防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   966号 (2017年11月1日発行)
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派遣海賊対処行動航空隊
任務飛行1888回達成
 派遣海賊対処行動航空隊は、9月25日の任務飛行で、1888回を達成した。
 現在、派遣されている部隊は、派遣海賊対処行動航空隊(第28次:八戸)、派遣海賊対処行動支援隊(第8次)、海賊対処任務開始8年目である。
 また、当日現地には、統合幕僚監部副長・本松敬史陸将も視察で現地を訪れており、本松陸将は、前8師団長ということで、数字の「8」が重なった。
 数字の「8」は、漢字で書くと「八」であることから縁起が良いと言われている。

第7次派遣海賊対処行動支援隊
(基幹・第43普通科連隊)
派遣隊員たちの声
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陸曹長 荒牧 翼
 私は、1月〜8月までの間、アフリカ大陸東部(アデン湾ソマリア沖)付近に位置するジブチ共和国にて、第7次派遣海賊対処行動支援隊要員として参加しました。現地では、水上部隊が護衛艦による海上交通の安全確保、航空隊が哨戒機による海域の警戒監視、支援隊が海賊対処行動における各種連絡・調整・支援・自衛隊拠点の警備任務等にあたっており、統合での任務活動で、海陸自衛隊員が、互いに理解を深めて任務しています。
 日本とは全く違う環境の為、暑い時は、50度を越える炎天下において、注意力を継続する警備任務で、健康状態特に、熱中症・脱水症状を防ぐ為に、給水について注意してきました。
 徐々に、生活環境及び気候にも慣れ、他国(米・仏・伊・独)軍との語学・スポーツ交流を、米軍基地・拠点で実施したり、日・仏文化交流及びジャパンフェスティバルにおける、日本の文化並びに武道展示等を紹介し、交流を深めました。
 また、歓送迎会、曹士会同、日本人慰霊行事等を計画し、拠点総員の御指導・御理解の下、1件の事故もなく無事に終了する事ができ、非常に感謝しております。
 今回の任務が終了して、無事に帰国できたのは、これも一重に、それぞれ多忙中にもかかわらず、家族・部隊・留守家族担当・関係諸団体等の、温かい支えがあってこそだと強く思っています。今回のジブチ派遣の経験を、決して無駄にせず、気持ちだけでなく、行動で示していきたいと思います。
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陸曹長 石脇 慎也
 私は、第7次派遣海賊対処行動支援隊警衛隊の一員として、アフリカのジブチ共和国で約半年間勤務しました。
 ソマリア沖アデン湾において、警戒監視任務を行っている海上自衛隊の哨戒機、日本活動拠点内建物等の警備任務を実施しました。
 初の海外の勤務であるので、希望と不安の両方がありました。出国する際、泣きながら見送ってくれた家族の想いを胸に、無事に帰国する事を決意し現地に向かいました。
 現地に着いてからは、見慣れない環境、日本との気候の違い等に驚く事ばかりでした。暑いときでは、50度を越す日もあり、健康管理には十分に気を付けました。
 恥ずかしながら海外に行ったことの無い私は、現地語(ソマリ語)はおろか、片言の英語しか話すことが出来ませんでした。現地の警備役務の人達は、日本語を少し理解しており、簡単な日本語で会話出来る人がいるので安心しました。他国との文化、スポーツ交流もあり、確実に成長している自分を感じられました。
 4月には、幹部候補生陸曹長に昇任し、小隊本部に配置が換わり、業務内容が変わりましたが、他の部署との連携、拠点総員が一丸となって任務が遂行されている事を感じる事ができました。
 この派遣が、私にとって忘れる事の無い経験になり、これからの自衛官としての誇りになると思います。派遣期間心の支えとなってくれた家族、準備期間から訓練を支援してくださった皆様に感謝しながら「力の結集」を胸に、今日も業務に邁進したいと思います。
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3陸曹 内山 雄太
 私は、今回ジブチ海賊対処行動支援隊として自分自身初めてとなる海外派遣を経験することができました。派遣で得た多くの経験と約半年という長期任務を無事に終えたことは自分にとっても一つの糧となると思います。
