岐阜地本(本部長・三輪芳照1空佐)は3月24日から4月4日にかけて、3・4月入隊者の入隊業務を実施した。
採用種目の中で最初の着隊となったのが3月24日の航空学生(海)1名、そして25日の航空学生(空)2名で、それぞれ海自小月基地及び空自防府北基地に無事着隊した。
また、4月1日は2等陸海空士と陸海曹候補生として入隊する72名(2:47名、補生:25名)が、それぞれの入隊先に向かうために岐阜地本庁舎に集合した。みな頭髪を短く切り、清々しい顔つきになっていた。また、家族が見送りに駆けつける入隊者もいて、父親と握手をする者や入隊前の最後の記念写真を撮る姿もあった。出発前に三輪本部長から「これから新しい出会いや環境が待っています。かけがえのない同期にも巡り会えます。しかし厳しく辛いこともあるかもしれませんが、少しだけ我慢すれば乗り越えられるので頑張ってください」と激励を受けると、みな一段と引き締まった顔つきになり、バスに乗り込んだ。入隊者が乗り込んだバスは、大勢の地本部員や家族、地本近傍の住民が拍手を送る中、それぞれの入隊先へと向かった。彼らは着隊後、身体検査を受け、自衛官の宣誓誓約を終えて自衛官としての第一歩を踏み出した。
その他、防大生5名、自衛隊生徒2名は4月1日、空曹候補生10名は同2日、2等陸士女子4名は同3日に着隊・着校している。
大阪地本
大阪地本(本部長・江口直也陸将補)は4月1日、大阪合同庁舎からそれぞれの教育隊に入隊する132名の入隊者の門出を見送った。3月末より、入隊予定者は逐次全国の教育部隊へ出発していたが、この日は着隊日が重なったこともあり、大津、福知山、大久保の各駐屯地と海自舞鶴基地への4ヶ所に出発することとなった。中でも、陸上自衛隊の一般曹候補生として入隊する男子は103名にのぼり、中部方面輸送隊の大型バスによる輸送支援を受けながらの移動となった。また、この他にもマイクロバスを利用し、早朝から合同庁舎前には順次車両が並んだ。
集合した入隊者は、行き先ごとに区分された会議室で事前の説明を受け、その後、本部長が入隊者に対して「入隊おめでとう。国防という崇高な使命を担う自衛官という職業を選ばれたことに敬意を表します。ここにいる皆さんは同期です。同期の絆を大切にして、お互い支えあって厳しい訓練を乗り越えてください」と全ての会議室をまわりながら激励した。
出発間際には、地本部員が歩道に整列し、その前を入隊者が家族や担当広報官に「行ってきます」と元気に挨拶しながらバスに乗り込んでいった。地本部員一同は見送りの家族とともに、大きな拍手で入隊者の前途を祝福しながらバスを見送った。
大阪地本では、「彼らが無事入隊し、立派な自衛官に育つことを心から願うとともに、21年度の募集目標に向け、全員一丸となって取り組む」としている。
群馬地本
群馬地本(本部長・浦野重之1陸佐)は3月31日から4月4日にかけて、陸自第30普通科連隊(新発田)、海自横須賀教育隊(武山)、空自航空教育隊第1教育群(防府南)など11個部隊に128名の入隊者を送り出した。
入隊者のほとんどは地本本部に集まり、両親や担当広報官などに挨拶を済ませ、関係者らに見送られる中、それぞれの部隊に旅立っていった。移動中の車両の中では、緊張する者やこれから始まる生活に期待し、同期となる仲間と談笑する者、頭髪も短くして以前とはやや違う内に秘めた闘志をのぞかせる者など様々だった。 各部隊に着隊した入隊者は、受付や身体検査、宣誓書等の一連の手続きを済ませると、「無事に済んでホッとしました。自分の夢が叶い、鳥肌が立つほどの嬉しさと責任を感じます。この感激を忘れないように頑張ります」と力強く語っていた。
群馬地本では、「防衛省・自衛隊の国内外での活躍に国民からの注目が集まる中、郷土群馬から送り出した彼らが新たな戦力となり活躍することを部員一同で大いに期待している」と話している。
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