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創立49周年を祝う |
東京都との連携を強調 |
<東京地連> |
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東京地連(部長・千葉徳次郎陸将補)創立49周年の記念行事が、11月27日防衛庁で、来賓者を含む多数の部員の出席のもとで行われた。
式典では国歌斉唱の後、千葉部長が式辞において「国際社会の平和と安定を守るため自衛隊の重要な役割として、国際テロなどの新たな脅威や多様な時代に対処することを求められている」と断言し、「今一度職務の重要性を認識し、明るく強く逞しく日々の業務に専念して欲しい」と述べた。続いて来賓の東京都危機管理監・島田健一氏が「現在都としても、国との役割分担に基づき、国民保護計画を策定中だ。石原都知事は都議会のテロ対策の質問に対し、首都東京を守るため、知事の判断により直ちに自衛隊の出動を求め、緊急事態に対処していくと答えている。一方、阪神淡路大震災以降、自然災害における自衛隊の役割の大きさと実践力は国民の多くが求めるところとなった。首都圏直下型地震の切迫性が問われる昨今、自衛隊は、都民にとって、なくてはならない存在だ」と祝辞を述べた。
式典後は、今年初めて各地区隊などから選ばれた9人の部員による意見発表会が行われ、日頃援護業務や募集業務などに携わってきて感じたことを発表。審査で1位となった広報官の吉澤賢二・2空曹(港出張所)は、薬剤幹部候補生の採用試験を受けた女子大生との募集業務を通じ、「地連の広報官とは営業とサービス業の両方を担う重大な任務だということを学んだ」と意見を述べた。
一方、感謝状贈呈式では、募集・援護業務など同地連の業務推進に協力をした23団体と個人69名に感謝状が贈呈された。
最後に祝賀会が開かれ、今回石原慎太郎都知事から初めて祝電が贈られ、披露された。 |
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中学生の体験学習 |
自衛隊への理解深める |
<青森地連> |
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青森地連(部長・鈴木修1海佐)は11月8、9の両日、八戸市立白銀南中学校、階上町立道仏中学校、新郷村立野沢中学校の生徒に対し、八戸駐屯地(司令・阿部知己1陸佐)の支援を得て就業体験学習の支援を行った。
中学生の就業体験学習は職業への理解と自らの生き方を考える機会として実施しており、県内中学校からの依頼を受け支援している。 二日間の就業体験学習は八戸駐屯地の概況説明から始まり、野外衛生、基本教練、防衛館の見学、装備品の見学、ロープワーク、懇談などが行われた。
参加した生徒は、自衛隊への志願を進路の選択肢の一つとして考えての参加であり、真剣な眼差しで積極的に体験学習に取り組んだ。教師からは「自衛隊への就業体験学習に参加した生徒は特に規律を身につけ、その後の学校生活にも反映していると感じます。自衛隊の活動をよく知らない生徒には自衛隊を理解する絶好の機会です」と話した。
教育を担当した八戸駐屯地広報室では「就業体験学習への参加者は、将来自衛隊への志を持った生徒が多く、純粋で素朴な質問をどんどんしてきます。適切でわかりやすい返答をし、学生が自衛隊に興味と理解を持ってもらえるように心がけています」と話してくれた。
青森地連では「今後も県内陸・海・空自衛隊の支援を受け就業体験学習を通じ、自衛隊への理解を深めて頂けるよう募集広報活動をしていきたい」としている。 |
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フェスタで自衛隊PR |
<三重地連> |
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11月5、6の両日、津モーターボート競艇場で「ロータリーフェスタin津」が行われ、(部長・鈴木紳一1陸佐)と第33普通科連隊(連隊長・井上茂利1陸佐)が支援した。このイベントは三重の大物産展、岐阜・三重の伝統芸能大会などロータリーと地域住民との交流の場として催されたイベントで、2日間で約1万5千人の来場者で賑わった。
自衛隊広報コーナーでは災害派遣、国際貢献活動などで活躍する高機動車、軽装甲機動車、オートバイ、73式小型トラック、人命救助システムの展示、第46次南極観測で活躍した砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷の展示・説明が行われた。一番人気の南極の氷の展示では、気泡が数万年の眠りから覚めるようにパチパチと弾ける音を出して溶ける様子を見学者は興味深げに見ていた(=写真)。また、地球温暖化によって南極や北極の氷が大量に溶け、世界的な問題となっている地連の説明には子供たちも真剣な表情だった。
三重地連では「このイベントへの参加で、来場者の防災、国際支援、環境問題などへの意識の向上に寄与できたと思う。今後とも地域社会に貢献する各種活動に取り組んでいく」としている。 |
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企業説明会 |
<函館地連> |
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11月17日、自衛隊退職者を対象に函館地連(部長・遠藤靖宏1空佐)主催の企業説明会が開催された。参加したのは定年退職予定隊員35名と企業側12社。現状の雇用情勢などの現状を退職予定隊員に認識させ、就職意欲の向上に資することを目的に行われた。
説明会は個別面談方式で行われ、隊員たちは真剣な面持ちで企業側の話を聞き、企業側も隊員の就職に対する意見、意志などを確認した。参加した隊員のアンケートからも全員が非常に参考になったという回答と、年に2回から3回に実施して欲しいという意見が出た。
個別面談後は懇談会が行われ、企業側の意見と隊員に対する就職指導などについて活発な意見が交換された。企業側は隊員について「日常の訓練、業務の中で礼節を見につけている」と評価した。要望としては企業職種の選択肢の拡大が焦点となり、現在の雇用情勢の厳しさがうかがえた。自衛隊側は説明会に参加した隊員と今後退職が予想される隊員に対し、この貴重な説明会を参考として進路指導に反映したいと語った。
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