 訓練を始め現地の活動で苦労したことは多々ありました。一番苦労したことは、やはり言葉の壁が大きかったです。英語が得意だから派遣を希望した訳ではない自分にとっては現地の警備役務と意思疎通を図るのがとても大変でした。仕事を協同で一緒にする上で、連携する事が大事であり、英語ではなかなか微妙なニュアンスを表現することが難しく、会話が成り立たないことが多々ありました。
ですが、一番大切なのは伝えたいと思う気持ちと情熱があればなんとなく伝わるのだと感じました。
 今回の派遣で文化の違いで驚いたことが一つありました。それはラマダンという時期です。このラマダンとは、イスラム教徒は日の出前から日没にかけて一切の飲食を断つことにより空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人への共感を育むことを重視されているらしく、
この時期の警備役務は、何処と無くいつもの陽気で元気な姿はなく、大変な時期であると感じられとても印象に残っています。
 最後にこの派遣を通して、貴重な体験ができたとともに、私達が無事に任務完遂できたのも、派遣するにあたり、これまで携わってきた各部隊の方々の派遣に関する丁寧な指導と遠く離れた異国の地ではありますが、支援して下さった各中隊、小隊並びに家族の支えがあったからだと感謝の気持ちで一杯です。酷暑の中での約半年の任務でしたが、一生忘れられない貴重な経験が出来た事に感謝しています。
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3陸曹 相賀 千宏
 私は、2月9日から8月5日の半年間第7次派遣海賊対処行動支援隊警衛隊要員としてジブチに派遣されていました。ジブチは、世界で一番暑い国として有名でありジブチに到着した際、「暑い!」と一番最初に感じたのを今でも鮮明に覚えています。ジブチでは、決められたローテーションの勤務であり日本とは全く違う勤務環境で生活のリズムに慣れるまで時間を要しました。
 警衛任務については、気温50度を超える猛暑で日本では体感できない環境の中警備任務に就くのは心身共に苦しかったです。また、ゲート出入者の半数以上は現地人スタッフや業者のため、言葉や文化の違いまた宗教の違いから非常に気を使う場面が多くあり日本とは異なる緊張感を感じる事が出来ました。
 現地人スタッフとの対応についても、言葉の違いが一番大きな壁であり自分の伝えたい事が伝わらない、相手も同じであり用件等を理解し伝えるのがとても難しかったです。
 私がこの派遣間で一番に辛かった事は家族に会えない事でした。私は出国5日前に子供が生まれ、出産前は妻や家族等に負担を掛けてしまう事を思っていましたが、いざ産まれた我が子を見るととても寂しくなってしまいました。ですが、元気に成長した我が子に逢えるのを目標にジブチ派遣を過ごす事が出来ました。
 この派遣間多くの辛い事もありましたが、班員の支えや家族の支えにより任務に集中でき有意義な派遣になりました。特に妻から毎日送られてくる子供の写真や動画で日々の成長を感じる事ができ、妻と子供がこの派遣間で一番の支えとなってくれました。
 この半年間の派遣で、語学能力及び異文化の理解の重要性を改めて認識しました。これからは、派遣の経験を活かし隊員への知識の普及や部隊の能力向上に努めていきたいと思います。
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3陸曹 八重尾 駿介
 私はこの度、2月9日から8月5日までの間、第7次派遣海賊対処行動支援隊警衛隊員としてジブチ共和国での海外派遣活動に参加させていただきました。初めての海外での勤務、世界一暑いと言われている気候、言葉の通じない現地の方とのコミュニケーション等不安な事は沢山ありましたが、一番気掛かりだったのはやはり家族のことでした。現在私は4人家族で、同級生で25歳の妻、イヤイヤ期真っ盛りの3歳になる長男、出国時まだ4ヶ月だった長女がいます。派遣間に2人の子供を妻一人に任せることは妻への負担が日頃の何倍にもなり、また子供の成長を直で見ることができずとても不安でした。しかし、有難いことに現地での通信環境が整っており、テレビ電話と通して子供の顔を見たり妻と会話することで不安とストレスの解消になりとても助かりました。
