スキー・クロスカントリーには入校1年目の新鋭、山下陽暉2陸曹が他の代表選手7人と共に出場。日本人選手が冬季五輪のクロスカントリー種目で今だ実現していないメダル獲得に挑んだ。
2種目に挑み、このうち男子スキーアスロン(8周30キロ、前半4周15キロ=クラシカル走法・後半4周15キロ=フリー走法)では、得意の後半のフリー走法で12人を抜く健闘も見せたが終盤の周回途中、トップを走るロシア人選手に抜かれ完走できなかった。順位は53位だった。
4人が10キロずつをつなぐ40キロリレーは最終走者を務め、日本チームに貢献した。日本は第1走者が8位でつなぐなど、表彰台を目指し粘りの走りを見せたが、欧州などの強豪国に及ばず10位でフィニッシュした。
初の大舞台でのレースを終えた山下2曹は、「今大会を経験して、今後自分の目指す舞台のイメージを強く持つことができた。4年後のオリンピックで活躍するために努力を惜しまず、日々悩み考え、成長していきたい」とさらなる飛躍を期した。
2競技の概要は次の通り。
【バイアスロン】クロスカントリースキーとライフル射撃の複合競技。男女各6種目。
インディビデュアルは30秒間隔でスタート。男子20キロ(4キロコース×5周)、女子15キロ(3キロコース×5周)。周回間に4回射撃(伏射、立射、伏射、立射各5発)。射撃ミス1発につき、1分が走行タイムに加算される。
【クロスカントリースキー】男女各6種目。クラシカル走法(スキーを真っすぐ滑らせる)とフリー走法(スキーを外に開くように斜めに滑らせる)がある。スキーアスロン(男子30キロ)は前半15キロをクラシカル、後半15キロをフリーで滑走する。
【バイアスロン選手】
立崎芙由子(たちざき・ふゆこ)2陸尉 秋田県出身、米内沢高卒。4度目。
前田沙理(まえだ・さり)2陸曹 北海道出身、早稲田大卒。2度目。
蜂須賀明香(はちすか・あすか)2陸曹 北海道出身、東海大卒。2度目。
田中友理恵(たなか・ゆりえ)2陸曹 新潟県出身、日本大卒。2度目。
枋木司(こぼのき・つかさ)3陸曹 青森県出身、野辺地高卒。初出場。
尾崎光輔(おざき・こうすけ)3陸曹 山形県出身、北村山高卒。初出場。
【クロカンスキー選手】
山下陽暉(やました・はるき)2陸曹 富山県出身、早稲田大卒。初出場。 |