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自衛隊ニュース   993号 (2018年12月15日発行)
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航空幕僚長感謝状贈呈式と招待行事
航空自衛隊
【航空幕僚長感謝状贈呈式】
 11月22日、防衛省の隣にあるホテルグランドヒル市ヶ谷で、航空幕僚長感謝状贈呈式が厳かに行われた。これは、平素から航空自衛隊に対して支援・協力している企業や個人に、航空幕僚長から感謝を込めて贈られるもので今年は12団体16個人に授与された。
 丸茂吉成空幕長は、「航空警察というものが存在せず、平時から有事まで一貫して空の安全を守り続けている航空自衛隊にとり、平時から、基地や分屯基地がいかに安定的に運営できるか、あるいは周辺地域の皆様のご理解、ご支援、ご協力を得られるか、これが任務遂行のための重要な要素となる」等と挨拶した。授与された人は「空幕長直々に頂けるなんて…」と感激していた。
受賞者は、次の通り。
(敬称略)安部真知子・片山幸一・小林宣夫・駒谷広栄・嶋茂樹・菅野修・辻政晴・中川三継・仲嶺眞助・本村康人・AOSテクノロジーズ株式会社・海洋電子工業株式会社・株式会社北九州銀行・護国延命地蔵尊護持委員会・株式会社ジュピターコーポレーション・住重特機サービス株式会社・住友重機械工業株式会社田無製造所・ダイヤモンドエアサービス株式会社・千歳商工会議所・西日本高速道路サービス九州株式会社
※本人希望による非公表8件
【模範空曹・事務官等航空幕僚長招待行事】
 空幕長感謝状贈呈式に先立ち、11月20日21日には、「模範空曹・事務官等航空幕僚長招待行事」が行われた。これは、模範的な空曹・事務官等として部隊等に勤務している隊員を配偶者(独身者は本人のみ)同伴で招待し、その労を労うと共に、准曹士及び事務官など全隊員の士気の高揚を目的として行われている。48回目になる今年は、全曹士隊員約35000名の中から8名の空曹と全技官約700名の中から2名の事務官が選ばれた。
 市ヶ谷基地内で、横田准曹士先任との懇談、丸茂空幕長との懇談を行い、明治記念館で褒賞状を授与された。
褒賞状受賞者は、次の通り。
 警戒航空隊 大西一樹曹長・第5航空団 外山章市曹長・補給本部 秋葉尚曹長・第2航空団 齋藤潤一曹長・第4航空団 田崎聡曹長・第7航空団 山崎重武曹長・第2輸送航空隊 稲田倫久曹長・岐阜病院 野原浩介曹長・第8航空団 永岡寿彦事務官・第3航空団 織笠輝任事務官

過去最多の参加数
第22回陸軍兵站実務者交流
<陸幕装備計画部>
 陸上幕僚監部装備計画部(部長・大塚裕治陸将補)は、11月19日から23日まで、欧米、東・東南・中央アジア、オセアニアの20カ国26名の兵站実務者が参加する「第22回陸軍兵站実務者交流(MLST)」を防衛省等で実施した。
 これは各国の兵站運用・教訓についての意見交換や方面隊の兵站部隊等の研修を通して、陸上自衛隊の兵站施策の資を得るとともに、各国との相互理解の促進及び信頼醸成を図ることを目的とするもので、平成9年に始まったもの。参加国は当初4ヶ国だったが、回を重ねる度に増加していき、今年はブルネイ、カンボジア、ラオスが初参加する等過去最多となった。議題も平成16年までは「兵站の現状と将来」だったが、平成17年以降は各国共通の関心事項である「HA/DR(人道支援・災害救援)における兵站協力」について討議がされるようになった。
 開式にあたり大塚部長は「MLST開催以来最大の参加を得られたことは幸甚だ。本会議における活発な意見交換を期待する」と挨拶した。
 今回の主要テーマは「国内外災害に対する兵站上の即応」。これに基づき19日は陸自、マレーシア等5ヶ国によるブリーフィングが行われた。とりわけ地震、水害、台風等様々な災害に対処してきた日本の対応に各国が関心を寄せていた。
 翌20日は3グループに分かれて討議を行い、その後全体での発表が行われた。今回は、直近年のテーマ「軍‐軍連携」「軍‐民連携」から一歩踏み込んだ「with sympathy」がテーマ。被災者に寄り添いながら、限られた条件の中でいかに現地ニーズを収集し満たすことができるか。各グループが時間軸、活動、被災状況といったそれぞれの視点で発表を行い、「まずは統治機能を回復すべき」「ニーズを把握している現地の有力者を巻き込むべき」等活発な意見交換が行われた。
 装備計画課長・柳裕樹1陸佐は「兵站幕僚の関係構築が一番の成果だ。活発な討議に感謝します」と総括した。最後は参加者一人一人に対して大塚部長から修了証書が渡された。
 参加者はその後、陸自最大の補給処である関東補給処や、東京都防災拠点となっている東京臨海広域防災公園(有明)を視察した。

神奈川県自衛隊殉職隊員追悼式
<武山駐屯地>
 11月15日、陸上自衛隊武山駐屯地(司令・堀江佑一陸将補)において、「平成30年神奈川県自衛隊殉職隊員追悼式」が、武山駐屯地司令・堀江陸将補を執行者として、神奈川県隊友会及び神奈川県自衛隊家族会との共催のもと、厳粛に執り行われた。
 式には、遺族17家族18人、神奈川県知事代理で副知事の首藤健治氏を始め、部内外の来賓及び隊員ら約730名が出席し、新たな4柱の御霊を納め、計63柱の冥福を祈った。
 英霊に対する儀仗、参列者全員による拝礼及び黙祷の後、執行者から「尊い犠牲を無にすることなく、その御遺志を受け継ぎ、国民の生命と財産、領土・領海・領空を断固として守り抜くため、全身全霊で臨むこと、そして、不幸な事態が再び起こることがないよう、安全の確保に万全に期することを、ここにお誓いする」との追悼の言葉を述べた。
 なお、本式典には、教育入隊中の新隊員260名と高等工科学校生徒第1学年309名も参列して、殉職隊員を追悼するとともに、自衛官の職責の重さを再認識した。

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