12月13日、吉田圭秀統合幕僚長はアニル・チョーハン・インド国防参謀長を防衛省に公式招待した。同国参謀長の公式招待は初めて。吉田統幕長は日印防衛協力が陸海空各軍種間の共同訓練を通じて強固になっていることに加え、今年9月に初めて行われた統合幕僚協議について「我々統幕とインド統合参謀本部とのパートナーシップが確立された」と歓迎した。チョーハン参謀長も「この数年間に2国間の軍種間交流が数倍に拡大している」と同意し、「新たな領域、宇宙・サイバー分野での協力を進めていくことも重要だ」とさらなる関係強化に期待感を示した。
12月18日は、米輸送軍のヴァン・オヴォスト司令官と防衛省で会談を行った。同軍司令官の来訪は約11年ぶり。冒頭、吉田統幕長は11月末に発生した米軍オスプレイ墜落事故について、犠牲者と家族への哀悼の意を表した。吉田統幕長は「国際安全保障の重心がインド太平洋地域に移ってきている」と述べ、「我々にとって最大の焦点は、我が国周辺地域においてウクライナと同様な深刻な事態を抑止することだ。このため我が国の防衛力を抜本的に強化すると共に日米同盟の抑止力・対処力の強化が喫緊の課題だ」と強調した。オヴォスト司令官も「この地域における平和と安定、繁栄をしっかりと確保していくために必要なのが日米同盟だ」と同調した。 |