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   2005年8月1日号
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自衛官夏の人事異動 2、3面
詳細は8月1日号紙面をご覧ください

陸自、初の南方転地演習
陸海空共同で
首都圏防衛に北部方面隊が移動展開
輸送艦「くにさき」に着艦した CH-47に10連隊隊員が乗り込む
戦闘服姿でヘリ搭乗を待つ(「くにさき」後甲板で)
 陸上自衛隊は、海・空自衛隊と共同で、初の南方転地演習(担当官・得田憲司北方総監)を実施した。この演習は、テロや大規模災害に即応するため、北部方面隊の2個連隊を首都圏の東部方面区に転地させ、陸海空の各種手段を併用しながら長距離機動能力や師団以下の訓練速度の向上を図ることを目的に第1次、第2次の2回に分けて行われた。第1次南方転地演習は6月12日から29日までの間、第5旅団第6普通科連隊を基幹に、人員約260名、車両約70両、航空機1機が参加、また、第2次は7月2日から20日までの間、第11師団代0普通科連隊を基幹に、人員約800名、車両約170両、航空機7機が参加した。それぞれ、航空自衛隊の支援を受けて北海道から東富士演習場、朝霞訓練場、大宮駐屯地などに移動、市街地訓練場で対テロ戦闘訓練や至近距離射撃等を演練した。なお、市街地戦闘訓練や海自輸送艦「くにさき」へのCH−47の着艦、横須賀新港初入港、陸自車両の下船状況など、訓練の一部がマスコミに公開された。
 7月11日午前9時すぎ、記者一行を乗せたCH−47が木更津駐屯地を離陸、約10分間のフライトで、横須賀沖に停泊する海自輸送艦「くにさき」は、第10普通科連隊(滝川)の隊員約120名、車両14両等を搭載して7月9日に北海道・苫小牧を出港、約2日間の航行で横須賀沖に到着した。(写真=「くにさき」が海自艦艇として初めて入港した横須賀新港で車両の揚陸を開始)

 この日は晴天に恵まれ、波も穏やかな状況の中、陸自第1ヘリコプター団所属のCH−47・3機、北部方面航空隊のUH−1・4機が相次いで「くにさき」の後甲板に着艦すると、その都度、戦闘服姿の10連隊隊員が海自隊員の誘導に従ってヘリに搭乗。轟音を響かせ「くにさき」を発艦したCH−47は隊員とともに一路、東富士演習場へと向かった。
 次いで、「くにさき」は横須賀新港目指し、ゆっくりと航行を開始。民間の船舶に細心の注意を払いながら、13時半、無事横須賀新港に着岸した。海自輸送艦が横須賀新港に入港するのは初めてのことで、一目巨艦を見ようとする一般市民の姿も見受けられた。
 車両の下船準備が整うと同時に大型トラックなど陸自14車両が順次、岸壁に上陸を開始。各々の車両が間合いをとりながら、岸壁に2列縦隊で見事に並んだ。これら車両も引き続き、東富士演習場に移動、南方転地訓練の一翼を担うことになる。

空自イラク復興支援派遣部隊第7期要員が出国
初の女性パイロットも参加
 昨年1月から始まった空自イラク復興支援派遣輸送航空隊の活動は、派遣隊員の強い使命感により、これまで順調に160回を超える任務運行を継続している。7月11日には派遣部隊第7期要員約100名の出国行事が関係者多数を迎え、小牧基地(司令・上田益三1佐)で盛大に実施された。また、翌12日、女性パイロットとして初めてイラク復興支援に赴く鞭馬奈美(むちま・なみ)2尉の記者会見が行われ、同2尉は「環境が異なるので体調に気を配り、一所懸命に頑張ってきます」と決意を語った。次いで、雨の降りしきる中、派遣隊員15名は格納庫内で大勢の関係者や家族の見送りを受けたあと、淡いブルーに塗装されたC−130に搭乗、クウェートへ向け出発した。なお、同夕にはチャーター機で85隊員も小牧基地から出国した。
C−130の出発を見送る基地隊員と留守家族

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