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   2005年12月15日号
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政策方針を周知徹底
第41回自衛隊高級幹部会同開く
小泉首相「使命感、誇りを持て」
 第41回自衛隊高級幹部会同が12月8日、自衛隊最高指揮官の小泉純一郎首相を迎え、防衛庁A棟講堂で行われた。これは防衛庁の政策方針を自衛隊の高級幹部に周知徹底させるとともに当面する自衛隊の重要課題について意見交換することを目的としたもので、額賀福志郎長官をはじめ副長官、両政務官、事務次官、統幕議長、陸海空幕長、施設庁長官以下部隊・機関の将官クラス多数が出席した。午前9時前、小泉首相が防衛庁A棟正面玄関前に到着、第302保安中隊による特別儀仗を受け、額賀長官とともに巡閲した。次いで、A棟講堂内に整列する自衛隊高級幹部を前に、小泉首相が訓示に立ち、近年、自衛隊に対する国民の期待が高まっている現況を強調しながら陸自イラク復興支援隊のエピソードも被解、「使命感と誇りを持って任意に邁進するよう」要望した(=写真)。また、額賀長官は訓示の中で、首相指示について触れながら「各隊員の先頭に立って一層の研鑚、活躍」を要望した。引き続き、守屋武昌事務次官の説示、先崎一統幕議長の挨拶、部隊・機関の報告、質疑応答などが行われ、最後に、木村太郎副長官が挨拶し、会同を終了した。次いで翌9日、高級幹部一同は皇居に向かい、天皇陛下に拝謁した。(金澤修治)

額賀長官がイラク、クウェート視察
現地から「引き続き支援を」の声
サマーワ宿営地で陸自派遣部隊を巡閲する額賀長官
 額賀福志郎長官が12月2日から3日間にわたって、イラク南部の陸自サマーワ宿営地などやクウェートで活動中の空自部隊を視察した。
 2日、成田空港を民航機で出発した額賀長官はクウェートを経て翌3日、陸自サマーワ宿営地に到着。イラク復興、支援特措法に基づき人道復興支援活動を行っている立花尊顯8次群長以下派遣隊員から栄誉礼を受け、巡閲した。引き続き、直接派遣隊員に労いの言葉をかけながら宿営地内の各施設をつぶさに見て回ったあと、サマーワ市内へと移動、学校の改修現場を視祭した。次いで、ハッサーニ・ムサンナー県知事と現地英豪軍関係者(英軍中佐、豪軍中佐ら)と懇談、額賀長官がハッサーニ県知事に自衛隊の活動に対する知事の各種支援に感謝の意を伝えると、知事は「ムサンナー県と陸自部隊・外務省が手を携えて協力している現状に非常に満足しており、今後とも協力していきたい」と述べた。また、英豪軍関係者との懇談では、治安情勢などについて意見交換し、今後とも3カ国間で緊密に連絡をとりつつ活動を実施していくことを確認した。額賀長官は視察後、「これまで陸自部隊が現地のニーズを十分踏まえつつ実施してきた支援の効果もあり、復興の基盤が徐々に整いつつあるとの印象を受けたが、公共施設の復旧・整備や医療支援活動などの要望が依然として存在し、自衛隊の人道復興支援活動が引き続き重要であるとの認識を新たにした」と語った。
 引き続き、額賀長官はクウェートへと移動、アリ・アルサレム基地で空自派遣部隊を視察、激励した。
 なお、政府は8日の臨時閣議で、新たな基本計画を定め、自衛隊のイラク派遣期間を1年間延長することを決定した。

睦空パキスタン国緊隊、任務果たし無事帰国
盛大な出迎えを受け、帯広駐屯地に帰隊する派遣隊員
 約40日間にわたって大地震被災者の救援活動を続けていた陸空パキスタン国際緊急援助隊が任務を完遂、順次、帯広、市ヶ谷駐屯地、小牧基地などへ帰国した。
 12月1日、帯広空港で得田憲司北方総監、井岡久5旅団長をはじめ幹部、留守家族多数が出迎える中、派遣隊員が到着。お互いに労いの言葉をかけながら固く握手を交わした。引き続き、帯広駐屯地へ移動、駐屯地隊員の盛大な出迎えを受けたあと、帰国報告や堀井克哉体調の記者会見、家族との懇談などが行われた。
 また、翌2日には、市ヶ谷駐屯地でも帰国行事が行われ、防衛庁A棟玄関に到着した派遣隊員を森勉陸幕長をはじめ陸幕高級幹部、職員多数が出迎えた。
 今回のパキスタン国緊隊は、初めて1輸空(小牧基地)のC-130輸送機にUH-1多用途ヘリコプターを搭載、陸自航空部隊が現地で40トンを超える援助物資や負傷者ら約720名の空輸にあたった。

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