全国一周4411キロの自転車道路を18年までに整備する計画が韓国にある。環境、経済、観光、健康の多角的効果が狙いという(東京新聞)。完走に何日かかるかわからないが三方の海と国境の山あい、大河沿いを走りキムチやとりたてのカニをたべる、大いに魅力を感じる。日本にも総延長約8万キロの自転車専用道路の計画があるが共用されているのはわずか500キロで、遅々として進まない、30年前からの構想なのに。どちらが先に駆けつくか。環境問題やCO2削減がいわれている今、自転車族が急に増えている。筆者がノーカーライフを始めて2年になる、通勤もちょっとした取材も丸の内や新宿などへの仕事にももっぱら自転車を使っている。文字どおりフットワークがよくなった、地下鉄の上り下りのおっくうさや車の時に問題だった駐車場探しに悩むこともなく気軽に腰を上げられる。昨年のガソリン高騰もETC設定の混乱もどこ吹く風で心はおだやかだった。年寄り話になるが血圧も好調になり膝痛も解消するなど少しは運動にもなっているみたいだ。都内を走っていて気がつくのは区によって優しさのちがうことだ。同じ国交省の管轄のはずだが新宿区ではたいていの交差点に自転車専用レーンがあり、車道と歩道の高低差も少ない。千代田区や港区では難しい、ましてや車椅子での乗り上げは難しいのではないか。安心のサイクリング時代がくることを期待しながら全身に受ける春風を楽しんでいる。 |