防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   948号 (2017年2月1日発行)
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鳥インフルエンザで災派
35普連
2日間で5万5千羽を処分

 陸上自衛隊第35普通科連隊(連隊長・相園和宏1陸佐=守山)は1月15日から16日までの間、岐阜県山県市内において鳥インフルエンザ発生に伴う災害派遣に出動、約400名が現地にて養鶏所の鳥の殺処分やウイルス付着の可能性がある鶏卵等の処理を実施した。
 1月14日午後11時5分に岐阜県知事から派遣要請を受けた第35普通科連隊基幹(第10特殊武器防護隊を配属、第10後方支援連隊が支援)は、2時間後(翌15日午前1時)に第一派を出動、主たる拠点である岐阜県庁、前方拠点の富岡公民館を経由して、各人がウイルス防護用のスーツを身に着け、必要資器材の防疫処置を万全にして現地の養鶏場に到着した。
 派遣活動期間、全国的に大寒波が押し寄せて大雪となり、また気温が低下して通路が凍てつき滑りやすい過酷な状況の中、参加隊員は示された「24時間以内」に殺処分を実施すべく不眠不休で活動に従事、特に今回の派遣活動の特性上、ウイルスの拡散を防止するため現地に多くの資器材、糧食及び水分を輸送することができずまさに「飲まず食わず」で任務に邁進、隊員相互に声を掛け合い、励まし合って難局を乗り越えた。
 2日にわたる派遣活動の間で約55,000羽の鶏の処分を終え、本派遣活動を整斉と完遂した。


北の大地に響き渡る北海自衛太鼓
幌別駐屯地
 1月18日、幌別駐屯地(司令・坂田隆1陸佐)で活動する北海自衛太鼓の演奏および太鼓道場が報道陣に公開された。
 北海自衛太鼓は、隊員の士気高揚と市民との連携を図ることを目的に昭和40年、幌別駐屯地に「自衛隊北海太鼓」として設立。北海太鼓の創始者、大場一刀師匠の手ほどきを受け、昭和45年には自衛隊創立20周年記念大会で防衛庁長官賞を受賞。これを機に現在の「北海自衛太鼓」に改名した。平成5年にはカンボジアPKOで6回の演奏を行い、現地住人との信頼関係構築に寄与した。
 現在も、全国約80ある自衛太鼓におけるトップチームとして、各イベントへの参加の他、全国のチームから年間のべ約500名を受け入れて演奏指導を行っている。毎年11月に日本武道館で開催される「自衛隊音楽まつり」には、昭和45年から46回連続出場中であり、毎年「自衛隊音楽まつり」に出場する太鼓チームを指揮している。昨年も陸上自衛隊各方面隊から10個チーム、航空自衛隊から2個チームと北海自衛太鼓を合わせた13個チーム約220名による自衛太鼓を見事統制した。
 北海自衛太鼓が演奏する曲は全て北海道の雄大かつ厳しい自然、文化、歴史をテーマにしたもの。今回演奏されたのは、「北海四季打ち太鼓」と「栄光のSL」の2曲。前者は北海太鼓の基礎が全て盛り込まれており、入部時にまず覚える曲だ。
 太鼓を滑車の上ではなく地べたに置くことによって、振動が地を這って聴くものに伝わってくる。部屋に置かれたストーブの炎が揺れる程の振動と圧倒的な打音が道場を支配する。演奏を終えた部員たちの激しい息遣いが演奏の激しさを物語っていた。北海流は特殊なバチの使い方のため、難易度が非常に高く、1人前になるには5〜10年もかかるという。そのような演奏で心を打たれるのは日本人だけではない。昨年の音楽まつりでインド軍の大佐(インド軍楽隊がゲストバンドとして参加)が感銘を受け、自国の音楽祭のために楽譜を懇願したという。
 平成27年に創立50周年を迎え、総演奏回数は約1,700回を超えた北海自衛太鼓。三澤輝巳部長、高橋直保リーダーを中心とした22名の部員による演奏は、伝統文化の継承と市民との架け橋に寄与し続けるだろう。

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