5月8、9の両日、静岡県藤枝市で開催された平成22年度全日本選抜ライフル射撃競技大会第1日目において、自衛隊体育学校所属山下敏和2陸尉が伏射60発で全弾10点満点合計600点満点の日本新記録、世界タイ記録を樹立した。
　この記録は屋内での達成となり、屋内という但し書きがつくことになるが、満点が600点であるため、ルールが改正されない限りこれを超える記録を作ることはありえない成績で、まさにライフル射撃の世界の頂点に立ったことになり、日本ライフル射撃の歴史に名前を刻む偉業の達成だ。
　山下は今後オリンピック枠獲得日本第1号を目指して8月の世界選手権に出場する。世界の頂点に立った山下に期待したい。

　5月15、16の両日、埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催された第52回東日本実業団陸上競技選手権大会、男子800mに出場した宮崎輝2陸曹が1分50秒24で準優勝。鈴木尚人2陸尉が1分50秒57で3位。6月4〜6日に開催される日本選手権に向けて順調な仕上がりが確認できた。日本選手権2位以内であればアジア大会の可能性があり、特に宮崎は5月8日の国際グランプリ陸上大阪大会でも1分48秒95、3位の成果を上げており、今期は好調さを維持できれば可能性は高い。また、同種目決勝に進出した佐藤広樹2陸曹は3位に終わった。
　また、男子1万mに出場した室塚健3陸曹は久しぶりにトラック競技であったが、11位ながらもマラソン歴代2位の藤田敦史選手(富士通)らを抜き去り28分51秒64を記録、全日本実業団対抗陸上競技選手権大会出場権を手に入れた。今後の活躍に期待したい。

　5月13日インド・デリーで開催されたレスリングアジア選手権において湯元進一3陸尉がフリースタイル55kg級で優勝した。1回戦はレジェポフ(トルクメニスタン)を第2ピリオドでテクニカルフォールを奪う等強さを発揮し、2―0(2―1、TF7―0)、2回戦は昨年アジア選手権3位のラヒミ(イラン)に第1ピリオドを奪われるも、第2、第3ピリオドを制し、2―1(0―3、1―0、1―0)で逆転勝利。準決勝は2009年世界選手権55kg級王者の北朝鮮ヤンを2―0(1―0、2―1)で完勝。決勝ではクルバノフ(ウズベキスタン)を失点0の2―0(1―0、1―0)で完封勝利。アジアチャンピオンの座を獲得した。先の明治乳業杯全日本選抜選手権では優勝しながら、プレーオフでは誰も湯元が勝ったと思えるような展開で好試合をしていながら敗れ、2010年の世界選手権への道が閉ざされたが、湯元はそれでめげる男ではなかった。1週間で気持ちを切り替え、厳しい減量を乗り切り、湯元らしい溌剌としたレスリングで王座を勝ち取り存在感を示した。
　なお、その他の出場した隊員の成績は、グレコ120kg級新庄寛和2陸曹が1回戦で06年アジア大会優勝のキム(韓国)を破ったものの、2回戦で敗退7位。その他、グレコ60kg級倉元一真2陸曹は1回戦敗退11位、グレコ66kg級清水博之3等空曹は2回戦敗退13位、グレコ74kg級角功介陸士長は1回戦敗退13位という結果に終わった。(以上、体校広報)
　　
〈訂正〉前号(788号)9面東京地本の記事で、本部長の名前に誤りがありました。正しくは森山尚直本部長です。訂正するとともに関係者の方々にお詫びします。

　暑くなってきました。関東地方は梅雨入りが遅れているようで、五月晴れのような陽気に、梅雨の花、紫陽花が咲いているのが楽しめます。梅雨でしっとりと濡れた紫陽花と比べてどうでしょうか。ご近所でアジサイを見つけご覧ください。季節の変化とともにいろいろと楽しめると思います。

　今回の表現は、“He updated me on iPhone3G"「彼はアイフォンスリーGについて、最新情報をくれた。」です。私の友人もiPhoneを手に入れて、喜々として使い勝手やら、何ができるかを説明してくれました。そんなこともできるのか?便利だねと感じるとともに、プライバシーはどうなるんだろうと危惧を抱くこともあります。ソフトを自分で選んでダウンロード(入手)するので、よく考えることも大事ですね。友人も、わざわざマニュアル本を買い求めて、勉強しているようです。

　Updateは、動詞で「最新のものにする、最新の情報を提供する」という意味があります。アップデートとして日本語になっていますね。ここでは、最新情報を提供する意味で使っています。そういった物知りがいるといろいろと教えてもらえて便利ですね。

　まだまだ、朝夕は冷えます。日中は気温が上がり、気温の日格差が大きいと、体調にも影響します。風邪を引かないように、ご自愛ください。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。
〈スワタケル〉