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自衛隊ニュース 992号 (2018年12月1日発行)
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平成30年度演習場秋季定期整備
<5旅団>
任務必遂! 矢臼別・然別の両「道場」整備を完整
 第5旅団(旅団長・堀井泰蔵陸将補)は、11月5日から9日までの間、矢臼別及び然別両演習場において隊員1390名、車両420両及び航空機3機が参加して「平成30年度演習場秋季定期整備」を実施した。
 我々の「道場」である両演習場の整備は、毎年春と秋に行っており、旅団のみならず、全国から来道する陸上自衛隊各部隊の練度向上及び訓練環境の更なる充実を図るためにも必要不可欠かつ重要な任務である。
 定期整備開始式において堀井旅団長は「安全管理の徹底」を要望し、「全隊員が互いに信頼し、総力を結集して整備目的を達成するとともに、演習場整備を通じ真に戦える部隊、健全な隊員として更に成長することを期待する」と訓示を述べた。
 参加した全隊員は「任務必遂」の気概のもと、弾着区域、各射場等訓練施設、装輪・装軌車道の整備・補修等を行うとともに、あらゆる場面を「作戦」と捉えて終始を通じて隊務の総合一体化を推進し、指揮幕僚活動の実践、部隊の基本的行動・隊員の基礎動作の徹底を図るなど、任務遂行に必要な能力を更に向上させた。
 旅団は、整備が完整した演習場を活用し、引き続き全隊員が一丸となって「強く、頼もしい旅団」を目指して訓練に精励する。

平成30年度職種等強化施策(特科)
第1特科団
 第1特科団(団長・片岡義博陸将補=北千歳)は、10月15日から22日までの間、矢臼別演習場において「平成30年度職種等強化施策(特科)」を担任実施した。
 本訓練は、「師団の陣地防御における情報と火力の連携を強化するとともに、総合戦闘力を最大限発揮し得る方面隊の特科部隊を練成する。この際、観測機関の標定能力の向上を重視するとともに、方面直轄情報部隊等と協同訓練を実施する」ことを目的として、参加人員2042名、火砲36門を編成するとともに、方面隊内特科部隊の他、第1電子隊、北部方面情報隊との協同により行った。
 全部隊編成完結式において統裁官(第1特科団副団長・千葉徹1陸佐)は、「迅速・確実な目標情報の収集・処理を追求せよ」、「主動的な射撃指揮の実行」、「安全管理・健康管理」の3点を要望し、「各部隊はこれまでの訓練成果を発揮し、創意を凝らして本訓練の目的達成に努め、達成感を持って訓練を終了し、それぞれの部隊に帰れることを期待する」と訓示した。
 各訓練部隊は、情報中(小)隊、観測中隊及び直轄観測機関による砲目標の標定と、第1電子隊及び方面情報隊の獲得した目標情報とを合同情報所において共有するとともに、特科連隊・群・隊本部は、情報処理から射撃指揮に至る火力戦闘指揮を一連の状況下で行った。
 対抗部隊は、第7特科連隊長(川口貴浩1陸佐)の指揮の下、訓練部隊の観測斥候潜伏下の中、企図を秘匿した陣地占領を行い、広域分散・頻繁な小移動により健在性を保持しつつ、火力戦闘を実施した。また、訓練の終始を通じ、迅速・確実な安全点検の実施により射撃任務(射撃弾数1111発)を整斉と行い、訓練の目的達成に寄与した。
 また、今年度も敵を強く意識させるため交戦訓練装置を使用し、火砲及び隊員にレーダ受信装置を装着して、審判を実施した。参加各部隊は連・群・隊長以下、今まで積み上げてきた訓練成果を遺憾なく発揮して、じ後の特科部隊の訓練に多大な教訓を得て訓練を終了した。

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