防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2010年1月1日号
-
1面 2面 3面 5面 6面 8面 9面 10面 12面

新年明けましておめでとうございます
-
陸上幕僚長 火箱芳文陸将
「強靱な陸上自衛隊の創造」目指す
-
 「防衛ホーム」読者の皆様、そして全国各地並びに遠く海外で勤務中の隊員各位、新年明けましておめでとうございます。ご家族共々佳き新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
 昨年、陸上自衛隊は、ジブチにおける海賊対処に係わる活動や、国内における各種災害派遣等を始めとする様々な任務を的確に遂行して、国民の皆様の期待に応えるとともに、即応性と練度を兼ね備えた強靱な部隊を育成する努力を継続して参りました。
 さて、陸上自衛隊を取り巻く不安定かつ流動的な国内外情勢を見ますと、本年も、国際平和協力活動や大規模災害対処等において、より厳しい任務の遂行を求められる可能性が高まりつつあると言えます。このため、即応態勢をより強化するとともに、実効性を向上させ、「行動して必ず結果を出す」ことのできる、本物の「強さ」を涵養することが必要です。特に、隊務の全てを総合一体化して、事態に即応し、自信を持って任務に就ける部隊・隊員を育成することが重要であると考えています。
 また本年は、防衛計画の大綱見直しや、次期中期防衛力整備計画の策定がなされる等、まさに時代の転換期であり、陸上自衛隊の目指すべき方向の具体化に向け、各種の検討を推進していかねばなりません。
 この際においても、我々が目指すべきは、全隊員が何のためらいもなく平然と任務に赴ける、自信と誇りと謙虚さを兼ね備えた、「強靱な陸上自衛隊の創造」であることに一点の揺るぎもありません。陸上自衛隊は、本年も、全隊員が一丸となり、情熱を傾け、叡智を結集し、飽くなき執念を堅持して溌剌颯爽と隊務を遂行して参ります。
 皆様にとり本年が、幸多い、素晴らしい年となりますことを祈念申し上げ、私の年頭の挨拶と致します。
-
海上幕僚長 赤星慶治海将
精強なプロフェッショナル集団へ
-
 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、旧年中、海上自衛隊に賜りましたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。
 今も国内外の各地において任務に就いている隊員諸官がおり、その留守を預かっておられるご家族の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。
 さて、我が国を取り巻く安全保障環境は、北朝鮮の弾道ミサイル発射や東シナ海等における中国海軍の活発化、更には「テロとの闘い」など、平和と安全に対する脅威は複雑かつ多様化した様相を呈しております。本年は日米安全保障条約改定50周年という節目を迎えますが、このような情勢下では、日米同盟の要である米海軍との関係をより一層強固で揺るぎないものとしていくことが、我が国の安全保障及び地域の安定に寄与するものと考えます。
 海上自衛隊ではこれまで、弾道ミサイル防衛システム搭載イージス艦を3隻とし、BMD対応態勢の強化を図ってきました。また、平成13年以来、インド洋における補給支援活動を行い、国際社会の「テロとの闘い」に貢献して参りました。更に、昨年3月からは、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処のため、護衛艦2隻、P―3C2機を派遣し、今日も過酷な環境のもとで任務に従事しております。このように海上自衛隊は、日本国民の生命及び財産を守ることはもとより、世界の平和と安定のため、国際的な貢献を実施しており、これからも継続して参ります。
 一方、国内においても、防衛計画の大綱の見直しが見送り、防衛予算に対する厳しい査定等、我々を取り巻く環境は極めて流動的であります。しかしながら、我々海上自衛隊は、いかなる環境の変化があろうと、国際社会の期待と国民の負託に応えるため、国民から信頼される精強なプロフェッショナル集団として、整斉と使命の達成にまい進していく所存です。
 最後になりましたが、本年が皆様にとっても幸多き素晴らしい年となることを祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。
-
航空幕僚長 外薗健一朗空将
信頼を回復し、清らかで雄大な年に
-
 新年おめでとうございます。読者の皆様には、佳き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。平成22年は、ブルーインパルス創設50周年を迎えることから、アクロ機が描く軌跡のように「清らかで雄大な年」となりますよう、職務に精励してまいりたいと思います。
 さて、依然として予断を許さないわが国の安全保障情勢が続く中、昨年、政権与党が交代しましたが、如何なる政権の下にあっても、航空自衛隊が果すべき職責に変化はありません。北澤大臣の下でシビリアン・コントロールの本旨を堅持しつつ黙々と練成訓練等に励み、フォース・プロバイダーとしての役割を果してまいります。
 他方で、今年は「防衛計画の大綱」の見直し及び次期「中期防衛力整備計画」の策定等、今後の針路を定める大切な一年となります。また、次期戦闘機の選定やKC―767の運用開始に向けた準備、さらには次期輸送機の開発等も重要な課題です。こうした取り組みにも、真摯に対応してまいります。
 一方で、昨年11月以降、連続して航空機の事故や不具合が発生するなど、国民の皆様にご心配をお掛けしました。これに対しては、隊員一人一人の安全意識を高めるなど、「安全文化」を根付かせてまいります。また、第1補給処の契約の一部に談合の疑いがあるとして、昨年6月以降、公正取引委員会による調査を受けています。航空自衛隊としては、全面的に調査に協力するとともに、自らも積極的に改善策を講じてまいることで、国民の皆様からの信頼を速やかに回復したいと思います。
 このように、航空自衛隊にとっての平成22年は、決して平坦な年ではありませんが、最大限の努力をもって「清らかで雄大な年」にしたいと思います。本年も、宜しくお願い申し上げます。

