを実施し、最後の訓練飛行を実施する予定だったが、急きょ沖縄県知事から緊急患者空輸の要請があり、同機が対応にあたることになった。患者は、石垣島の男性で心室性頻拍の状態であったが、LR1(22019号機)の運用により患者を速やかに沖縄本島の病院へ搬送することができた。
 今回の緊急患者空輸を実施したパイロットの井上1尉は、「現地(石垣)は、非常に不安定な天候だったが、管制塔などの協力もあり、安全に短時間で患者さんを空輸する事ができ、良かったと思います」と語った。また、八重山の新聞2社が18年間緊急患者空輸等で活躍した同機のラストフライトを取り上げ翌日の朝刊に掲載した。
 翌日の20日に実施されたラストフライトセレモニーで第15旅団長(反怖謙一 陸将補)は、「緊急患者空輸等、18年間の長きにわたり活躍してきたLR1(22019号)が那覇を離れる事となりました。これまで歴代隊長はじめ、先輩達が色々な思いを持ってこの飛行機を駆使し、命をかけ任務を遂行してきました。これからこの飛行機がここから飛び立つ時には、皆さん心を一つにして本当に有り難うという感謝の気持ちを込めて見送ってもらいたい」と述べた。
 LR1(22019号)は、反怖旅団長以下飛行隊員が手を振り見送る中、次の配置先へ旅立っていった。同機は、これまでの白とオレンジを基調とした機体を迷彩塗装に衣替えし、次の配置先で新たな任務に就く。
 第15飛行隊は、5月28日現在で今年度31回、通算7792回緊急患者空輸を実施している。

35普連が17回連続マラソン大会支援
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 35普連=守山(連隊長・宍戸1佐)は4月16日から19日までの間、「第17回さくら道国際ネイチャーラン」を支援した。
 この大会は、「36時間以内に愛知県の名古屋城から石川県の兼六園を結ぶ約250キロの走破」を目指す国内トップレベルの大会。今年で17回を数える同大会は、35連隊が第一回大会から17回連続で支援しており、連隊にとっても伝統ある部外行事協力となっている。
 協力隊長(宮城1尉)以下25名の隊員は、昼夜にわたり岐阜県郡上市の役員(実行委員)や各市町村のボランティアとともに、レース中の安全確保やランナーの着替え等の運搬を実施。このサポートを通して隊員と大会スタッフ、ランナーの間で新たな交流を生み、陸上自衛隊に対する理解と信頼を更に深めた。

新入社員生活体験、テレビ取材に協力
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 豊川駐屯地(司令・岡本1佐)は5月19日〜21日の間実施した三菱重工業株式会社新入社員53名の隊内生活体験のCBC(中部日本放送)取材に協力した。豊川駐屯地では例年15件前後の隊内生活体験を受け入れているが、近年企業から新入社員を対象とした依頼が大幅に増加している。
 取材班は、ゆとり第一世代といわれる新入社員らが基本教練・救急法・登山を含む約20kmの行進などの各課目や整理整頓など日常の細部にわたる自衛隊ならではの規則正しい集団生活を過ごしていく中でチームワークや規律心を身につけていく様子を3日間にわたり密着取材。この模様は26日、夕方のニュース内の特集として放送された。

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