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自衛隊ニュース   1016号 (2019年12月1日発行)
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空自高射部隊による初の日米同時射撃訓練
米陸軍との相互理解深化へ新たな第一歩
 令和元年11月7日、アメリカ合衆国ニューメキシコ州マクレガー射場において、航空自衛隊の計画により、日米で初となるペトリオットミサイルの日米同時射撃訓練が行われた。
 航空自衛隊の高射部隊は、毎年、本射場においてペトリオットミサイルの実射に係る一連の行動を訓練し、任務遂行能力の向上を図っており、令和元年度は8月28日から11月22日までの日程で計画され、約380人が参加した。
 日米同時射撃訓練には日本から航空自衛隊高射教導群を主体とする隊員約30人、米国からは米陸軍第11防空砲兵旅団に所属する兵士約20人が参加し、オランダ陸軍からも一部の兵士が米陸軍に加わった。
 両国は同時射撃訓練の他、器材研修、運用概要の説明、器材展開要領の展示などの部隊間交流も行い相互理解を深めた。
 初の日米同時射撃訓練を終えた現地訓練部隊指揮官の日高1佐は「航空自衛隊はペトリオットの運用に関し、米陸軍との相互理解を深化させる必要があり、本訓練は実弾射撃訓練の場を活用した新たな第一歩となった」と成果を語った。

第100期一般幹部候補生課程
(防大・一般大等出身)
集大成となる総合訓練
 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・藤岡史生陸将補)は、11月10日から11月14日までの間、第100期一般幹部候補生(防大・一般大等出身)課程の集大成として総合訓練を行った。訓練の開始にあたり、統裁官(学生隊長・立山1陸佐)から「指揮の要訣を現地現物で具現せよ」「戦闘員としてのやるべき事を確実に実行せよ」との要望事項が示された。360名の候補生は、入校時から積み上げてきた体力・気力、小部隊の指揮能力及び戦術能力を最大限に発揮して任務を完遂する決意で臨んだ。秋晴れの中、協力団体の方々や園児らから激励を受けつつ100kmを佐賀県小城市から2昼夜をかけ徒歩行進し、大野原演習場に到着し、その後直ちに集結地を占領、敵陣地を偵察し、翌早朝に攻撃を開始して、敵部隊を撃破して任務を完遂した。
 候補生達は、来年1月24日に全ての教育を修了し、それぞれの部隊において幹部としての第1歩を歩みだすこととなる。

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