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自衛隊ニュース   2009年4月15日号
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春の定期異動 2、3、4、5、8面
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初の破壊措置命令発出受け
イージス艦、PAC-3を展開
北朝鮮ミサイル発射
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 北朝鮮は4月5日午前11時半頃、ムスダンリから長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の改良型とみられる飛翔体を発射した。政府は、これに備えて3月27日の安全保障会議で弾道ミサイル防衛(BMD)システムによる迎撃を決定、また、浜田靖一防衛大臣は初の破壊措置命令を航空総隊司令官に発出。海上自衛隊のイージス艦「こんごう」「ちょうかい」が日本海で、また同「きりしま」が太平洋で、それぞれ監視態勢に入るとともに、航空自衛隊はPAC―3を首都圏の市ヶ谷、朝霞、習志野と飛行コースにあたる東北3ヵ所に配備して万一の事態に備えていた。この日、ミサイル発射を監視していた北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は1段目のブースターは日本海に、残りは太平洋に落下したと発表。日本政府も国内に落下する危険はないとして迎撃は行わなかった。また、浜田防衛大臣は翌6日、弾道ミサイル等に対する破壊措置の終結命令を発出した。


満開の桜も新出発祝う
防大57期入校式
本科494名、幹部自衛官の道目指す
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全在校生が整斉とした観閲パレードを新入生に披露
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 防衛大学校(神奈川県横須賀市)の本科第57期学生、理工学研究科前期課程第48期、同後期課程第9期、総合安全保障研究科前期課程第13期、同後期課程第1期学生の入校式が4月5日、同校記念講堂で行われた。今期入校者数は、本科494名(理工学407、人文・社会87、うち女子32、留学生除く)、理工学研究科前期課程52名(自衛官50、事務官等2、うち女子3、同)、同後期課程8名(自衛官5、民間3、うち女子2、同)、総合安全保障研究科前期課程10名(自衛官7、他省庁等2、民間1、うち女子3、同)、同後期課程6名(自衛官5、事務官等1)。
 午前10時、防衛省・自衛隊の高級幹部、各国駐在武官、来賓、父兄ら多数が出席する中、岸信夫防衛大臣政務官が臨場、同校儀仗隊の栄誉礼を受けた。全員で国歌を斉唱したあと、五百籏頭眞(いおきべ・まこと)校長が登壇、本科・各課程の学生をそれぞれ任命した。これに対して、各代表学生がそれぞれ力強く宣誓、申告した。
 五百籏頭校長は式辞の中で、防大教育について触れながら「21世紀の困難な安全保障を全身をもって立派に担うよう」要望した。次いで、岸政務官が「広い視野、科学的思考力、豊かな人間性の涵養に努めるとともに同期の絆を培い、充実した学生生活を送るよう」訓示した。最後に、来賓を代表して岩崎茂空幕副長が「国家防衛という崇高な任務達成のため、これから一層の精進を」と、後輩に対して温かい心情あふれる祝辞を述べ、式を終了した。
 引き続き、周囲に満開の桜が咲きほこる陸上競技場に場所を移して、岸政務官を観閲官に迎え、観閲式が行われた。陸海空8機種が上空を航過する祝賀飛行や在校生による整斉とした観閲行進などが披露され、満開の桜とともに学生の入校を祝った。


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