世界選手権の代表選考を兼ねた「明治杯全日本選抜レスリング選手権大会」が6月16〜19日、東京・駒沢体育館で開かれ、自衛隊体育学校(朝霞)から高谷大地2陸尉以下男女24人が出場、5階級で優勝した。
全日本5階級制す!
体校レスリング精鋭勇躍
フリースタイル74キロ級に出場した高谷2尉は、初戦(準々決勝)、準決勝を快勝。木下貴輪選手(クリナップ)との決勝は、3ポイントを先制するも2ポイントを返される接戦となったが、攻めの姿勢を貫いて終了間際に2ポイントを奪い、5-2で2階級通算2度目の優勝を飾った。
高谷2尉は昨年12月の全日本選手権も制しており、世界選手権代表に内定。「華の階級と言われる74キロ級でどれだけ戦えるのか、とても楽しみな大会。応援をよろしくお願いします」と語った。
4連覇をかけてフリー125キロ級に臨んだ山本泰輝2陸曹は、初戦(準決勝)を開始わずか27秒でテクニカルフォール(10ポイント差以上)。決勝はポイントを奪えない展開が続いたが、最後まで積極的に攻め続け2-1で競り勝った。4度目の世界選手権代表の座も手に入れた。
また、フリー86キロ級には奥井眞生3陸尉が出場。初戦(準々決勝)を10-0でテクニカルフォール勝ち、続く準決勝もフォール勝ちし、危なげなく決勝へ駒を進めた。決勝は果敢に攻めるもポイントにつながらず、互いに指導を受けながらの試合となったが、2-1で競り勝った。
しかし、世界選手権代表を決める全日本選手権覇者とのプレーオフは惜敗。「結果を受け止め、体、技術、心の準備をして国内大会を勝ち切り、パリ五輪出場を目指したい」と2年後を見据えた。
グレコローマンスタイル87キロ級は角雅人3陸曹が勝ち上がり、決勝で同門の阪部創2陸曹と対戦。互いに一歩も譲らない攻防戦を5-1で制した。世界選手権代表も勝ち取り、「一つでも多く勝てるよう頑張ります」と健闘を誓った。
グレコ97キロ級では、鶴田峻大3陸曹が決勝で敗れたものの、プレーオフで雪辱を果たし、世界選手権代表入りした。
女子72キロ級では、2021年世界選手権金メダリストの古市雅子3陸尉が決勝へ。ポイントを奪い合う新倉すみれ選手(神奈川大)との接戦を勝利し、同選手との再戦となったプレーオフも制して世界選手権代表に内定した。
(「自衛隊体育学校ニュース」より) |