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自衛隊ニュース   2010年1月15日号
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2010年頭行事 航空安全を祈願
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《航空学校宇都宮校》
 航空学校宇都宮校(分校長・下池賢一1陸佐)は1月5日、平成22年編隊飛行訓練を実施した。この行事は新年恒例の最初の訓練として地域一丸となって新たな年の航空安全を祈願するためのもの。
 下池分校長は平成22年の飛行訓練開始にあたり、訓示で「空はみんなのもの。感謝して飛行せよ」と市民への感謝を忘れないよう述べるとともに、「号令、指示で動かし、動き安全確保」「操縦、整備、通信、管制、気象の5特技それぞれが安全に業務を遂行してほしい」と要望した。
 その後、分校長、各課長、企画業務室長、最先任上級曹長により『安全祈願のだるま』に目が入れられた。
 当日は天候にも恵まれ、UH―1J計6機が新春の男体山や筑波山を背に約40分にわたり編隊を組みながら飛行し、空の安全を願った。(写真=男体山をバックに編隊飛行)
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《岩国航空基地》
 岩国航空基地で1月5日、初訓練飛行が行われた。参加航空機はUP―3D、U―36A、OP―3C、EP―3、US―1A、US―2各1機とMH―53Eが3機の計9機。新鋭機のUS―2は離着水訓練を2回実施したほか、US―1Aは着水後、救難訓練を行った。(写真=離着水訓練を行うUS-2)
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《美保基地》
 第3輸送航空隊(=空自美保基地)は1月4日、第1格納庫内において飛行始め行事を実施した。行事では、田中隊司令、飛行群司令、整備補給群司令、基地業務群司令らが安全だるまの目入れを行った後、1格内に配置されたC―1、YS―11、T―400にそれぞれ献酒を行った。最後に、田中隊司令が訓示を述べ、隊員らは航空機無事故及び地上無事故の継続を祈願するとともに、安全に対する決意を新たにした。(写真=田中3輸空司令がだるまの目入れ)
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《松島基地》
 松島基地(司令・杉山政樹空将補)では、平成22年の飛行始めを1月6日に実施した。当日は若干風が強めではあったが視界は良好で、新たな年の任務遂行に向けて訓練が順調に開始された。
今年第4航空団は所属のブルーインパルスが創設50周年を迎えることもあり、恒常的な任務に加え各種行事が計画され、多忙な年となることが予想されているが、各隊員は年末年始の休暇明けとは思えないほど気迫の充実した訓練始めとなった。
この様子は、地元のテレビ局と新聞社に取材を受けるとともに、久しぶり飛行を楽しみにしていた航空ファン達の注目を集めた。


全国ムシュケラ会(イラク復興業務支援隊2次要員)
帰国5周年記念祝賀会を開催
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『「銃をつかわない軍隊」の評判をえて帰国__。サマーワで現地行政や部族長との調整役として、補修する施設の選定などに尽力した、イラク復興業務支援隊の2次要員(隊長・田浦正人1陸佐、以下約100名、東北方主力)が1月29日、迷彩服姿で民間チャーター機から羽田空港に降り立った。(本紙2005年2月15日号より抜粋)』それから5年。
 1月9日、グランドヒル市ヶ谷で全国ムシュケラ会帰国5周年記念祝賀会が行われた。ムシュケラとはアラブ語で問題という意味。現地で「ムシュケラ」という言葉を連呼していたことから命名したという。
 田浦正人1陸佐始め、イラク復興業務支援隊2次要員の半分以上が全国から集まり賑やかに行われた。「今どこにいる?」「あの頃と全然変わっていないな ̄」など、会話も弾む。会の途中で行われた現地での一コマを基に作られた寸劇は、爆笑の渦。『あ〜あの時は大変だったなぁ」などと言いながら感慨深そうに寸劇を見ている姿に、「戦友の絆」というものを感じさせられた。
 最後に、田浦将補が「より一層の団結と、2次要員であったことを恥じぬよう、それぞれの認知で頑張ってもらいたい。また、ご家族を含めた皆さんのご多幸とご健勝を祈念します」と挨拶し、会を締めくくった。


雪月花
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 年賀状の時季になるといつも思い出す話がある。身寄りのないおじいさんとおばあさんがいた。お正月に近所の家では誰から年賀状が来たとか、誰は元気だとかにぎやかな団欒が聞こえる。二人には年賀状が来ないし見たこともない。おじいさん「年賀状をわしらもほしいね。」おばあさんと話し続けていたらある年から1通だけくるようになった。差出人の名前はなかったがおじいさんは大喜びで何回の何回も読み返した。だが何年か後にはまた来なくなった。「ばあさんが昨年亡くなったんだ。郵便局に行くのは遠かったのにね。」ずっとむかしに何で読んだのか誰に聞いたのかはっきりしないが忘れられない。嬉しいことに今年も何十枚かの年賀状を頂いた。小中学校の同級仲間や先生とは50年以上もやりとりをしている。仲人をした人からは新婚の写真から人数が増えていく家族の写真が幸せを証明している。寂しいのは年末の喪中欠礼葉書も多くなったこと、しかし奥さんや子どもさんが引き継いでくれているのはそれを帳消しにしてくれる。最近になって残念に思うことはこれら全部を残していなかったこと、友人史にもなるし自分史にもなったのに…。ことしからはていねいに保存していこうという気持ちになった。そして1枚の年賀状に喜んだおじいさんと同じ気持ちでゆっくりと読ませていただき想いをはせた。ことしも読者の皆様のご健勝をお祈りします。


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