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自衛隊ニュース   1007号 (2019年7月15日発行)
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第12次派遣海賊対処行動支援隊第2波要員が出国
中央即応連隊
 中央即応連隊(連隊長・岩上隆安1陸佐=宇都宮)は7月5日、宇都宮駐屯地において第12次派遣海賊対処行動支援隊等の第2波要員(警衛隊長以下約40名)に対する出国行事を行った。
 派遣海賊対処行動とは、ソマリア沖・アデン湾において、年間1600の日本関係の船舶を含むすべての国の船舶を海賊行為から防護し、海上交通の安全を確保することを意義としているものである。
 出国にあたり本部庁舎前玄関において警衛隊長以下約40名からの出国報告を受けた中央即応連隊長は「日本のシ-レーンを守るため、世界の平和のため、そして日本人としての誇りと隊員としての矜持を胸に立派に任務を果たせ」と訓示をした。また、連隊長の訓示の後、栃木県防衛協会会長兼ねて中央即応連隊協力会魁会会長の青木勲氏より第2波要員に対し温かい激励の言葉が贈られた。そのほか、地元栃木の報道2社の取材があり、取材に応じた警衛隊長は「身の引き締まる思いであり、任務を確実に遂行する」と力強く述べた。
 また、出国報告に先立ち、栃木県防衛協会・栃木県隊友会・栃木県家族会・宇都宮北・南家族会・栃木県偕行会・栃木県雇用促進協議会・栃木県防大同窓会・中央即応連隊協力会「魁会」との懇談が中央即応連隊長及び警衛隊長を交え行われた。和やかな雰囲気のもと各協力団体の会長等から激励が贈られ、記念の撮影を実施した。
 出国報告後は協力団体の長約50名、隊員家族50名及び駐屯地に所在する全隊員に盛大に見送られる中、駐屯地を後にして成田空港からジブチ共和国に向け出国した。
 派遣海賊行動支援隊は、ジブチ関係当局などとの連絡調整及び派遣海賊対処行動航空隊等が、海賊対処行動を行うために必要な支援に係る業務にあたる。今回のジブチ共和国への派遣は、中央即応連隊として13回目である。

初級陸曹特技課程
「准看護師」行動訓練
5時非常呼集25kmを踏破
 自衛隊札幌病院(病院長・大鹿芳郎陸将)は6月21日、初級陸曹特技課程「准看護師」の第43期及び第44期学生名に対して、行進能力、気力・知力・体力及び団結力の向上を図ることを目的として、行進訓練を実施した。
 本訓練は午前5時の非常呼集で開始し、学生は北海道大演習場島松地区廠舎跡から約25km先の同真駒内射場地区すすき台を目指した。
 第44期学生は患者役を交代しながら各種地形に応じた搬送及び安全に留意して、担架搬送を実施した。
 第43期学生は、各種地形に応じた通過要領並びに敵及び航空攻撃等の対処要領について演練しつつ、最後の3kmをハイポート行進し、攻撃準備地域のすすき台に到着した。その後、攻撃目標のすすき台北側の敵に対して小銃分隊による攻撃を行い、一人の脱落者もなく訓練を無事に終了した。
 なお、第43期学生は、本訓練で得た自信と教訓を胸に、第1陸曹教育隊(7月2日から9月20日まで)及び女性自衛官教育隊(7月8日から9月27日まで)にそれぞれ入校する。

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