 又、今派遣間一番のストレス解消になったのが、課業外を利用しての多国軍との交流でした。各種球技や英会話等沢山の交流行事に参加させていただき、日本でもあまり経験することができない海外の方との交流はとてもいい刺激になりました。言葉の壁という不安もありましたが、知っている単語にジェスチャーを交えて何とかコミュニケーションをとりながら、とても楽しい貴重な時間を過ごせました。
 今回の派遣では日頃の小隊、中隊での仕事の枠を超えて、他駐屯地の隊員や海上自衛隊の方と共にミッションを実施しました。その中で出会い共に遠い地で汗を流したこの6ヶ月は私にとって大きな宝になりました。これから先あと30年余りの自衛隊生活でも、今回得た経験や沢山の繋がりを大切にして、国防の最前線に立ちたいと思います。
 最後に、今回の派遣間自分と家族を支えてくれた妻、共に国際派遣活動に従事した上司・同僚、そして私に関わってくださった全ての方に感謝します。有難うございました。
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陸士長 福盛 朋樹
 私は、2月から8月までの半年間、第7次派遣海賊対処行動支援隊、警衛隊第4警衛班の一員として、ジブチ共和国において勤務しました。内容としては、航空隊の哨戒機の警護監視、自衛隊拠点の警備任務等にあたり、陸海統合での任務活動を行っていました。
 ジブチ共和国はアフリカ大陸の東側に位置し、世界一暑い国と言われており、暑い時は50度を越え、日本では体験することが出来ない炎天下の中、日本活動拠点の警備に邁進しました。
 異国の地での24時間の警備任務では、現地の警備役務と共に拠点の警備につきました。最初は現地役務との言葉の壁があり、連携がとれるか不安でしたが、互いにソマリ語、日本語で話し合うことにより円滑な連携をとることが出来ました。
 また、射撃訓練では日本で体験することが出来ない多量の弾数を使用して射撃を実施し、射撃能力の向上に努めました。
 更に、他国軍との交流では、サッカー、タッチラグビーなどのスポーツ交流や食事をしながらの語学交流を行い他国軍との絆を深めることができました。
 今回の海外派遣での任務に陸士という階級で参加できたことは、貴重な体験であり、今後の自衛隊生活で活かされると思います。また、私が任務に専念できたのは中隊を始め、本国での派遣の支援をしていただいた家族支援担当者及び、業務調整等をしてくださった方々、そして家族のお陰で任務に専念することができ、とても感謝しています。ありがとうございました。
 この海外派遣で経験した事を自衛隊生活のみならず、今後の人生の糧とし、精進していきたいです。
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陸士長 松田 正志

 今回、私は第7次派遣海賊対処行動支援隊警衛隊の要員としてジブチ共和国に派遣されました。自衛隊に入隊して3年目で陸士長の
立場で派遣要員に選出された当初、不安で一杯でした。私自身、初めての海外への渡航だったので、慣れない生活、派遣前の訓練準備期間で、警衛隊として必要なスキルを決められた期間で身に付けなければならない事、なにより、普段身近にいる家族と離れる事が不安でした。派遣される直前まで、自分が抱えている不安な事を一つずつ取り除く為に、同じ警衛隊の上司、中隊の方々、同期、そして家族にサポートして頂きました。また、派期間中も日本から沢山のサポートのお陰で、初めての海外での勤務生活を過ごさせて頂きました。支えて下さった方々に感謝の気持ち一杯です。
 派遣期間中は、環境、文化、生活習慣など初めて経験する事ばかりでした。拠点内で働いている現地役務、他国軍との交流会で、コミュニケーションを取る際に、言葉の壁に苦労しましたが、今までの人生で外国の方と接した事がなかったので、ストレスを感じることなく、積極的にコミュニケーションを取って、貴重な経験をさせて頂きました。
 最後に、私は陸曹になる事が今後の目標です。今回の海外派遣で陸曹の方々から、技能や知識など多くを学ばせて頂きました。その中でも、「考える力」と「感謝の気持ちを忘れない」事です。任務遂行の為、また普段の生活においても重要な事なので、今後の自衛隊生活は勿論、私の今後の人生に生かしていきたいです。


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