防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年6月15日号
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新射場完成を祝う
盛大に落成式
《米子》
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 米子駐屯地は4月5日、米子射撃場で、第13旅団長(海沼陸将補)、衆議院議員(赤澤亮正)、鳥取県防災監大場尚志、米子市長(野坂康夫)、駐屯部隊協力会会長(廣江弌)の各氏をはじめ多数の来賓を招待し、覆道式射場の落成式を行った。
 落成式式辞において、駐屯地司令(豊留1佐)は「この度の施設の完成に伴い、屋外射撃場から覆道化され近隣住民への騒音も大幅に軽減することが出来た。また従来人員によって行われてきた採点を『射撃評価システム装置』の導入により訓練面での効率化を図った。我々自衛隊は今後も地域とともに発展していく部隊を目指します」と挨拶し、その後落成にともなうテープカットを行い、13旅団長と駐屯地司令が「米子射場」の看板を取り付けた。
 引き続き来賓の赤澤議員、13旅団長、大場防災監、野坂市長が祝辞を述べた。
 その後射撃場内において実弾による公開射撃を行った。公開射撃を見学した来賓は「屋内では大きい音がしたが、屋外ではすごく静かに聞こえた。新たに完成した設備によって周辺住民にも理解が得られる訓練施設になっていると感じた。今後の自衛隊の活躍に期待したい」と語った。
 今後新しく完成した米子射撃場において個人の射撃能力の向上を図り、部隊の精強化に努めていく。


大宮駐協力会がふれあいパーティ
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 大宮駐屯地(司令・山澤將人陸将補)は5月15日、大宮自衛隊婦人協力会「大宮会(だいぐうかい)」が主催する「ふれあいパーティ」に協力した。
 このパーティには「大宮会」が県内外から募った女性と駐屯地曹友会が呼びかけた駐屯地の独身陸曹男子隊員あわせて70名が参加した。
 パーティ開始にあたって主催者である「大宮会」会長清水志摩子氏の挨拶に引き続き、本パーティの女性の参加に尽力された埼玉新聞社社長丸山晃氏と山澤司令が挨拶し、ふれあいパーティがスタートした。
 最初、緊張でかたくなっていた隊員も、各テーブルを移動しながら自己紹介を始めると積極的に自己PRをはじめ和気あいあいとなった。その後、ビンゴゲームやフリータイムでパーティは更に盛り上がった。
 パーティ以外でも車両の体験試乗・装備品展示及び駐屯地史料館を見学し自衛隊に対する理解と認識を深め、告白タイムでは「まずはお友達から」と3組が成立したほか、携帯の番号やメールアドレスを交換するなど、後日の再会を期するカップルも多く見られた。


自衛隊サポーターズ
大好き仲間
F―4ファントムひと筋
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 千葉県市川市在住のOL廣田直美さんは幼い頃からF―4ファントムの大ファン。大人になってからは一眼レフカメラと望遠レンズを携え航空基地を巡礼した。現在は自衛隊の同機種運用数は数少なくなったが、休暇のたびに百里基地を訪れ、貴重な雄姿を撮影し続けている。熱烈なファントム愛を貫く自衛隊サポーターだ。
 ―大好きなファントム。その出会いは?
 廣田氏 小学生の頃に米海軍ブルーエンジェルスが来日した際、ファントムのグラビア写真が掲載されていました。青い塗装のファントムが大空をアクロバット飛行する様子にひと目惚れして以来、ファントム一筋です。中学生の頃には空自への入隊も具体的に考えたほどのめり込みましたが、当時、空自のパイロットは女性ではなることができませんでした。以後はいちファンとして憧れの自衛隊を見つめ続けています。
 ―ファントムとの出会いが自衛隊サポーターへの道に繋がっていったのですね。
 廣田氏 2006年に防衛懇話会に入会させていただいたことは大きな転機でした。入会を機に心境の変化がありました。ひとつは、空自だけでなく陸・海と、関心の幅が広がった事です。以前、千歳駐屯地を見学する機会がありました。その直後、「雪崩事故に即応し千歳駐屯地の部隊が災害出動」という報道を耳にし、笑顔で接して頂いた隊員の方たちのご無事を祈る気持ちがごく自然に沸いて来ました。このように、自衛隊について「モノからヒト」へ、興味の広がりがありました。 
 また、防衛懇話会の一員になってから前にも増してファントムのパイロットや整備員の方とお話しする機会に恵まれるようになりました。ファントムについて「あの基地の何番機は」「あの部隊マークは」など「オタク」な会話や質問もしてしまうのですが、「愛機のファントムをここまで好きな人がいらっしゃるのはとても嬉しいこと」と、皆さん丁寧にご回答下さいます。那覇を訪れた際には憧れのファントムを間近に見ることが出来、号泣してしまいました。数々の感動や出会いを与えてくれたファントムには感謝の気持ちで一杯です。
 ―最後に今後の目標を。
 廣田氏 これからもファントムへの恩返しの気持ちを持って、懇話会に参加する、訪れた先で親しくなった関係者の方に激励の手紙をお送りする、モニターに応募するなど、小さな支援活動を続けていきたいです。
 ※シリーズ第1回は廣田直美さんでした。今後も同欄で自衛隊ファン、支援者の方をご紹介していきます。


防火・防災講習会を開催
《牛込消防署》
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 5月27日、牛込消防署にて開催された「新入社員等防火・防災講習会」(牛込消防署・牛込防災管理研究会共催)に足を運んだ。牛込消防署轄内の事業所・公的機関等に所属する96名が参加したもの。当日は市ヶ谷会館の職員らも参加している。冒頭の座学では防災・防火論を受講。「確率論好き」を公言する講師は、「東京で30年以内に大震災が起こる可能性は80%以上」という調子で、終始歯切れの良い断言口調。さらには、「防災に役立つグッズの収集や品質向上が『防災力アップ』に繋がります。TVゲームのレベルアップみたいなものですね」と、身近な例を交えた解説が分かり易かった。様々な防災グッズを紹介していたが、例えば、厚いゴム底で滑り止め付きのビジネスウォーキングシューズは、「徒歩で帰宅せざるを得なくなった時に瓦礫の山を乗り越えて行くのに薄い靴底とでは大違い。普通のビジネスシューズでは15キロでも歩けば足の皮がむけます」とのことで、講師のお勧め品。アディダス社員の受講者に遠慮してメーカー名を隠していたが、どうやらアシックス製のようだった。
 続く実技講習では起震車への乗車、消火器・屋内消火栓の取扱い、出血・骨折の応急手当の要領、人工呼吸・心臓マッサージ・AEDの取扱いの4項目を4班編成で順次学習した。実技の物覚えの悪さには自信があるだけに上手くこせるか不安だったが、そのぶん集中して講師のデモンストレーションを見つめていたので、思いのほか苦戦することはなかった。消火器で水を噴射し模擬標的を倒す実技では、一緒に参加した5名中1番最初に的を倒す事に成功。こうした身体を使った競技で1番を獲った経験はほとんどない。さすがにやらなかったが、危うくガッツポーズを取ってしまうところだった。
 実技のなかで最も興味をそそられたのはAEDの操作。今は街中の至る所で見かけるだけに、きちんと操作方法を学べたのは嬉しかった。といってもAEDは、電源さえ入れればあとは音声でガイダンスが流れるようになっているので、誰にでも操作は可能だ。しかし、「だから誰でも使える」と認識しているのとそうでないのでは大違いだ。そうしたことをひとつ取っても初めて知ったことが実に多かった。講習全体を通じて、「個人の防災力のレベルアップが被災時の被害拡大抑制に繋がる」との思いを、自然と喚起させられる内容になっていたのが印象的で、とても有意義な半日を過ごすことが出来た。皆様も自衛隊内外で催されるこのような講習会には進んで参加されることをおすすめいたします。


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