「地域とともに」信頼築いていく
陸上自衛隊富士学校・富士駐屯地(学校長兼司令・中村裕亮陸将=当時)は、7月21日、「富士学校開校・富士駐屯地開設70周年記念行事」を盛大に執り行うとともに、駐屯地を一般開放した。
70周年という節目を迎えた本年は、記念行事前日に富士学校開校70周年記念植樹式を行い、協力団体(富士学校後援会、小山町協力会、須走彰徳山林会)から贈られた記念碑の序幕及び桜の木を植樹し、富士学校・富士駐屯地の更なる発展を祈念した。
記念行事当日は好天に恵まれ、国会議員、地元首長、歴代学校長、各協力団体等の方々など、部内外から多数の来賓が参列した。観閲式において中村学校長は、開校・開設以来70年に渡り富士学校・富士駐屯地の発展にご支援・ご協力いただいた地域の皆様等への感謝を述べるとともに、これからの時代に向けて「富士学校の役割の進化」、「企業の皆様との連携」、「国民の皆様、特に地域の皆様との信頼関係」が重要であるとし、「第一線部隊に最大限寄与することを求められている富士学校及び富士駐屯地としては、私どもの活動に対する地域の皆様のご理解が不可欠であり、常に感謝の気持ちを忘れず『地域とともに』を合言葉とし、これまで以上に信頼関係を築けるよう引き続き努力して参ります」と述べた。
日米連携をアピール
観閲行進においては、富士学校隷下及び富士駐屯地所在部隊の主要装備及び最新装備約130両が次々と行進し、最後に祝賀行進として米海兵隊(キャンプ富士)が行進して日米の連携をアピールするとともに、陸上自衛隊のV22オスプレイ、UH1J、AH1S及び航空自衛隊のT4が記念飛行を行った。また、観閲行進に先立ち、静岡・山梨地方協力本部がそれぞれのマスコットとともに行進し、隊員募集をアピールした。
引き続き実施した訓練展示では、装備品の性能を分かりやすく展示・説明するとともに、部隊の行動を、迫力ある空包射撃や、隊員のきびきびした動きにより展示した。
その他、駐屯地内各所において戦車・装輪車体験搭乗や装備品展示、音楽演奏、子供向けのアトラクションを実施し、県内外から集まった約9000名の来場者に楽しんでもらった。
富士学校・富士駐屯地は、今後もより一層心を燃やして任務にまい進していく。 |