防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2009年3月15日号
-
1面 2面 4面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

寄せ書き

大会初の3連覇達成
アーチェリー部(大久保) 3陸曹 山崎翔伍
-
 2月13日から15日の間、朝霞駐屯地で行われた第14回全国自衛隊アーチェリー大会に大久保駐屯地から9名の隊員で参加しました。駐屯地としては、部員も増え、大人数での参加となりましたが、初心者も多く、不安と期待が入り混じる参加となった今大会です。
 大久保駐屯地からは個人戦に9名参加し、6名が個人戦決勝トーナメントに進出しました。普段の練習の成果が発揮できる者や緊張してなかなか実力を出せない者、不調に悩まされる人など全員がそれぞれ悩み、努力した結果、成績は2位、3位、5位、7位、11位、17位と多くの者が上位に入賞できました。
 大久保チーム部員は、片方のブロックにかたより、星を潰し合う結果になってしまったのが残念ですが、ベスト8に4人が入れたので、各人練習の成果があったと思います。
 翌日の団体戦には、大久保駐屯地から3個チームが出場しました。ここでも準決勝で大久保チーム同士が当たってしまい、潰し合うことになりましたが、結果は1位、4位、14位と大健闘しました。
 特に団体戦の優勝は、今回で3連覇ということで、大会史上初です。アーチェリー部としても、3連覇を大きな目標として日々練習してきたので、とても満足な結果になりました。部としては、通算5回目の団体戦優勝となったので、みんな非常に満足しています。
 団体戦競技のポイントは、とにかく時間がないことです。2分間で3人が各2射の合計6射うたなければならないからです。何かひとつ失敗すれば、焦って総崩れしたりするチームもあります。大なり小なりのプレッシャーをチームの各人が感じながら一射一射をうちます。リードしていて失敗しても、それを見た対戦相手が焦ってさらに失敗するとかもあります。凄い複雑な集中力と精神力の競い合いです。他の競技ではなかなか味わえない気持ちです。
 私は3連覇から4連覇に向け、今後も部全体の選手レベルの底上げ、初心者の練度向上に努めたいと思います。最後に、余暇を持て余していて何か趣味をお探しの方、アーチェリーはどうですか?楽しいですよ。

新婚旅行 所感文
第15普通科連隊(善通寺) 岡本一馬3曹家族 岡本洋美さん
-

 昨年11月13日から20日までの8日間、トルコへ新婚旅行に行きました。以前からトルコの文化や世界遺産に興味があり、今回の旅行を心から楽しみにしていました。関西空港から12時間かけイスタンブールへ。更に、飛行機で乗り継ぎ、カッパドキア地方のカイセリに到着しました。カッパドキア地方の特色は、雨が少なく、山の土が軟らかいため、昔から山を掘って住居を造っていたそうです。今でもその文化は残っており、初日の夜は、洞窟を改造したホテルに宿泊し、日本ではまず味わえない雰囲気を堪能しました。
 2日間は、野外博物館の暗闇の教会や地下都市を見学しました。トルコは、その土地、土地でかなり特色が異なり生活スタイルや貧富の差、宗教色の濃さが一つの国の中でも違いがあり、様々な文化に触れることができました。3日目のパムッカレ地方の石灰相月やヒュラポリス遺跡も言葉では表現できないほど美しいものでした。観光していても口から出る言葉は「凄い」の一言。ヒュラポリス遺跡は昔、クレオパトラも新婚旅行で訪れたことがあるという古代都市です。最後の2日間は、イスタンブールに戻り、昔の寺院や買い物、ベリーダンスショーなどを楽しみました。
 あっという間の8日間でしたが、私たちが思っていた以上に素晴らしい文化や遺産、トルコの温かい人々に出会えた実のある旅でした。また主人が定年退職した時、二人で思い出の場所に訪れることができるといいですね。


