防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1029号 (2020年6月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

個性を伸ばすリーダシップ
3陸曹 木村 太郎
<札幌>
 部屋の明かりを消すと月明かりが差し込み、思いがけず窓を開けると夜風に乗って駐屯地の方から大型トラックのものと思われるエンジン音が聞こえてきました。夜半頃から活動する大型トラックは輸送隊の所属と聞いたことがあります。この夜中にあの大型トラックは何のためにどこに向かうのだろうという想いから、今回は貴重なお時間をいただき、北部方面輸送隊長を務められている山内徹1陸佐(以下、山内1佐)を取材しました。
 輸送隊の勤務形態は、トレーラー中隊の運搬する積載物の特性のため、道路交通法上、任務を21時から翌朝6時までに完了しなければなりません。そのため、1週間単位でシフトを組み、日没とともに準備を開始し、日出とともに終了するという昼夜が逆転した大変厳しい任務を遂行しています。
 家族との団らんの時間帯に任務を遂行しなければならない隊員の士気を向上させ、組織力を高めるために山内1佐がモットーとされていることを尋ねたところ「オンリーワンを活かすこと」との回答をいただきました。さらに「若者が定着しない組織は無くなる」というお言葉もいただき、当たり前のようにも感じましたが、大きな衝撃を受けました。広報官を務める私は、この募集難の時代における若者確保は喫緊の課題であると強く認識しているところです。私のような20代の隊員は「ナンバーワンよりオンリーワン」という環境で育ちました。山内1佐はブラジルにおいて初代防衛駐在官を経験されています。外国での教育は「個」を尊重しており、これまで「集団」を尊重する我が国とは価値観が異なってきました。しかしながら、我々若者が過ごした時代は欧米からもたらされた価値観が大きな影響を及ぼしており、昔に比べると欧米寄りの価値観も根付いてきているように感じています。そのため、今の自衛隊は「文化の衝突が起きている」とも山内1佐は言われました。それは、苦手とする種目であってもナンバーワンとなることを目指して訓練を重ね、オールマイティを求められてきた世代と「個」が尊重される中で育った世代との衝突です。
 北部方面輸送隊には、多くの知人に自衛隊の魅力を伝え自ら後輩隊員獲得に尽力する隊員、イラストを得意とし北部方面輸送隊のロゴマークを制作できる隊員等、オンリーワンを持った隊員が多数所属していると伺いました。これまで自分の得意分野以外にもナンバーワンを目指した隊員に光が当たりがちだった組織を、オンリーワンの能力を輝かせることができる組織にするという改革を山内1佐は先頭となって推し進めています。これまでオンリーワンを持ちながらも組織の中で輝くことができなかった隊員の閉そく感を解消し、自分も活躍することができるのだという希望を与えることが今の時代において「若者を定着させることができる組織」になりえるのではないでしょうか。アイドルグループSMAPの曲の歌詞に「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」というフレーズがありますが、それを地で行くお姿を拝見し、「個」が尊重される世代で育った私の今後の自衛隊人生に温かい日差しが差し込んだような気持ちになったことは言うまでもありません。

サテライトブースOPEN
<岩手>
 岩手地本(本部長・西本浩史1陸佐)は、5月13日に期間限定で盛岡駅前のビル内にサテライトブースを開設した。
 岩手県では5月18日現在、新型コロナウイルスの罹患者は報告されていないが、本ブースの開設にあたっては、3密(密閉・密集・密接)の局限を図るとともに来場者の体温測定、手指の消毒及びマスク着用の徹底等、万全の準備を期し、オープン初日は7名の来場者があった。
 ブースでは、自衛隊広報や職業紹介のDVDの上映や各種パンフレット及び採用案内を設置し、情報発信を行っている。またフリーWiFiを設置し学生にとって利便性の高い場所となるよう配慮した。開設と同時に訪れた学生の「先月の市街地広報でチラシをもらい、この日を待っていました」という言葉に手応えを感じた。さらに来場者の中には、自衛隊の活動を知り、進路の選択肢にいれたいと自衛官の話に熱心に聴き入る者もおり、広報活動の拠点として期待できる出だしとなった。
 岩手地本は、新型コロナウイルス感染が一日も早く終息し、平穏な生活を取り戻せるよう願うとともに、サテライトブースを新たな拠点として自衛隊への理解を深めさせ志願につながるよう魅力を発信していく。

