防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2009年2月15日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

寄せ書き

年末行事に参加して
第13後方支援隊(海田市) 3陸曹 井本雅也
-

 私は昨年3月に岡山からここ広島の海田市駐屯地に異動してきて、初めての年末を迎えました。12月19日に行われた駐屯地年末年忘れ行事について紹介します。
 午前は餅つき行事で、当初、駐屯地所在部隊参加の開会式に引き続き、自隊計画の餅つき行事を実施しました。各中隊等に分かれて準備していた餅米84升分を蒸しては突き、蒸しては突き。雑煮用の小丸餅や立派な鏡餅を作り、大いに盛り上がりました。その中、私は広報陸曹として来訪者の接遇をしつつ、シャッターチャンスを逃すまいとカメラ片手にあちこち飛び回り、非常に忙しい思いでしたが、それが今の仕事だと実感でき充実した半日でもありました。
 餅つき行事が終わり一息つく間まもなく、午後から行われる年末年忘れ行事のメインイベントである「第2回部隊対抗演芸大会」に参加するため、仕事場をあとに会場である体育館へ向かいました。
 後方支援隊の出番は、幸か不幸か、参加11個部隊中1番手でした。演目は本部付隊の桑原2曹の案で「ひげダンス」です。私たちのチームは各中隊の混成4人組で、皆で揃って練習する時間はほとんどなく、4人全員が揃ったのは本番の一週間前でした。しかも夕方の30分間という厳しい状況でした。道具も揃ってない中で、空動作だけで練習し、「笑い」に関しては素人の4人組があれこれと短い時間で試行錯誤を繰り返し、いかに笑わせるかを考え、未完成ながらも協力し合うことができました。
 そして、いよいよ本番。緊張の中、始まりました。始まってしまえば一番楽しんでいたのは私たち自身だったかもしれません。結果、「ひげダンス」は「参加賞」止まりでしたが、私たちの中の評価では百点満点と言っても過言ではないくらい、とても楽しい良い思い出になりました。
 ちなみに今年の優勝を飾ったのは、いろんな種類のハーモニカを使い分け、童謡メドレーを演奏した47普連の浅野3尉でした。素晴らしかったです。


わが子のように
秋田駐屯地業務隊 管理科長 濱田藤樹
-
 平成20年12月10日大安吉日、駐屯地司令の参加をいただき新しいボイラーの落成式を行った。
 今までのボイラーは約18年間、隊庁舎・食堂・浴場に蒸気を送ってきたが、老朽化にともない平成20年12月取り壊しとなった。
 ボイラー係長の嶋崎技官が入隊した平成2年に新設され、年1回の性能検査では綺麗にさび落としを行い、毎日水質に異常がないか試験を行うなど、丁寧に扱ってきたものであり、最後の性能検査では「廃止するにはもったいない」と検査官から言われるほど管理されたボイラーであった。ボイラー係長にしてみれば、自分と同じく成長し、自分が真心をこめて育ててきたわが子を失うような心境だと思われる。
 新ボイラーにおいても、当初平成19年完成が各種の事情により1年遅れ、難産のボイラーであった。難産な子ほどかわいいと言われるように、ボイラー係長としてみればかわいい子(孫かな?)であり、今後、大事に維持・管理して育てていくことでしょう。係長だけでなく係員も機械と思わないでわが子のように扱ってほしいものである。

