全国の自衛隊員の皆さん、お元気ですか!
次々と発生する「線状降水帯」。今年も、命に係わる恐ろしい集中豪雨が続いています。しかも台風シーズン到来はこれからなのです。「今までも大丈夫だったんだから、うち(自分)は大丈夫」などと自然をみくびっていたらとんでもないことになります。
後悔は絶対に先に立ちません。明るいうちに、一刻も早く、安全な場所に避難する行動。断固取ってください!
「何を迷っているんだ!」
あなたを怒鳴りつけるもう一人のあなたの出番です。命に勝るものなど何にもありません。
命を守るスイッチを入れるのはあなた自身です。そして、あなたの家族、あなたの周りの彼に、彼女に、命を守るスイッチを入れるよう声かけしてください。
いつも24時間即応態勢で国民の命を守っている自衛隊員の皆さんは、現下の集中豪雨による災害派遣活動に際しても、全力を尽くしています。国民はそんな隊員の皆さんを頼りにしています。
しかし災害派遣活動に懸命に取り組んでいるその真っただ中、隊員の皆さんのご家族が命の危険に晒されているかもしれません。
「時機を失することなく命を守る避難スイッチを入れる!」「声かけする!」
常日頃からご家族の皆さんへの徹底は、あなたの無尽の愛情そのものであり責任です。
こうした各地から洪水や地滑りなど大きな被害の映像が報じられる中、参議院議員選挙が公示されました。立候補した357人(選挙区211人、比例代表146人)が、124議席(選挙区74、比例代表50)をめざして激しい選挙戦を展開しています。投票日は、7月21日(日)。
棄権することなく、あなた自身の貴重な一票を必ず投じましょう。もしあなたが、部隊の仕事や旅行、冠婚葬祭、入院、出産等の理由で、投票日に投票所に行くことが出来ないときには、期日前(不在者)投票を是非活用してください。
スタートしたばかりの令和の時代。初の国政選挙です。明るい未来を創るためのスイッチを入れるのはあなた自身です。棄権からは、創造出来ることは何もありません。
そして、今、焦眉の急となっている防衛省・自衛隊の信頼を回復させるためのスイッチを入れるのもあなた自身です。
イージスアショア配備をめぐる地元説明。地元の皆様の防衛省・自衛隊に対する信頼は、あっという間に失墜してしまいました。厳しい指弾を受けています。
一番辛く情けない思いをされているのは、防衛省・自衛隊の皆さん達ではないでしょうか…。
隊員の皆さんに、エイブラハム・リンカーン米大統領の言葉を贈ります。
「I am not concernedthat you have fallen-I am concerned you will arise.」
立ち上がれ!そして前へ!
どんなに大変であっても改めて地元の皆さんに対し、丁寧に丁寧に、正確に徹した説明に努めて行ってください。誠心誠意質問に答え、理解を求めて行ってください。
岩屋毅防衛大臣の下、防衛省・自衛隊の皆さんは一致団結して信頼回復に取り組んでいでます。一気に瓦解した信頼を回復することは、至難な業です。しかしそれは、不可能を意味するものではありません。
一人ひとりのあなたが、持ち場持ち場で信頼回復のためのスイッチを入れ、懸命に汗をかいて行く。その前方には、地元の皆さんが待っていてくれます。
北原 巖男
(きたはらいわお)
元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事 |