静岡県自衛隊友の会(石上博道会長、会員約80人、うち自衛隊OB5人)は昨年12月6日、社会奉仕作業の一環行事として、県護国神社の新年各種行事が清々しく迎えられるようにと境内の清掃奉仕作業を会員有志26人の協力により実施した。 当神社は、昭和16年に建立され、周囲は県内各地からの献木によって造られた人工林で覆われ、現在では、ふる里の照葉樹林として、広く県民から親しまれている森です。 当神社には、明治維新以来各地で生命を国に捧げられた県内出身者の軍人、軍嘱7万6000余柱の「みたま」英霊がお祀りされています。 近年、当奉賛会の方から、ご遺族の方々も高齢化となり、各種奉仕活動に足を運んでくれる方々が年々減少傾向にあり、何とか手立てを考えなければという話を聞き、当会としては、一昨年から奉仕活動をはじめました。 祖国の安泰と国民の安寧を願い、お国の為に尊い命を捧げられた方々の慰霊と感謝の誠を捧げる悠久の森を荒廃させてはならないと思います。 我々が、今日平和で豊かな生活を営むことができるのは、偏に尊い生命を捧げられた英霊のお陰であると信じます。 これからは、悠久の森の美しさを末永く保全していくために、年に一度の奉仕活動だけでなく、あらゆる機会を通じ意義ある活動としてこれを定着化し、更に発展すべくみんなで協力して参加意識を盛り上げて参画していきたいと考え取り組んでおります。 当日の作業は、昨夜来の雨も上がり、快晴で好天に恵まれ、境内の参道、側溝等の吹き溜まりに積もっていた沢山の落ち葉を収集すると共に雑草等を取り除き清掃を約2時間で終了することができました。 作業終了後、参集殿に集い、神社側から御礼のことばがあり、お茶の接待を受け、年間行事等の話題に盛り上がり、会員相互の親睦を図ることができました。(事務局長・望月建夫)
12月17日、防衛監察本部及び海上自衛隊の共催による「第4回地方コンプライアンス講習会」が海上自衛隊八戸航空基地(第2航空群司令山本高英海将補)で開催され、「コンプライアンスの浸透による組織風土の改善」をテーマに、慶應義塾大学商学部准教授の梅津光弘氏が、会場に集まった基地所属の職員約60名に対し講習会を行った。 開会に当たり防衛監察本部の櫻井正史防衛監察監から、「防衛監察本部は法令順守の観点から防衛省・自衛隊における職務執行が適正に行われているかをチェックしているが、法令順守に向けた組織風土を確立するためには、個々の職員に対して意識を喚起する自主的、継続的な取り組みが不可欠だ」と、この講習会を企画した趣旨について説明があった後、梅津光弘准教授が「ケースメソッドで学ぶコンプライアンス」と題する講習会を実施。講師は受講者を6人編成の9班に分け、事例を与えて班ごとに討議させるという、「ケースメソッド」と呼ばれる手法で講習会を進めた。これは、コンプライアンスを防衛省・自衛隊に浸透させるためには、実際に起こった身近なケース(事例)をもとに受講者同士でディスカッションさせ、自分であればどのように対応するのか、当事者の立場で考えることが非常に有効である、との講師の指導方針によるもの。受講者は始めとまどっていたが、次第に活発な討議が行われるようになり、講師から与えられた各事例の解決策を積極的に導き出そうとしていた。 この講習会を企画した担当者は「防衛省・自衛隊の職員に対する啓発活動の一環として、今後も部外の有識者等による講習会を四半期に1回の割合で開催したい」と抱負を語った。