100kmマラソンに挑戦
第37普通科連隊(信太山) 3陸曹 宮里康和
-
 今年度は訓練等で継続して走るのが難しく、走力を維持することが困難な年度でした。ならば思い切って新しいことに挑戦してみようと思い、6月22日に北海道で行われたサロマ湖100キロウルトラマラソンに出場しました。
 中隊検閲後のレースで練習はできていませんでしたが、5位入賞することができ、選考の結果、日本代表として11月8日イタリアで開催される世界大会に出場できることになりました。しかし11月16日に持続走訓練隊の今年度の目標である関西実業団駅伝があり、訓練隊に参加している以上は駅伝に参加しなければならないという思いはありましたが、中隊長の「駅伝は毎年あるが世界に挑戦できるチャンスはこの先ないかもしれん。だからしっかり良い経験をしてこい!」と背中を押してくれたので出場を決意しました。
 成田空港に日本選手団20名が集合しイタリアに出発しましたが、移動中に多くのことを学びました。特に日本人選手・スタッフが一丸となりひとつの組織として行動していたところは海外のチームにはなく素晴らしいことだと感じました。完走できるかどうかも不安だった自分が、個人総合13位(日本人選手としては1位)という実力以上の力を発揮できたのは、日本選手団の団体でメダルを獲りたいという強い意志と固い団結があったからだと強く感じました。
 海外選手とも多く触れ合うことができたこと、他の選手の良いところを吸収できたことはとても幸運なことだと思いました。今回の成績で来年の世界大会(ベルギーで開催予定)も出場できることが内定しているので、今回の経験を活かし、更に上位を目指したいです。

METT-Tとゴルフ
久居駐屯地業務隊 2陸尉 槇田文郎
-
 ゴルフを始めて2年になりますが、METT―Tという言葉をご存知でしょうか。幹部及び上曹の方は知っていると思います。
 私はゴルフをする時にMETT―Tプラス状況判断を加えてプレーしています。M=任務、E=敵、T=地形、T=我、T=時間。「任務に基づき、敵の状況と地形を判断し、我が状況を踏まえ、時間的要素を考慮して決心する」とありますが、これを自分なりにプレーする時に置き換えてみますと、任務は、いかに良いスコアでホールアウト出来るか(1打でも少なく)。敵は、一緒にプレーするメンバー(自分自身のメンタルを含む)。地形は、OUT&INのそれぞれのホールの特性、コースマネージメント(戦略)。時間は、早朝かどうか、スタート前の練習時間はいつ実施できるのか。そして、最後の状況判断は最も難しいと考えています。個人の責任においてクラブを選択し、距離を判断して止まっているボールをいかに自分の描いた通りに打てるかが問題ですが、私はまだ初心者なので、基本・基礎をしっかりと反復練習することがコースで力を発揮できる、上達するための一番乗りと考えています。基本・基礎ができなければ応用は決して出来上がらない。ただ今ゴルフ2年生、目標100を切るように頑張っています。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
人間関係を大切に
JA筑前あさくら 山本義夫
山本氏は平成19年9月、西空司令部監理監察官室を2空佐で定年退職。56歳
-
 こんにちは、私は平成19年9月に西部航空方面隊司令部(春日)の勤務を最後に定年退職し、現在福岡県のJA筑前あさくらの査定センターにおいて、自動車共済審査員として勤務しています。
 私は定年前に体に異変が見つかり、退職後に手術をしたため、再就職は20年5月からとなりました。手術のために一度は決まりかけた再就職がお流れになり、長い休養をとっていたので、ルーズな生活になっていました。その後、大分良くなったのと、やはり何かをしなくてはとの思いから、もう一度援護業務課にお願いしたところ、JAを紹介していただきました。仕事内容は、早い話、自動車損害保険で示談をしています。確かに人身事故となると、ちょっと辛いところはありますが、ほとんどは物件事故で相手側の損害保険会社と交渉して、過失割合を決定し、保険金を支払い、契約者に説明したら終了です。現在JAは上部組織と業務の分離を図っており、地域のJAは物件事故のみを扱う予定となっています。
 新しい仕事での苦労ですが、やはり覚えることが膨大であるということです。裁判の判例集、仕事の流れ、その場面場面でやるべきこと、また人が相手ですからその対応、その上にPCの入力作業等いまだに先輩に聞く毎日です。もうひとつはやはり人間関係です。なにせ11人で転勤無し、何年も同じメンバーですから、まずい雰囲気を作るのはNGです。年はくっていますが一番の新人です。新人のやるべきことは何でもする。それも何年でもという気持ちが必要ではないかと感じています。JAは作物を作っている所です。ですから特産物を職員に安く販売するという制度があり、葡萄や柿を堪能しました。たまには花や何故か肉というものもあり、結構重宝しております。
 それでは最後になりますが、皆様、体だけは大切に、定年後こそ人間ドックには必ず行きましょう。

12面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc