防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
spacer
防衛ホーム
spacer
home
spacer
news
spacer
購読
spacer
2024年 INDEX
9月1日 9月15日
8月1日 8月15日
7月1日 7月15日
6月1日 6月15日
5月1日 5月15日
4月1日 4月15日
3月1日 3月15日
2月1日 2月15日
1月1日 1月15日
2022年 2023年
2020年 2021年
2018年 2019年
2016年 2017年
2014年 2015年
2012年 2013年
2011年 2010年
2009年 2008年
2007年 2006年
2005年 2004年
2003年 2002年
2001年
-
スペーサー
自衛隊ニュース   1129号 (2024年8月15日発行)
-
1面 3面 5面 6面 7面 8面

機略縦横(80)
衛生学校最先任上級曹長兼 三宿駐屯地最先任上級曹長 准陸尉 高柳悦史
いい日
 私の通勤経路には公園があります。朝から運動する人々も多く、ラジオ体操の音楽が鳴り響く時間で独特の活気があります。
 ごくまれに、一人の男性とすれ違います。80歳代だと思います。なぜ印象に残っているのかというと、彼は背が高い白人男性で、ゆっくりとしかし着実にウォーキングを行っています。それでいて表情が穏やかで(どこか微笑んでいるような)、豊かな人生を歩んできたのではないかと推察できるような、そんなご老人だからです。
 私の迷彩服が珍しいのか(私は迷彩服通勤)、すごく見てくるんですよね。しかし3回目の遭遇でふと気づきました。「彼は私に敬礼している」と。
 汗を拭いていると勘違いしていました、でも毎回同じタイミングで汗を?あ敬礼か!と。あまりにもスローで気が付きませんでした、指も伸びてませんし。
 しかし気づいた時には大変後悔しましたね、もっと早く気づけばよかったと。
 それ以降は彼のタイミングに合わせて、私もしっかり敬礼するようにしています。そして、老人に出会った日は「いい日」だなと思えるようになりました。お互いに敬礼して、それでいて彼の微笑が少しはっきりする。これだけです。
 そのご老人の背景はわかりませんが、実に気持ちの良い敬礼です。無言で、相手への敬意を身体で表現する、そしてそれに応える、これをお互いに同時に行う。理解していたつもりだった敬礼の、さらに深い部分を教わった気がします。

和6年版防衛白書公表
70年を振り返る特集も掲載
 防衛省は、7月12日に令和6年版防衛白書を公表した。主に令和5年4月から今年3月までの1年間について記述され(一部、5月下旬頃まで)、令和4年末策定の戦略3文書を踏まえた「防衛力の抜本的強化」がどのように進捗しているかが丁寧に説明されている。
 また今年は自衛隊創設70周年かつ防衛白書が初版から50冊目という節目の年であることから、巻頭で国民と共に歩んだ自衛隊の70年を振り返る特集を掲載した。
 今年版の特徴のひとつとして、コラムを昨年版より充実させた。現場の隊員や関係者の生の声を伝える「VOICE」を10件増やして15件掲載、さらに防衛省のシンクタンクである防衛研究所の研究者が個人の立場で分析を述べる「視点」も新たに設けた。
 防衛省大臣官房広報課白書室の担当者は「コラムを増やす等、人の顔が見えるようにして、防衛省・自衛隊がどういう思いで日々取り組みを進めているのか、ということがまさに自分のこととして捉えて頂けるように、そして身近なものに感じて頂けるように制作にあたりました」と述べた。
 令和6年版防衛白書は防衛省のホームページでPDF版が閲覧できる。書籍版は8月末から9月上旬頃に全国の書店に並ぶ予定で、価格は昨年同様1400円程度になるとのこと。あわせて、小学校高学年から高校生向けにまとめた「まるわかり日本の防衛 はじめての防衛白書2024」も防衛省ホームページで公開中だ。

生活・勤務環境改善中
処遇改善についてパンフレットを公表
建て替え、個室化…

 全国にある約2万3000棟ある隊舎・庁舎等の建物のうち、約4割は旧耐震基準のもと昭和57年以前に建設されたものだという。また、空調設備やトイレ、浴場、洗濯場等の共用設備・需品等についても必要な数を満たしているとは言い難く、我慢を強いられている隊員も少なくはない。
 これらは隊員の士気や新隊員募集等の「人的基盤」に直接影響を及ぼす大きな課題とされてきた。
 防衛省は、令和4年末に閣議決定された国家安全保障戦略等3文書を策定。増額された予算をもとに「自衛隊員の生活・勤務環境の改善」に着手、急ピッチで施設の建替え・改修等を進めている。そしてその取組状況をより多くの人に知ってもらおうと、わかりやすくまとめたパンフレットを先ごろ公開した。
 防衛省は令和5年に営内者を対象にアンケートを実施し、その結果を踏まえて改善策の検討を行った。パンフレットでは、老朽化施設の更新、空調設備の整備、隊舎の個室化、共用施設の設置基準見直しをはじめ、様々な項目について改修前後の写真を掲載し、その違いを一目で分かるようにしている。

隊員の声を大切にしたい

 防衛省人事教育局ワークライフバランス推進企画室の細川圭介室長は、パンフレットについて「隊員の声(アンケート結果)をカタチにすべく、様々な取組に着手していることをこのパンフレットで知って欲しい。今後も、より快適な生活・勤務環境を提供できるよう隊員の声を大切にしていきたい」との思いを込めた。パンフレットは下記のアドレスまたは二次元コードから閲覧できる。
 https://www.mod.go.jp/j/profile/environment/pdf/pamphlet.pdf
パンフレット内容
 【施設】隊舎・庁舎等の整備/隊舎居室(個室化)/トイレ/シャワー室、浴場/洗面所/洗濯場/廠舎/女性区画の整備/空調設備・エアコン
 【需品】寝具等/日用品/被服
 【糧食】食事
 【備品】自動化(草刈機)
 【厚生】トレーニング備品/通信環境(Wi-Fi等)
 【宿舎】宿舎の老朽化対策
 【給与】給与・手当


Home
(ヘルプ)
-
shop
-
マスク
-
日本の機甲100年
通販部
10
Copyright (C) 2001-2024 Boueihome Shinbun Inc