入隊者をフォロー
〜教育中の自候生を激励〜
<青森>
 青森地本(本部長・木村政和1空佐)は5月7日、青森駐屯地で前期教育を受けている第5普通科連隊自衛官候補生教育隊(教育隊長・濱野耕一郎2陸佐)の激励を兼ねて取材を行った。
 この日、前期教育の前半総仕上げで行われた10km行進訓練を小谷演習場で取材した。自候生たちは行進前の点呼では緊張した表情ではあったが、いざ行進が始まると、引き締まった顔になり、行進訓練をスタートした。その後、休憩ポイントにて到着した自候生に対して取材を行った。自候生からは「あと半分の行進頑張ります」「今日の訓練を同期と一緒に乗り越えて行きます」と、力強い言葉がきかれた。
 行進訓練の最後に「飯ごう炊事」が行われ、始めに教官より飯ごうの使い方や火の起こし方等の教育を受けた後に炊事が行われ、なかには水が多くておかゆの様になった自候生もいたが、皆、昼食を楽しんでいた。
 青森地本は、今後も教育隊と連携をとり、様々なかたちで新隊員の育成の一助に努めていきたい。

令和元年度優秀所及び優秀広報官表彰式
〜福島地本7年ぶり目標達成〜
<福島>
 福島地本(本部長・神田謙1陸佐)は5月12日、令和元年度募集業務等において極めて優秀な成績を収めた募集案内所及び広報官を表彰した。
 令和元年度福島地方協力本部は、本部長要望事項「できない理由より、できる方法を考えよ」を信条に、福島地本ワンチームとなり志願者の獲得から、合格者に対する懇切丁寧な説明等を実施した成果により、264名の入隊者・入校者等を獲得し、平成24年度以来7年ぶりに目標を達成した。この功績に対し優秀所として福島募集案内所(入隊・入校者等88名)を表彰した。あわせて、優秀広報官5名(福島所遠藤2曹、渡邉2曹、山根2曹、会津所伊東2曹、郡山所佐藤曹長)を表彰した。
 本部長から、「優秀所及び優秀広報官を表彰しましたが、これは各所員や仲間、募集相談員及び各部隊の協力があってのことなので感謝してほしい。あらためて今年度も、各所目標を達成できるよう頑張っていこう」と訓示があり、気持ちを新たにした。
 今年度も福島地本は、新型コロナウイルス感染拡大予防施策を講じながら、地域の架け橋となり、多くの志願者獲得に向け募集広報活動を展開していく。

「ケーブルテレビCM撮影」
〜ケーブルテレビZTVのCM撮影第2弾〜
<滋賀>
 滋賀地本(本部長・河野淳司1陸佐)は、5月12日、広報班員と地域事務所長及び広報官らが参加し、4月に続いて『ZTV』CM動画、第2弾の撮影を行った。
 撮影では、各地域事務所等の周辺写真と事務所の外観写真にナレーションを入れながら紹介することで、所在地を分かり易く説明するとともに、各事務所前に並んだ所長及び広報官を紹介することで、視聴者に事務所に対する親近感を抱かせ、一人であっても気兼ねなく訪問できる雰囲気をアピールした。
 なお、撮影した映像は、地域密着コミュニティチャンネル『かわら版プラス』のコーナーにおいて、5月下旬に放映する予定である。
 新型コロナウイルス感染拡大防止策として、外出自粛が呼び掛けられ、募集業務に大きな制限を受ける中、滋賀地本では、テレビの媒体を最大限活用していくことを一つの柱として、今後も引き続き毎月1回のCM動画撮影を行い、自衛隊が身近な存在であることを滋賀県民に対してアピールしていく。

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