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   2005年10月1日号
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地連東西南北
献血に協力
「身近なボランティア」として貢献
<山形地連>
 山形地連(部長・川嶋昌之1陸佐)は、山形県赤十字血液センターからの依頼を受け、献血に協力した。
 地連本部庁舎前に献血バスが到着し、本部勤務の隊員が「病気や怪我などで苦しんでいる人の生命を守るために」と業務の合間をぬって受付を開始した。
 先陣を切ってバスへと乗り込んだのは、大藪3海曹。大藪3曹は「社会のために少しでも何かできる事、小さな事だけれども人のためになれば、と自衛隊に入隊後に考えはじめ、これからも機会があれば身近なボランティアとして続けていきたい」と話し、献血に協力した。
 採決を担当していた血液センター勤務の加藤さん(=写真堰jは、「皆さんから頂いた血液(血しょう製剤、血小板製剤等)の保存期間は最大で1年間、最小で3日間しか保存できないものもあります。ですから毎日、どこかで誰かが献血をしないと血液が不足することになります。健康な方はぜひ、献血にご協力をお願いします」と、爽やかな笑顔で話してくれた。

まるで映画の世界!!
艦艇「くろべ」体験航海
<愛媛地連>
 愛媛地連(部長・児嶋幹司1陸佐)は8月10日、11日の両日、「第57回八幡浜みなと祭」において艦艇広報(体験航海)を実施した。これは、訓練支援艦「くろべ」(艦長・中垣武俊2海佐)の支援を得て、八幡浜港沖新田出島埠頭で行われたもの。
 八幡浜みなと祭は毎年、海上自衛隊の艦艇が寄港しており、今年も艦艇の入港前から多くの市民が訪れ、入港するのを今か今かと待ちわびていた。
 「くろべ」が入港し、厳かに入港歓迎行事が執り行われたあと、一般公開が開始されると、訪れた市民は我先にと艦に乗り込み、艦内をくまなく探索していた。特にめずらしい標的機のところでは、さかんに乗員に質問をあびせるなど市民の関心が高く、その都度乗員も笑顔で丁寧に対応し、極めて好評だった。この日は16時の一般公開終了まで訪れる人波が絶えず、市民の海上自衛隊艦艇に対する関心の高さを物語っていた。
 翌日は午前中に一般公開、午後からは体験航海を実施し、大変な暑さにも関わらず、370人の市民が訪れ、約2時間にわたる宇和海周辺クルージングを楽しんだ。
 体験航海を終えた市民の一人は「まるで映画亡国のイージス≠フ中の世界にいるようだった」と、とても満足した表情で語った。
 愛媛地連は、今後も海上自衛隊艦艇の支援を得て「八幡浜みなと祭」を通じ、自衛隊へのより一層の理解と認識を深めてもらうとともに、地域一体となった甲活動を行い、効率的な募集広報の実施をしていくとしている。

中学生に対し職場体験支援
<岐阜地連>
 岐阜地連(部長・浮須一郎1空佐)は岐阜地連本部と空自岐阜基地で、岐阜・大垣地区の3校の中学生に対し、自衛隊の職場体験学習支援を行った。
 午前中は岐阜地連本部で手旗信号、救急法、ロープワークについて指導した。学習が始まった当初、生徒達は声が小さく緊張していたが、教官を務めた地連部員冗談を交えて教えていくと、生徒達の間に笑いが起こり、のびのびした様子で学習は進行した。
 特に目を引いたのは生徒達の物覚えが早いこと。ロープワークでは、一度教官が見せるとすぐに各種結びができた。最後に、もやい結びの競争をすると、みんな1分以内に終わり、一番早くできた生徒は20秒を切る好タイムだった。生徒達は時間を忘れるほど熱中し、「これからもロープワークを覚えていきたい」と話した。午後からは空自岐阜基地へ移動し、消防隊・管制塔・気象隊などを見学した。

県内の学校へ「南極の氷」を贈呈
<石川地連>
 石川地連(部長・上河徹1空佐)は、今年4月に海自砕氷艦「しらせ」が運んできた南極の氷を、県内の学校(小学校1校、中学校1校、高等学校2校)へ贈った。
 氷の贈り物は、生徒らに科学的な興味を持ってもらおうと毎年行っている。贈呈式は、全校生徒が集まるなかで行われ、約1ヶ月半かけて持ち帰った約12キロの南極の氷を手渡した後に、スライドも用いて南極の氷について説明した。
 高等学校では、説明後に同校出身隊員のビデオレターも放映し、自衛隊で教育を受け、たくましく成長した先輩の姿を後輩たちに紹介した。
 贈呈式終了後に南極の氷は展示され、生徒達は2万年前の雪が固まってできた氷に直接触れ、太古の「歴史」の感触を確かめていた。
 南極の氷の贈呈式には、地元マスコミも多数取材に訪れ、残暑厳しい石川の家庭には涼やかな南極の氷の映像が流れた。また、新聞各社も夕刊・朝刊に大きく取り上げ、海自の南極観測事業への協力が紹介された。

ブルーインパルス華麗な戦技を披露
<岩手地連>
 岩手地連(部長・豊嶋吾郎事務官)は、8月4日航空自衛隊松島基地において、岩手県自衛隊退職者雇用協議会(11人)の航空自衛隊松島基地研修を支援した。第4航空団司令兼松島基地司令(杉山良行空将補)を表敬挨拶した後、引き続き航空機(F-2)を見学するなど、防空体制について研修した。
 また、幹部食堂において松島基地司令及び第4副司令を囲み、終始和やかに会食が行われた。会食終了後、概況説明に引き続きブルーインパルスによるアクロバット飛行が演舞された。濃霧の為、昨日まで飛行が出来ない天候だったのが嘘のように晴れ渡り、観覧席の目の前で繰り広げられる美技の素晴らしさに参加した会員からは何度も歓声や拍手が沸き起こり、「素晴らしい演技に感動しました」と感想を語った。
 地連では、この研修支援を通じ、自衛隊に対する理解を深めるとともに連携強化を図ることが出来たとしている。

少年工科学校研修を実施
<静岡地連>
 静岡地連(部長・池川昭司1空佐)は、中学教諭、中学生徒及び保護者に対する少年工科学校研修を行った。
 これは、同校への理解と認識を深め、志願者の増大に繋げようとするもので、県内各地から16人が参加した。
 はじめに少年工科学校広報班長から概要、教育方針などの説明が行われ、続いて隊員食堂において、今年度入隊した県内出身隊員との懇談会食が開かれた。
 会食の席では中学生達が、逞しく成長した先輩達に学校での生活や授業内容などについて質問をした。
 その後、教育施設と1・2年生の授業風景を見学、最後に一般基礎学の講師との懇談があり、活発な質疑応答が行われた。
 研修に参加した中学生は「教育施設や、授業風景などが見学できてとても参考になり、受験意志が固まった」と語った。
 今回の研修では、中学生の志願意志、中学教諭・保護者の理解促進に多大な成果があり、成功裡に終了した。
 地連は、今後も良質な志願者獲得に向け、募集広報活動を積極的に推進し、自衛隊に対する認識の向上に努める、としている。

防衛モニター投稿
<大阪地連>
 「おまえら、日頃の行いが相当悪いんじゃないか!」「誰だ、雨女は!?」そんな言葉のとびかう中、、雨ガッパで完全防備したモニター隊を乗せたバスは、台風12号直撃間近の富士演習場へと向かいました。
 モニター隊になって一番楽しみにしていたイベント「富士総合火力演習(予行)」は悪天候の中でのスタートとなってしまいましたが、緑豊かで雄大な演習場の風景は、私をワクワクさせました。悪天候の為、いくらか縮小されていましたが、「ズドン」と胸に響く砲撃音の迫力や遠方の標的に命中させる正確さに、感嘆と驚きの連続でした。また、隊員さんの整列して訓練を見学しているその姿勢には、とても感心してしまいました。その規律さは、今時の若者にはない、爽やかさと厳格さが伝わってきました。毎日仕事に追われ疲れきっていた私にとって、別世界に連れ込んでくれた3時間でした。一番楽しみにしていた富士総合火力演習は、私が期待していた以上で十分満足のいくものでした。
蛇足なのですが、興行を行い多くの観客の方をまとめる業種に携わっている私にとって、こんな大規模な行事を主催し、管理している裏方スタッフの自衛官の教育された姿は、とても勉強になり、有意義な時間となりました。最後になりましたが、朝早くから雨と嵐の寒い中での席取りをはじめ同行していただいた広報室の皆さんには大変お世話になり、本当にありがとうございました。これからまだ半年ありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

体験航海護衛艦「やまゆき」
<津本富枝>
 8月21日、神戸埠頭で行われた体験航海に参加させて頂きました。前日の航海は天気も良く楽しかったと知人から聞いていたので、「さぁ海へ!」という気持ちで当日を迎えたのですが、天候は下り坂に。沖合ではとうとう本降りに遭う始末で、憂鬱な気持ちでした。ところが、同乗させて頂いた息子は興味津々で、艦内のあらゆるタラップを登ろうとし、「あれ何?」「これ何?」と知識のない私に聞いてきます。もう見る物全てが気になるといった具合で、その都度隊員さんにお伺いしていたのですが、とても親切丁寧に対応して頂きました。また、雨でも足もとが滑りやすいからと気にしてお声をかけてもらい、階段の上まで登って息子を連れて降りて下さいました。また私物の飴を好きなだけどうぞと差し出して下さる隊員さんに、航海の楽しさだけでなく、人の親切さにも沢山ふれる事ができたと思いました。曇天の雨に遭い憂鬱な気持ちが、帰る頃には楽しかった気持ちで十分満たされました。息子もよほど楽しかったようで、夏休みの絵日記に早速書いていました。また機会がありましたら、ぜひ参加させて頂きたいと思います。

ソプラノ歌手を招いてミニコンサート開催
<佐世保病院>
 9月12日、自衛隊佐世保病院において、沖縄出身のソプラノ歌手である宮良多鶴子さんのミニコンサートが開かれた。
 これは、近くにある佐世保市立総合病院に訪れた宮良さんが、入院患者の早期回復を祈ってそれぞれの病院で行われたもの。あでやかな衣装で現れた宮良さんは、集まった約40人の前で美しく迫力ある歌声を披露。「歌を通じて表すことのできない何かを感じることができました」、「カンツォーネや沖縄の歌など情緒あふれる歌を聴くことができ、心が安らぎました」などの感想が聞かれた。
ミニコンサートは、一時間で8曲が歌われ、アンコールの声と盛大な拍手の中で終了した。

プロフィール
 宮良多鶴子(みやら・たづこ)
近代沖縄音楽の先駆者である宮良長包の子孫。全琉球音楽コンクール独唱の部1位、第9回「カワイクラシックオーディション」声楽部門最優秀賞などを受賞。


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