防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年2月15日号
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厳粛に成人行事
《勝田駐屯地》
力強く20歳の決意
25隊員が良き社会人の道へ
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 勝田駐屯地(司令・小川祥一陸将補)は1月16日、ひたちなか市長(代理)、茨城県隊友会長、自衛隊父兄会茨城県支部連合会長等の来賓を迎え、成人行事を実施した。行事は地元テレビ局が取材する中執り行われ、まず、成人式で小川司令から「成人になるということは人生の大きな節目であり、ご両親をはじめとする方々に対して感謝の気持ちを忘れず、大きな希望を持って、良き社会人としての道を歩んで頂きたい」との祝辞があった。
 その後、来賓祝辞や先輩代表隊員からの激励と続き、最後に新成人25名を代表して、施設教導隊施設器材中隊の小笠原光輔3曹が20歳の決意を力強く述べた。
 式後は緊張もほぐれ和やかな雰囲気の中、記念撮影と記念会食を行い、一連の行事を終了した。
 この行事の様子は、NHKテレビ水戸放送局と地元ケーブルテレビ局により放映され、昨今の乱れた成人式が世間で取り沙汰される中、自衛隊が行う厳粛で溌刺とした行事が視聴者に披露された。
新たな希望に燃え
〈久居駐成人式〉
 久居駐屯地(司令・下醉尾芳孝1佐)は1月13日、駐屯地体育館で平成21年久居駐屯地成人式行事を行った。
 今年の駐屯地の成人者は41名で津市長の松田直久氏をはじめ来賓16名、報道関係者、駐屯地各部隊長、各中隊長、駐屯地全隊員の祝福の中、盛大に行事が挙行された。式典では、国歌斉唱、新成人一人ひとりが壇上で自己紹介し、次に駐屯地司令の式辞、来賓祝辞、最後に新成人代表者1名が「成人の抱負」を述べた。
 駐屯地司令は、「積極果敢、失敗を恐れず、夢と情熱をいつまでも持ち続け、大きく飛躍して欲しい」と式辞を述べた。
 来賓祝辞では、松田市長、中勢防衛協会会長の竹林武一氏、連隊協力会大鷹会会長の川端治夫氏から温かく心のこもった祝福の言葉が新成人に送られた。
 新成人の抱負として、本管中隊の宮本健司士長は、「国民に信頼される自衛隊員となるよう努力する」と成人の抱負を述べた。
 成人式行事終了後は、記念撮影、祝賀会食が行われ、会食の祝賀の中で父兄会会長の中澤春生氏が成人者に激励の言葉をかけ、また、記念植樹も行われるなど、和やかな雰囲気の中で新成人の門出を祝福した。
この樹とともに
〈別府駐成人式〉
 別府駐屯地は1月15日、駐屯地成人行事を行った。
 今年、成人式を迎えたのは、自衛官、事務官合わせて69名で、駐屯地食堂で行われた祝賀会食では、部隊長や多くの来賓が温かく見守る中、新成人を代表して小笠原隼人士長(重迫中)が「これからは、自分の行動に一層の責任を持ち、仕事や生活に緊張感を持って励んでいきたい」と決意を述べた。その後、記念撮影と記念植樹を実施した。記念植樹は、平成15年から行っているもので、今では「もみじ坂」の愛称で呼ばれている隊舎裏手の坂道の傍らにイロハモミジ2本を植樹。曹友会長の井手浩平准尉が準備した苗木に新成人達はそれぞれの思いを込めて土を入れた。
 参加者一同、新成人69名が、今後一人前の社会人として常に向上心をもち、困難にも負けずこの樹とともに成長していくことを祈り行事を終了した。


