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自衛隊ニュース   2009年12月1日号
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20年度定期防衛監察結果を公表
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 11月11日、防衛監察本部(櫻井正史防衛監察監)は「平成20年度定期防衛監察の結果」を公表した。この報告書は、防衛大臣の命を受け平成20年度に実施した「秘密情報等の流出防止」「入札談合防止」「自衛隊員倫理規程等の遵守状況」及び「法令遵守の意識・態勢」の定期防衛監察の結果について取りまとめたもの。(全文は防衛監察本部ホームページに掲載)
 この報告書によると、「秘密情報等の流出防止」では、実地監察(9機関、計53部署)の結果を踏まえ、可搬記憶媒体を紛失した場合の報告手続きや保有個人情報を可搬記憶媒体に格納する場合の暗号化等、情報流出防止に関する規則類の見直しが必要とされたほか、情報流出防止に関する業務量の増加に伴い、専従の職員を配置するなど人員配置見直しの必要性に加え、個人情報の保護に関する教育、情報保証に係る人材育成等の強化について指摘している。
 「入札談合防止」においては、装備品等及び役務の地方調達並びに建設工事に関する施策等を対象としたアンケート(9機関、2015名)と実地監察(5機関、計5部署)の結果を踏まえ、入札談合防止に対する意識を高めるとともに関連法令等を理解する上での研修や教育等の強化が必要とされたほか、一般競争入札の拡大、新規参入の拡充等を通じた競争性の更なる確保の必要性に加え、不正防止を図るための契約・原価計算等各業務間における相互牽制機能を強化するための検討の必要性などについて指摘している。
 一方、「自衛隊員倫理規程等の遵守状況」では、調達関係業務に従事する職員を主体とした実地監察等(11機関、530名)の結果、倫理規程等に違反する行為は確認されなかったとされた。
 また、「法令遵守の意識・態勢」では、航空自衛官による民間企業の懸賞論文への応募に関する実地監察(1機関、15部署)等を実施した結果、懸賞論文の応募に関する一連の行為は、一民間企業の活動に対して組織的に協力したとみられても仕方のない行為であり、部外者の活動に協力する場合は、当該活動に公益性があるか、行政の中立性・公正性が損なわれないか等を慎重に検討すべきとされたほか、歴史を用いた教育は、教育内容や方法によっては、特定の歴史観の教育まで踏み込む恐れがあるため慎重な検討が必要と指摘している。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
北海道銀行 恵庭支店
山下氏は平成18年、北恵庭駐屯地を3陸尉で定年退職。57歳
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 私は、株式会社北海道銀行恵庭支店に嘱託職員渉外係として勤務しています。当銀行は、創業が昭和26年で「北海道に根ざしたどさんこバンク」として、お客様に頼りにされ、真に愛される銀行を目指しています。
 私の勤務内容は、得意先の集金が主な仕事ですが、軽易な作業や、施設内の管理等も実施しており、裏方として、第一線で働く人へのサポートもしています。
 入社の動機は、勿論熱心に援護活動をしていただいたおかげですが、「正しくその時、偶然この会社の話があった」というのが偽らざるところで、予想もしなかった職業に携わることとなりました。
 入社前の1ヶ月間は、前任者に同行して研修を受けたのですが、基本的な知識が全く無く、毎日がパニック状態で、心が折れかけたこともありました。しかし、失敗は当たり前と自分を奮起させ、今日に至っています。
 恵庭には3個の駐屯地があり、当然のことながら各駐屯地所在の隊員の皆様と銀行との関係は深く、大切な資産をお預かりする会社の一員として、何等かのお手伝いやアドバイスができれば、という気持ちで仕事に臨んでいます。
 このところの不況や、公務員の給与に対する厳しい風が吹いて、定年後も住宅ローンを残したまま再就職という現実がありますが、だからこそ再就職を真剣に考える必要があります。
 再就職に当たってのアドバイスですが、できるだけ早い時期に援護センターに足を運び、担当者に相談することをお勧めします。なかなか自分が望む職業には就けない現状もありますが、「石の上にも三年」自衛隊で培った誠実さや、自分自身に対する誇りを持って臨めば、できない事は無いと思います。多くのOBがそれぞれの職場で頑張っています。気楽にできる仕事はなかなかありません。粉骨砕身でがんばりましょう。今日一日を全力で!


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