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   2005年12月1日号
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パキスタン国緊隊撤収へ 2面

「統合・日本を愛し 世界を愛す」テーマに
自衛隊音楽まつり
1,000名の総出演者が壇上に揃い、観客と一体となってグランドフィナーレを迎えた
観客4万2千人に感動与える
 11月18、19の両日、自衛隊音楽まつり「マーチング・フェスティバル2005 in武道館」が東京・日本武道館で開催され、18日の招待公演では額賀福志郎長官をはじめ、防衛庁・自衛隊高級幹部が訪れた。今年のテーマを「統合 日本を愛し世界を愛す」とし、新設される統合幕僚監部で足並みをそろえる陸・海・空自衛隊の調和や、国民と自衛隊、世界と日本の一体感を息の合った音楽と躍動感あふれる動きで表現した。(関連記事7面)

 一般公演は、2日間にわたって行われ、観客は約4万2千人、初日18日には額賀福志郎長官をはじめ、防衛庁・自衛隊高級幹部が訪れた。陸・海・空自衛隊音楽隊、第302保安中隊、防衛大学校儀仗隊、在日米陸軍軍楽隊、米国空軍合同軍楽隊、在沖海兵隊音楽隊など総勢約1,000名が出演した。
 今年の音楽まつりのテーマは「統合 日本を愛し世界を愛す」。平成17年度末の統合幕僚監部発足をふまえ、陸・海・空自衛隊の統合をイメージするとともに、国民と自衛隊、世界と日本が一つになる事の素晴らしさをテーマ「統合」として表している。
 ワンステージは約90分で、パート1からパート5までの五部構成。
 パート1は「オープニング大行進」。海上自衛隊東京音楽隊隊長・渡仲郁夫2海佐の指揮で、陸・海・空自衛隊音楽隊、第302保安隊中隊による日本国国旗入場・国歌斉唱でオープニングセレモニー、力強くドラマは幕を開けた。続くオープニング大行進では「マーチメドレー」に合わせて全出演音楽隊が勇ましく行進、整列した。

第302保安中隊が日・米両国国旗を掲げて入場、フェスティバルの幕が上がる
 パート2「日本を愛し世界を愛す」では、「世界への貢献」をサブタイトルに北部・東部方面隊音楽隊合同のドリル演奏で始まり、北部方面音楽隊ドリル演奏、東部方面音楽隊ドリル演奏へと流れていく。北部方面音楽隊のドリル演奏「知床旅情」では、ソロとコーラスが見事なハーモニーを奏でていた。東部方面音楽隊のドリル演奏では、女性ヴォーカルをメインにした「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」などおなじみの坂本九ちゃんの歌や、「月の砂漠」が披露された。
 パート3は「自然の統合・大河の流れ」。陸自の「朝霞振武太鼓」「船岡さくら太鼓」など11団体が登場、海自WAVEも「八戸華炎太鼓」と書かれた白い幟を掲げて独特のバチさばきを披露。地鳴りのような太鼓の音が、館内を響き渡らせた。
 パート4は「パワー・オブ・ミュージック」。陸・海・空自衛隊音楽隊、北部・東部方面音楽隊合同のマーチングで「シング・シング・シング」など、豪快なパワーを見せた。
 ラスト、パート5「世界はひとつ」では、世界の友好のために、在日米陸軍軍楽隊、米国空軍合同軍楽隊、在沖海兵隊音楽隊の3つのゲストバンドが登場。在日米陸軍軍楽隊の演奏では、男性ヴォーカリストが、「マイ・ガール」を歌いあげ、会場は大きな拍手で一杯になった。このラストパートでは引き続き、陸・海・空の各自衛隊が各ドリル演奏を、さらに陸・海・空自衛隊合同で「リヴァティ・ファンファーレ」を演奏。締めくくりは防衛大学儀仗隊のファンシードリル。
フィナーレで挨拶をする額賀長官
 2005・自衛隊音楽まつり・マーチングフェスティバルは「統合」のテーマが見事に表現されていた。また、全国の海・空部隊から選抜された女性自衛官の大胆かつ華麗な演技が目立った。額賀長官がフィナーレで「自衛隊がさらに国民の皆様に信頼され、統合した形で一層活躍されることを期待します」と挨拶。まつりは退場マーチ「海を越える握手」の演奏で幕を閉じた。(田中宏範・大類なぎさ)

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