体育大会で再会
北部方面航空隊(隊長・三笠展隆1陸佐=丘珠)の副隊長である湯浅征幸1陸佐はこのほど、陸上自衛隊高等工科学校(武山)で実施された体育大会に参加した。現在、湯浅1佐の長男翔太君が高等工科学校に入校中であり、湯浅1佐は保護者として参加した。
湯浅1佐は昭和60年3月に第31期陸上自衛隊少年工科学校(現高等工科学校)生徒して入隊し、今年で自衛隊生活39年目になる。平成29年8月には高等工科学校教育部長として着任し、後輩の人材育成に携わった経験を持つ。
また、翔太君が令和5年3月に第69期高等工科学校生徒として入校したことから、親子で陸上自衛隊生徒の道を歩むことになった。今年4月8日、同校で第69期生徒入校式が行われたものの湯浅1佐は業務のため参加できず、本体育大会で親子の再会が叶った
一方この日は、湯浅1佐と生徒同期で内局整備計画局施設整備官付として勤務する寺戸眞志2陸佐も体育大会を見学し、こちらも久し振りの再会を果たした。
2人は、昭和60年3月の入隊後、3コ学年の区隊替えで2回も同じ区隊になり、卒業時の職種も同じ施設科となった。
その後、湯浅1佐は陸曹航空操縦課程を経て航空科職種に変更となったが、38年経った今でも電話などで連絡を取り合い、年賀状を出し合う仲である。また、寺戸2佐の次男の陽哉君も第69期高等工科学校生徒であり、「少年工科学校生徒同期の息子達が高等工科学校生徒同期」という非常に珍しい状況となった。
募集目標へ邁進
翔太君は宮崎県から、陽哉君は東京都からそれぞれ同校の推薦試験に合格して入校。翔太君はラグビー部に、陽哉君はサッカー部に入部、勉学に励みながらクラブ活動でも頑張っている。父親の2人は、「息子たちも同期として仲良くするとともに、勉学にも切磋琢磨してもらいたい」と語っていた。
北部方面航空隊は、隊長の三笠1佐が長野地方協力本部長、副隊長の湯浅1佐が愛知地方協力本部募集課長として、それぞれ自衛官等募集の最前線で勤務した経験を有す。
北部方面航空隊は、近年の少子化の進行による募集対象者の減少、コロナ禍後の民間企業の積極的な新規及び中途採用、大学生の就職内定の早期化及び内定率の上昇、高校生の大学進学率の高止まり、中・高一貫校の新設、高校の無償化等、自衛官等募集を取り巻く環境がますます厳しくなっている中、各地方協力本部、学校等と連携して部内外広報や部隊・駐屯地見学支援を積極的に行い、1人でも多くの方々を入隊・入校させ、各地方協力本部の募集目標の達成に寄与するとともに、北部方面航空隊としても隊員自主募集の目標達成に向けて邁進する。 |