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春の人事異動 2、3、5、8、9面 |
4月15日号紙面を御覧ください |
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防衛庁一体感を譲成/初の1・2種合同入庁式 |
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大野功統長官の訓示を聞く入庁者 |
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防衛庁では4月1日、平成17年度「入庁式」をA棟11階第1庁議室で実施した。 これまでは期間ごとに行い、事務次官からは1種事務系採用にのみ辞令交付・訓示していたが、今年度から4月1日に、1種・2種新規採用者約110名全員を一同に集め、大臣から訓示の上、事務次官から辞令交付を行うこととなった。
午前10時すぎ、鎌田昭良秘書課長の司会で入庁式が始まり、今津寛副長官、北村誠吾政務官、守屋武昌事務次官、北原巖男官房長が臨席する中、整列した全採用者を前に大野功統長官が訓示に立ち、防衛庁職員としての心構えについて触れながら「初心を忘れず、挑戦する気持ちをいつまでも持ち続け、国の大黒柱として活躍するよう」要望した。次いで守屋次官が登壇、緊張した面持ち全採用者一人ひとりに励ましの言葉をかけながら辞令書を交付した。 代表者が力強く宣誓書を読み上げたあと、守屋次官が説示に立ち、防衛庁の組織や職務内容などを詳細に述べたうえで「1種、2種の合同入庁式は初めてのことでもあり、今後とも一体感と役割の自覚を持って、国民の負託に応えるよう」激励した。 |
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今津副長官が激励 |
「一生をかけるにふさわしい道」 |
防大53期入校式 新・幹部候補生472名 |
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「全力を尽くして学業に励むことを誓います! 平成17年4月5日反橋寛之、ほか472名!」──若々しく張りのある声が記念講堂に響きわたる――防衛大学校・本科入校生代表の宣誓。受け入れる西原防大校長は式辞の最後に心から「諸君、入校おめでとう!」の言葉を返した。つい半月前には、恒例の"帽子投げ"で、たくましく育った卒業生を見送った記念講堂が、今度はフレッシュな顔ぶれを迎え入れた。 |
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厳かな雰囲気のなか訓示を行う今津防衛副長官 |
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幹部自衛官を養成する防衛大学校(神奈川県横須賀市・西原正校長)では4月5日、入校式典が行われた。今年度の入校生は、本科第53期=472人(うち女子37人)、理工学研究科前期課程第44期=59人(同9人)、理工学研究科後期課程第5期=1人、総合安全保障研究科第9期=16人(同1人)。朝から晴れわたったこの日の式典は入校式・観閲式・午餐会の3部構成となっており、全国から多くの父兄・関係者が集った。
入校式は記念講堂において、栄誉礼、国家斉唱、任命・宣誓・申告と厳かに進行。式辞において西原正防衛大学校長は、学生の「崇高な使命達成の道を進む決意」に敬意を表し、本科生に対しては慣れない学生舎生活に配慮しつつも「意欲と努力をもった心身の成長」を促した。研究科生には「国際平和への寄与できる研究成果」を要望した。また、訓示に立った今津寛防衛庁副長官は「将来の幹部自衛官として第一線に立つ姿に思いが至り限りない心強さと頼もしさを感じている」と感慨を深め、「諸君がこれから進まれる国防の道は国家存立の基盤、一生をかけるにふさわしい道」と激励。さらに、来賓代表として祝辞を行った小鹿勝見航空幕僚副長は「見事入校の難関を突破」した栄誉を讃え「切磋琢磨し強い同期の絆を築く」ことの大切さを自らのかつての経験を通して語った。
観閲式では、今津副長官による巡閲、観閲行進、ドリル演技、ブルーインパルスによる祝賀飛行が順次、晴天下の陸上競技場で行われた。 |
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ブルーインパルスの祝賀飛行 |
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一連の式典を終えた学生と父兄が記念撮影をする姿が散見され、思い思いに別れを惜しんでいる。父兄に話を聞くと、「息子は小学校5年生の時に航空ショーに魅了され以来、防大志望を公言し初志貫徹を果たした」という。「最初は冗談かと思っていたのですよ」と微笑む母親。今後の学生生活では「健康に注意し、初心を忘れず、もうひと回り大人になって欲しい」と。また、女子新入生の母親は「現代は女性も国際平和に貢献する時代、女子学生も多く見うけられ不安は全くありません」と誇らく話してくれた。「まず生活に慣れること!」「まだ先が見えていないが、先輩との関係を大切にしていきたい」と語ったのは男子新入生、「とても厳粛な感じを受けた」という入校式を終え意気揚揚とした面持ちが印象的だった。 今年は例年より桜の開花が遅く、小原台でもこの日"満開"には至らなかった。これから大輪の花開く入校生の姿と重なってみえた。 |
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