ふれあいコンサート開催
満員の会場に感動与える
《横地隊》
-

 横須賀地方隊(総監・松岡貞義海将)は11月19日午後6時半から、定例となっている横須賀音楽隊(隊長・河邊一彦2海佐)による「ふれあいコンサート」を開催した。
 会場のよこすか芸術劇場には早くから多くの観客が訪れ、客席も開演前にはほぼ満席となり、同コンサートの相変わらずの人気ぶりをうかがわせた。
 演奏会第1部は高野賢一副隊長の指揮で、サン・サーンス作曲の組曲「動物の謝肉祭」を司会者である石川亜美さんのナレーションを交えながら演奏し喝采をうけた。
 第2部は河邊隊長の指揮で、映画音楽から「タラのテーマ〜風と共に去りぬ〜」「チャップリンの肖像」「『千と千尋の神隠し』ハイライト」などを演奏、最後に「スターウォーズ・コンサート・セレクション」を演奏し、満員の聴衆から大きな拍手が送られた。アンコールでは映画『アマルフィ』より「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を演奏、そして最後は行進曲「軍艦」で演奏会をしめくくった。

 


3音も演奏支援
《千僧駐屯地》
-
 千僧駐屯地(司令・山之上哲郎陸将補)の第3音楽隊(隊長・中井1尉))は10月23日、特別養護老人ホームで音楽演奏を実施した。
 この日は地域交流として老人ホーム施設内の特設会場で、入所者をはじめ近隣の住民の方々も含めた総勢 200名余の人々に間近で迫力ある演奏や時には心和む演奏を披露し会場を魅了した。
 入所者等は生の演奏を聴くのが初めての人が多く「元気を貰ったよ、生き返ったよ」「本当に良かったよ」「また来てや!」等の絶賛の声があがっていた。
 また、「隊員さんの真っ白な演奏服装に感動!」「キビキビした動作に感動!」「素晴らしい演奏に感動!」と久々に全身を駆け巡る感動で生きる力を頂いたと入居者の代表の方から御礼の言葉があった。
 気持ちのいい秋空の元、演奏を滞りなく終了した。

3面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc