6月5日、「市ヶ谷台ツアー」の10周年記念イベントが開催された。午前と午後の2回行われ、合わせて200人が参加した。このイベントは予約制で、4月21日に申込みを開始してから3週間で定員に達するなど高い人気を見せた。
ツアー参加者は案内役のスタッフから説明を受けながら儀仗広場や市ヶ谷記念館、UH―1ヘリ展示などを見学。この日だけの特別企画として自衛隊車両体験試乗なども盛り込まれ、参加者にとって大満足の内容となった。
10周年記念セレモニー
午前の部に市ヶ谷記念館で開かれたセレモニーでは、中江事務次官がツアー参加者に対して歓迎の言葉を述べるとともに、「今日は市ヶ谷台ツアーをゆっくり楽しんでいただいて、防衛省・自衛隊への理解を深めていただければ幸いです」と挨拶。続いて、陸自東部方面音楽隊のミニコンサートに移り、アンコールを含め5曲を演奏した。市ヶ谷記念館で演奏会が行われるのは初めてのことで、その他にも自衛隊グッズが当たる抽選会が行われるなど、参加者は貴重な経験を味わった。
ツアー支えるスタッフ
案内スタッフたちをまとめる現場担当者の須賀芳夫陸曹長は、「始まる前は多くの不安があったが、最後は参加者から本当に楽しかったというコメントもらってホッとしている」とツアーを終えた感想を述べた。これからも一般の人たちへのアピールに重要な役割を果たしていく市ヶ谷台ツアー。それを支える須賀曹長は「防衛省・自衛隊が大好きなので、まずはその気持ちを持ち続けたい。その気持ちを持っていれば私と会う人は防衛省をプラスに見て頂けると思う。これからも正々堂々と勤務していきたい」と話している。
(田中宏範) |