アジア最大規模演習
2月20日から28日までの間、タイ王国で実施されたアジア最大規模の演習である多国間共同訓練「コブラゴールド24」に第5旅団(旅団長・鳥海誠司陸将補=帯広)から第5旅団司令部の2名、第5後方支援隊衛生隊の2名で計4名が参加した。
本訓練は、米国及びタイ王国共催の他、日本、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、インドの計8カ国が参加したものであり、国際平和協力活動に係る統合運用能力を向上させるとともに、参加各国との連携強化及び相互理解を増進することを目的としている。
訓練前半のTTXでは、人道支援・災害救援活動について、各国が座学による説明を実施して、被災地域や国際人道法などを含む各種関連規範について理解を得るとともに、その後の座学で学んだ事項をテーマにした討議により、各国間の情報共有を含む連携等について認識を共有した。
訓練後半のFTXにおいては、司令部医務官である伊東傑2佐が参加国に対して、日本の自衛隊災害派遣活動(災害医療活動体制)について普及するとともに、実動訓練では、マグニチュード7・3の大地震が発災した想定に基づき、各国軍及びタイの消防等との混成医療隊を編成して、トリアージ区分に応じた医療活動を実施した。また、訓練間に熱中症実患者が発生したが、司令部第4部・衛生班長の八幡真太郎1尉が迅速・適切に対応するという場面もあった。
本訓練を通じて、第5旅団から参加した隊員は、多国間連携の医療活動能力の向上に寄与するとともに、今後は、今般修得した事項を教訓とし医療活動任務に邁進していく。 |