初めての検閲を経験
第8施設大隊(川内) 1陸士 大瀬 俊平
-

 今大隊検閲を終え一安心しています。今回自分を含め、新隊員全員が初めての演習で、「しっかり9日間やっていけるのか。先輩方の邪魔をしてしまったら…」など、不安だらけでした。しかし、いざ検閲が始まるとそんな不安も吹っ飛びました。それは、先輩方の温かい指導と励ましの言葉、そして何より同期みんなと新隊員教育をやり遂げたという自信が支えとなったからです。
 検閲の間、一番きつく感じたことは、睡魔との戦いでした。いつの間にか寝ていることが多く、本当に辛かったです。
 大隊検閲を無事終了し、今思うことは、「眠かったな。きつかったな」などよりも、「本当に貴重な経験ができて良かった」です。もっとたくさんのことを経験し、立派な施設科隊員になれるよう頑張っていきます。


炊事競技会に参加
第7普通科連隊(福知山) 1陸士 瓜生 照
-

 私は、1月7日に行われた連隊炊事競技会に選手要員として参加しました。もともと私は料理が好きで、特にケーキ作りを得意とし、暇さえあれば色々とケーキを作るのですが、今回の炊事はちょっと様子が違いました。
 今まで私は野外炊事車を取り扱った経験がなく、また中隊での練成に参加できなかったことから、本番の当日まで不安で一杯でした。しかし、前日までに班長や先輩陸士の方が炊事車の使い方などを教育してくださったおかげで、私は当日に思った以上の緊張もなく無事選手要員として競技会に臨むことができました。
 競技が開始され、緊張感に束縛されることはなかったのですが、やはり練成不足が顕著に表れ、実際は自分自身が何をしていいのか分からず、右往左往する形になっていました。 一方、班長たちはお互いに声を掛け合いながら連携を取りつつ迅速に動き、現品の野菜の切り込みなど、慣れた手つきに感動しました。
 今回の競技会は、私としては「参加」という形で終わってしまいましたが、中隊の隊員からは美味しいとの評価を頂き、料理はやめられないと思いました。
 今後は、もっと自分自身が炊事練成を積み重ね、次の競技会では中隊のみんなに美味しい料理ができるよう今後も頑張っていきたいです。


連隊創立を祝う
《20普連(神町駐屯地)》
-
 神町駐屯地が雪景色に包まれた2月8日、第20普通科連隊(連隊長・安田孝仁1陸佐)は「連隊創立53周年記念日行事」を行った。
 式典前に感謝状贈呈式を行い、日頃から20普連に対して支援・協力している個人と団体に安田連隊長から感謝状が贈呈された。
 午前10時からの祝賀式には、山形県、東根市、ほか近隣の市町村から来賓を招き、この他にも第19代連隊長の吉岡良樹氏をはじめ内外から多数臨席した。
 式辞で安田連隊長は連隊創隊以来、今日にいたるまでの輝かしい業績を紹介するとともに、昨年発生した岩手・宮城内陸地震での災害派遣や各種防災訓練、国際貢献、また部内においては連隊訓練検閲、各種戦技大会優勝の功績を紹介、最後に「これまで諸先輩が築かれた伝統のもの、さらに規律厳正、団結強固、士気旺盛な部隊となるよう、本日の53周年記念祝賀式にあたり、決意を新たにする」と結んだ。
 また、連隊の支援団体である翔山会を代表し、加藤昌宏会長が災害派遣、国際貢献の労を労うとともに、「隊員はもとより県民の防災意識の向上に少しでも貢献できるよう決意を新たにする」と20普連に激励の言葉を送った。
 祝賀会後に実施された記念日恒例の「歩み」は、今までに増して趣向を凝らした形で行われた。中でも今年新しく企画したプレゼンテーションにおいて、動画、実演を織り交ぜた紹介を行うと会場から大きな拍手が沸き起こった。

FTC訓練に参加
《28普連(函館駐屯地)》
-
 第28普通科連隊(連隊長・田邊政文1陸佐)は2月19日から3月1日までの間、山梨県の陸上自衛隊富士訓練センター(FTC)訓練に第2普通科中隊基幹を参加させた。
 第2普通科中隊(中隊長・橋本3佐)には、特科、戦車及び施設部隊が配属され、増強普通科中隊の攻撃を課目として訓練した。訓練は実戦に限りなく近い統裁方式で行われ、敵の対人・対機甲火力及び障害等による各級指揮官、戦車・対戦車火器の損耗などが起きる困難な状況のなか、部隊は任務達成に最大限の努力を傾注し、攻撃を続けた。訓練終了後には研究会が行われ、3月1日に無事函館駐屯地に帰隊した。

リングプルなど寄贈
《北千歳駐屯地》
-
 北千歳駐屯地曹友会は2月17日、ペットボトルキャップ88kg、リングプル26kg、使用済み切手3768枚を社会福祉法人・千歳市福祉協議会に寄贈した。
 収集期間は昨年3月から今年2月までで、駐屯地所属隊員に対し、「曹友だより」を通じて寄付を呼びかけ、収集した寄贈品を曹友会事務局が保管し毎年年度末に一括寄付を実施している。収集した古切手はしおり等に加工され、売上金は「知的ハンディキャップの問題の社会啓発資金」となり、ペットボトルキャップはプラスチック製品の原料としてリサイクルされ、収益金は「ちとせの福祉活動」へ、リングプルはアルミにリサイクルされ、その収益金で車椅子を購入し社会福祉事業の資材として活用される。

頑張っています 新しい職場
活躍するOB シリーズ
もくせい会 特別養護老人ホーム・ヨコタホーム 梅野幸雄
梅野氏は平成18年7月、航空気象群付を3空佐で定年退職。56歳
-

 私は、平成18年7月に定年退官し、翌8月から特別養護老人ホーム、ヨコタホームで働き始めました。定年を迎えるにあたり考えた結論は、自衛隊と全く違う世界を経験してみようということでした。そして具体的には、ホームヘルパー2級資格を取得していたので、いっそのこと介護の世界に飛び込んでみようというものでした。
 とはいうものの、介護保険金目当ての胡散臭い業者も多いとも言われていたので、二の足を踏む思いもありました。ちょうどそのとき、援護室からヨコタホームを紹介され、これも何かの縁と思い、お世話になろうと決心しました。今では、この施設は法を遵守し、職員を大事にする、いい職場だと思っています。また、横田基地のすぐ傍にあり、軍用機も時折見られ、全職との適当な距離感も感じられ、いいところに来たと思っています。
 さて、実際に介護の現場を経験してみると、「これは老人ホームなどという生易しいものではない、○○病院だ。とんでもない所に来た」と思い、逃げ出そうかとも思いました。しかし、ここにおられる入所者のうち、少なくとも数人は、昔だったら鉄格子のはまった部屋に入れられたり、ベッドに縛り付けられたりしていた人達だと思うと、そのような拘束のない、この仕事は絶対に必要だと心底思ったものでした。そこで気持ちを持ち直して1年半ほど介護の現場で働きました。
 その後、総務課の庶務係りに配転されました。ここでの仕事は、なんでもありというもので、面食らう思いがしました。特に汚いゴミの分別などしていると、「俺は何をやってるんだ」と気持ちが萎える思いもしました。そこで考えたことが、今やっていることは、残り30年から40年ある(かもしれない)人生のための修行だというものでした。2士や3尉の頃を思えば、これくらいなんでもないという気になり、今では何でもやってやるという気持ちでいます。
 今の気持ちを一言でいえば、「若年定年もいいものだ」ということでしょうか。定年の先輩として言わせてもらえば、御家族と御自分を大事にされ、気持ちの若さを保って、定年をお迎えになることが大事だと思います。


12面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc