防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年3月15日号
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自衛隊初の宇宙飛行士誕生へ
油井亀美也2空佐
日本実験棟「きぼう」搭乗も
盛大に祝賀会
《空幕》
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花束を手に壇上で挨拶する油井2空佐(2月26日、防衛省で
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 油井亀美也(ゆい・きみや)2空佐が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士候補者に決定したことに伴ない、2月26日夕、所属部署の空幕防衛部主催による祝賀会が防衛省A棟で開催された。
 祝賀会には、外薗健一朗空幕長、平田英俊防衛部長、城殿保防衛課長をはじめ関係者多数が出席、油井2佐の快挙を称えながら全員で自衛隊初となる宇宙飛行士誕生を祝った。
 油井2佐は長野県出身で、平成4年防大卒。F-15、F-2などのパイロットとしてこれまでに約2000時間の飛行を続けてきた。今後は、NASAでの候補者訓練を経て、正式に宇宙飛行士となり、日本実験棟「きぼう」を含むISSの宇宙実験ミッションを担当することになる。

地元中学生と熱演
《呉音楽隊》
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 呉音楽隊(隊長・樋口好雄3海佐)は2月7日、岡山県浅口郡里庄町にある里庄総合文化ホール「フロイデ」で開催された「ふれあいコンサートin里庄」での演奏を実施した。今回は、地元の里庄中学校の吹奏楽部と合同演奏が企画されており、前日にホールにおいて合同練習が行われた。この模様は地元ケーブルテレビにより生放送されるなど、コンサート対する地元住民の関心の高さが窺えた。練習終了後、生徒たちには呉音楽隊バッチなどの記念品が贈呈され、和やかな空気がホール内に立ちこめた。
 演奏会第1部では、吹奏楽部顧問の豊池和恵教諭の指揮により「創聖のアクエリオン」や「崖の上のポニョ」など若さ溢れる溌剌とした演奏を披露し、第1部の後半は呉音楽隊長の指揮のもと「ラデッキー行進曲」などを華やかにそして心温まる演奏をした。第2部は呉音楽隊単独演奏で、普段は縁の下の力持ち的存在である金管楽器テューバを長谷川雅文1士の独奏で「テューバコンチェルト」を、トランペット藤沼直樹3曹、トロンボーン伊能広胤3曹のデュオによる「ファンダンゴ」の華麗なる演奏を披露した。映画主題歌で切ない大人の愛を綴った「最愛」の唄では、前岡久美子3曹の美しい歌声で聴衆を魅了し、演奏会最後の曲「ベニー・グッドマン・メドレー」では、クラリネット尾田勇1曹、ドラム河野泉3曹の情熱的な演奏に、手拍子をしたり身を乗り出して見入ったり時を忘れて楽しんでいるようだった。アンコールはお馴染み行進曲「軍艦」で演奏会を締めくくった。
 また、演奏中盤では特別ゲスト(ホルン奏者)として出演した呉監幕僚長・福本出海将補から海上自衛隊の普段の目にすることのないインド洋や日本周辺海域での活動の様子が紹介されるとともに、岡山県出身隊員や岡山県に所在するくらしき作陽大学卒業隊員を紹介し、より地元に密着した演奏会となった。

20年度防衛技術奨励賞
発明などで63名顕彰
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 平成20年度防衛技術奨励賞((財)防衛弘済会主催)の贈呈式が3月6日、防衛省A棟講堂で行われた。
 これは、技術的な発明や創意工夫などにより、自衛隊装備の能力向上に貢献のあった隊員の業績を顕彰することにより、研究・開発等を奨励し、その発展を図ることを目的としたもので、今年度は「発明」1件・2名、「考案」7件・17名、「創意工夫」28件・44名の計36件・63名が受賞した。昭和46年に創設されて以来、今年度で38回を迎え、「発明」「考案」「創意工夫」合わせて1560件・2126名が顕彰されることになった。
 贈呈式は午前11時から始まり、防衛省・自衛隊の高級幹部、関係機関の長ら多数が陪席する中、受賞者一人ひとりに対して小澤毅防衛弘済会理事長が賞状を、また、竹村訓常務理事が記念メダルをそれぞれ贈った。
 次いで、小澤理事長が関係者の尽力に感謝しながら「防衛装備のより一層の効果的・効率的研究・開発の促進が期待される中、その重要性を認識し、装備開発はもとより装備改善をも対象する本賞の贈呈により、時代の要請に応えていきたい」と挨拶した。
 来賓を代表して増田好平事務次官が祝辞を述べたあと、最後に、受賞者を代表して柳田保雄技官(技本陸総研)が謝辞を述べ、式を終了した。


新格納庫が完成
《24空》
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 第24航空隊(司令・小田光登1佐)で2月17日、新設した第2格納庫の完成を記念して航空集団司令官、第22航空群司令、藤田幸生元海上幕僚長、山田道雄元呉地方総監を迎え、関係者参列の下、落成式を盛大に挙行した。
 第2格納庫の完成をもって、平成12年度から開始されたエンジン試運転場、洗機場、消防車庫、第1格納庫、管制塔、滑走路、誘導路、駐機場、燃料庫と約8年にわたる一連の基地施設整備が完了した。基地施設整備は、滑走路の方位を東に40度変更し、 地元の騒音及び安全に対する要望を踏まえた施策が実現されるとともに、老朽化した格納庫等の更新が行われた。
 平成16年に完成した第1格納庫は飛行格納庫として、運用する航空機の格納、点検を行うのに対し、第2格納庫は、航空機の整備を実施する格納庫で、天井にクレーンが2台装備され、航空機の整備能力が大きく向上し、暖房も整備され、冬期の整備作業環境が大きく改善された。また、格納庫扉の高さも第1格納庫に比べて約3ロ高く、MH-53E等の大型ヘリコプターの格納も可能となっている。
 第24航空隊は、昨年3月26日、海上自衛隊の体制移行により、より柔軟に機能する体制へ生まれ変わり、第22航空群隷下の艦載ヘリコプター部隊となった。体制の移行により、艦艇に搭載できるヘリコプター部隊となったものの、搭載を可能とするよう訓練を充実しなければ目的を全うできない。この度の第2格納庫の完成により訓練環境も充実することとなり、名実共に新体制下の第24航空隊となった。

予備自衛官招集訓練
救命方法も受講
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 第307ダンプ車両中隊(中隊長・小川3佐)は2月11日から15日までの間、大久保駐屯地と長池演習場基本射撃場などで、予備自衛官招集訓練を担任、実施した。
 招集訓練には総員で140人が参加。着隊当日は朝早くから次々と参集し、到着した予備自衛官からは訓練に対する意気込み、熱意、やる気がみなぎっていた。
 訓練初日、受付・身体検査の後、被服受領を済ませ久々に作業服に袖を通すと、一市民から予備自衛官に変身。現役時の凛々しい顔つきに戻り、基本教練、訓練開始式、各地本との懇談会等を整斉と行った。
 翌日から15日までの間、基本教練、射撃予習、戦闘衛生、野外衛生、消防署員による救命講習、体力測定、検定射撃、人命救助セットの取り扱いなど、時間に追われる多忙な訓練内容だったが、参加者全員が終始熱心に訓練に励んだ。
 今回の訓練では、部外の消防署員による普通救命講習も行われ、救急のプロから直に講習を受けた。この講習では予備自衛官はもとより現職自衛官も参加。講習は駐屯地体育館及び城陽コミュニティーセンターの2カ所で行われ、宇治西消防署・城陽消防署救急隊員による3時間にもおよぶ徹底した救命講習(心肺蘇生法・AEDの取り扱い等)が行われた。今回、受講した予備自衛官及び現職自衛官全員に普通救命講習修了証が交付された。
 最終日には、離隊式が行われ、体力測定・検定射撃・訓練優秀者に対する表彰を行い、訓練は無事終了した。
 今回の招集訓練参加者からは「予備自衛官に対する気遣い・熱意・やる気が非常に感じられた」「現職の消防署員による教育を受け、『救命処置』について大いに自信がつきました」「AEDを体験したのは初めてだったので大変勉強になりました」「充実した訓練内容でした」など感想を語り、訓練の達成感を胸に駐屯地を後にした。


新型練習機を領収
《徳島教育航空群》
 
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 徳島教育航空群(群司令・山本克彦1佐)は2月6日に、新型練習機(TC-90型航空機6835号機)を仙台ジャムコ(株)で領収した。同機は、昨年8月から同社でビジネス機から練習機の仕様に改造されていた。
 この日午後4時、徳島教育航空群の隊員が到着を心待ちにしている中、すべるように徳島空港に着陸した後、列線整備員が手先信号で誘導、エプロンにランプインし空輸を完了した。空輸にあたった搭乗員2名と整備員4名は、出迎えた隊員から割れるような拍手を浴びていた。
 今回領収した練習機は、TC-90型の最新バージョンのGT型で、プロペラの枚数が従来機では3枚だったのが、4枚になっているのが最大の特徴。
 新型練習機の試験飛行と仙台〜徳島間を空輸した機長の渡守幸浩3佐は、「このような機会に携わることができて光栄。この新型練習機とともに学生教育に全力を尽くしていきたい」と語っていた。


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