寒中水泳大会に108隊員参加
《館山》
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隊旗を掲げて水温12度の海中へ「いざ、出発」
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 1月17日、千葉県館山市の北条会館で市主催の「第62回館山湾寒中水泳大会」が開催され、海上自衛隊第21航空群(群司令・山本敏弘海将補)から、女性自衛官5名を含む隊員108名が参加した。
 この大会は、大正14年1月に旧制安房中学校(現安房高校)水泳部が行ったのが始まりで、今年で62回目を迎えた。
 当日正午の気温11・6度、水温12度、東南東の風4メートル。準備運動を終えた隊員は、午後1時半「ドーン、ドーン」と威勢のいい太鼓の合図により、館山市内の中高生や一般参加者と共に一斉に水しぶきを上げながら、総勢579名が勢いよく海の中に駆け込んでいった。
 全身が浸かった沖合では約10分間にわたり各隊の隊旗を振ったり、円陣を組み「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声をかけ合いながら、海上自衛官としての心意気を大いにアピールした。
 終了後、毎年恒例となっている館山基地上曹会による豚汁が振る舞われ、海から飛び出した中高生や一般参加者らは震えながら駆け寄り、「あったかい、おいしい」と大鍋の周りを囲み冷え切った体を温めていた。中にはおかわりをする人もいて、600食分用意した豚汁はあっという間になくなった。
 大会の最後には館山市長から隊員に対し「豚汁の支援及び大会への参加、ありがとうございました」と感謝と労いの言葉があった。
 参加した隊員達は、心身が鍛えられたばかりではなく、房州健児魂に接し、新春の祈りを新たにした。

潜水初めとして寒中水泳を実施
《佐世保水中処分隊》
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 海自佐世保警備隊(司令・江見雅博1佐)では、このほど佐世保水中処分隊による平成21年の潜水初めとして、佐世保湾で寒中水泳を実施した。処分隊所属の水中処分員12名が処分隊長の高橋幸治3佐を先頭に佐世保警備隊桟橋から次々に海に入り、水温10度、気温6度の時折り雪が降る天候の中、約15分間にわたり水泳パンツ1枚という真夏さながらの服装で完泳した。
 処分隊による寒中水泳は一年の潜水無事故を願って毎年実施しているもので、警備隊司令をはじめYDTO5乗員等多数の声援を受けながら実施された。
 実施後、見学者の中から「私も処分隊員になりたい」の声もあがった。また、処分隊員は「寒中水泳をしたことにより身も心も引き締まり気合が入った」と感想を語るなど、今から始まる一年間の潜水作業を前にして気を引き締めていた。

佐教で新防火・防水実習場完成
全天候型の訓練施設
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 海自佐世保教育隊(司令・坂上昭次郎1佐)では1月16日、新設された防火・防水訓練施設の完成を記念して佐世保地方総監、九州防衛局長及び佐世保所在部隊各級指揮官を迎え関係者参列のもと、「落成披露式」を盛大に執り行った。
 旧訓練施設は、昭和51年に運用が開始され約33年間使用されてきたが、老朽等のためこのたび施設の更新が予算化され、19年3月から建家の建設を開始、20年6月から訓練装置搬入・据付、12月末までに試験調整を含む全ての工程を終了した。
 屋内訓練施設は、既に佐世保以外の各地方隊に整備済みだが、この施設の特徴は、防火実習場内機械室を最新護衛艦の「あめ型」を想定して設計されているため、他施設に比べ面積が広く、実戦により近いリアルな訓練が実施可能である。
 この日は、天候にも恵まれテープカット、記念撮影に続き実際に円タンクに点火し、佐教応急工作特技員による「円タンク消火法のデモンストレーション」を実施し、参列者からは喚声の声がわき起こった。
 佐世保教育隊では、学生に対する消火法基本訓練のほかに艦艇等への防火防水訓練を支援しており、特に艦艇部隊からは施設利用による術科・技能向上に期待が寄せられている。

陶芸初窯開き
《秋田駐屯地》
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 秋田駐屯地(司令・原友孝1佐)は1月6日、秋田駐屯地『将軍窯』の初窯開き行事を行った。この行事には、原司令はじめ、業務隊長、副連隊長、最先任上級曹長、駐屯地各部隊長等が参加した。初窯は、司令と陶芸班長(21普連本管中隊・小林和弘2曹)の手により窯が開かれたが、窯の中には昨年暮れに作成した作品約100点が所狭しと並んでおり、参列者が見守る中、初めに取り出した司令の作品を見た陶芸班長は「良く仕上がっています」と安堵の表情を浮かべた。
 窯出し終了後、司令から「陶芸活動は隊員による芸術活動であることはもとより地域との交流にも大きな役割を果たしている。これからも後継者を育成し、この伝統ある陶芸部を継続してもらいたい」と訓示があり、引き続き初窯開きの成功と今年の益々の活躍を祈念して、陶芸部員が作成した湯飲みにウーロン茶で乾杯をして行事を終了した。そして、この窯では第357施設中隊が創隊50周年記念として中隊の全隊員が自ら作成した85個の茶碗が次の本焼きを今か今かと待っている。


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