防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月15日号
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自衛隊医療の中核
新中央病院が完成
盛大に「鍵引渡式」
鎌田北関東防衛局長から渡邉中病院長へ
《三宿》
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 新自衛隊中央病院の建物が完成したことに伴い、その「鍵引渡式」が1月30日、三宿駐屯地内の新病院エントランスホールで盛大に行われた。
 式には、鎌田昭良北関東防衛局長、渡邉千之中央病院長をはじめ建設に携わった施行会社の代表者、開院準備隊の関係者など多数が出席した。午前10時半、開式の辞に続いて、鎌田局長が挨拶に立ち、最先端の医療設備が整った新病院の概要を説明しながら、これまでの関係者の尽力に感謝した。
 鎌田局長から渡邉病院長に記念の「鍵」が手渡されたあと、渡邉病院長が謝辞の中で、「本日バトンタッチを受け、今後は陸海空自衛隊医療の中核病院として、また、国民の負託に応えられる病院にしていく」と決意表明した。
 最後に、鎌田局長から関係施行会社14社の代表者に感謝状が贈られ、式を終了した。
 新病院は、ヘリポートを備えた地下3階、地上10階建で、28診療科、病床数は500床(災害時等1000床)。また、基本理念に「21世紀の自衛隊に求められる役割を基盤として(1)信頼される近代的な病院(2)自衛隊病院として最終医療技術を保有する病院(3)大規模災害等の危機に強い病院」の3点を掲げ、今年3月18日に落成式を迎える。


カレリン氏来日
レスリング教室を開催
《体育学校》
「人類最強の男」熱血指導
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 1月29日、東京西が丘、ナショナルトレーニングセンターで全日本レスリング協会主催「アレクサンダー・カレリン氏によるレスリング教室」が行われた。
 アレクサンダー・カレリン氏はロシア・ノボシビルスク出身のグレコローマンスタイル、元130kg超級のレスリング選手で、現役時代オリンピック3連覇、世界選手権9連覇を果たし、“人類最強の男"という異名をもつが、ロシアでは人格、識見ともすぐれた人物として人気が高く、現在も国会議員として3期目を務めており、今回の来日も国会議員として日本の外務省がロシア・スポーツ関係議員訪日事業としてオリンピック東京誘致を念頭においた意見交換、施設視察及びマスタークラスの実施により、日露間の議員交流、スポーツ交流を目的として招聘した。
 この日行われたレスリング教室は、全日本選手権出場者クラスのレスリング選手やナショナルチームのコーチ陣を対象として、自衛隊体育学校からは宮原監督以下遠征に参加している者を除き殆どの隊員が参加。約1時間半にわたり、熱心な教育が行われた。
 特にカレリン氏は伝説の得意技カレリンリフトや基本の手さばき等を、身を以て教えるとともに自身が実践してきたトレーニング方法をユーモアを交えて教示していた。カレリン氏によると「レスリングはある意味で芸術的なダンスである。普通のダンスと違うのは、普通のダンスが相手を考え相手をたてることに意味があるが、レスリングは自分の意思を相手に強いるが故に自分に向き合うダンスであり、相手の力や意思をいかに利用して自分の意思の中で踊らせるかということにあり、突き詰めるとそれは芸術に昇華できる。それがレスリングに対する私の哲学である。レスリングの練習方法に秘密はない」と述べた。
 また、体育学校の清水士長(全日本グレコローマン66kg級2位、明乳杯1位)が「試合でプレッシャーを感じることはありますか」との問いに「当然、プレッシャーはあるが、私はレスリングを愛しており、いつも試合に臨むに当たって、新しい相手や新しいレスリングに出会えることの方が楽しみであり、出会うことで新しい自分を発見する喜びの方が大きくなる」と語った。
 行事終了後、カレリン氏は取材に来ていたロシアテレビのインタビューの中で「ここにいる日本のコーチは私と同時代のチャンピオンもおり、実力のある人ばかりで、指導術も現在の日本の選手の活躍から考えて問題はない。私がやってきたトレーニングに特別な秘密や秘訣があるわけではない。私はこの短い時間の中で私のレスリングを愛する気持ちやレスリングに対する情熱を伝え、レスリングを通して得られる人との出会いがいかにすばらしいものであるかを知ってもらえれば幸いである」と答えている。

エアパーク来館者300万人達成
《浜松》
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 航空自衛隊の歴史や活動を紹介する浜松市西区西山町の「エアーパーク航空自衛隊浜松広報館」は1月25日、開館以来約10年で、来館者300万人を達成した。
 めでたく300万人目となった山田哲氏(銀行員、愛知県尾張旭市在住、46歳)に対して展示格納庫内で大勢の来館者を前に記念品が贈られた。さらに山田氏は、2月21日に航空自衛隊浜松基地で実施される体験搭乗にも招待される予定となっている。
 記念品として航空自衛隊教材整備隊が製作した1/48ソリッドモデルF-2A戦闘機の模型を贈られた山田氏は「初めて来て、このような記念品をいただき大変うれしく思います」と笑顔で喜びを語った。
 また、この来館者300万人達成イベントで、1月10日から達成日までの期間公募していたCH-47Jの体験搭乗の抽選会も行われ、山田氏以外に20人が体験搭乗券を獲得した。
 このほか、今年4月には開館10周年のイベントも計画されている。

空自CF放映
2/16〜22、3/23〜29
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 航空自衛隊をPRするCFが、2月16日から22日にかけて、関東4都県テレビ局(TOKYOMX、テレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ)やJR山手線、中央線、京浜東北線のトレインチャンネルなどのスポットCMとして放映される。
 今回放映されるCFは、現職自衛官を主役として採用した「男性隊員」編、「女性隊員」編の2作品。最新の映像技術とアップテンポなBGMにより、これまでのCMにない斬新な仕上がり。イケメン&美女の現職自衛官、また、航空自衛隊で新しく採用される「デジタル迷彩服」など、見どころも豊富。
 現職自衛官採用によりリアリティ感を演出し、親近感ある作品となっている。
 このほかに、「男性隊員」編、「女性隊員」編をミックスした「総集」編が、3月23日から29日に関東2都県テレビ局(TOKYOMX、テレビ神奈川)で放映を予定している。

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