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自衛隊ニュース   988号 (2018年10月1日発行)
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マレーシア・エストニアと防衛相会談
各国との防衛協力・交流の更なる深化へ
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日・マレーシア防衛相会談
 9月11日、小野寺五典大臣は防衛省で、マレーシアのモハマド・ビン・サブ国防大臣と会談を行った。また、会談に先立ち両大臣は「日本国防衛省とマレーシア政府との間の防衛協力・交流に関する覚書」に署名した。モハマド大臣は「第10回日ASEAN防衛当局次官級会合」の特別講演者として来日中だった。
 今回署名された覚書は小野寺大臣が前回の防衛相時に自ら提案したもの。両大臣は今後、覚書に基づき軍種間交流をはじめ、幅広い分野で防衛協力を具体化していくことで一致。また今年4月に締結された「防衛装備品・技術移転協定」を踏まえ、防衛装備・技術協力を進めていくことでも一致した。さらに海洋秩序には航行の自由と法の支配が必要であるとし、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」に基づいた今後の協力についてマレーシアも同意した。
 日本とASEANとの防衛協力については、人道支援・災害救難等の分野の深化を進めることで両大臣は一致。地域情勢については、北朝鮮に対する日本の対応をモハマド大臣も支持する旨発言があった。また、南シナ海についても、国際法に基づく平和的な解決が必要で、国際社会として取組む必要性があるとの認識で一致した。
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日・エストニア防衛相会談
 9月21日、小野寺五典防衛大臣は、エストニア共和国のユリ・ルイク国防大臣と会談を行い、地域情勢や、両国間のサイバー分野における防衛交流やNATOを通じた交流について意見交換を行った。
 冒頭、小野寺大臣は今年5月のエストニア訪問時に基地や訓練視察等で歓迎を受けたことに謝意を述べると、ルイク国防大臣も「大変光栄に思います」と述べた。また小野寺大臣は「今やサイバー分野における友好国間で連携した対処が極めて重要だ」と述べると、ルイク国防大臣も防衛省職員のNATOサイバー防衛協力センター(CCDCOE)への派遣を「歓迎する」と述べ、引き続き実務者協議等を実施しサイバー分野での協力を深化させていくことで一致した。
 地域情勢については、小野寺大臣が北朝鮮問題について「北朝鮮の完全な非核化のため、各国が連携して国連安保理決議の完全な履行を求めていくことが重要だ」と述べると、ルイク国防大臣も同意した。またルイク国防大臣からは、ロシアが実施した大規模演習「ボストーク2018」への懸念が示された。
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米第3海兵機動展開部隊司令官
 9月20日、小野寺五典防衛大臣は防衛省において第3海兵機動展開部隊司令官兼沖縄4軍調整官・エリック・M・スミス海兵隊中将の表敬を受けた。スミス司令官はニコルソン中将の後任として8月2日に着任したばかり。
 小野寺大臣はスミス司令官の就任を歓迎するとともに「自衛隊の水陸機動能力向上において今後も一層の協力をお願いしたい」と述べた。また在沖縄4軍を調整する役割を兼務するスミス司令官に対し「安全な運用を心がけ、事件・事故に対しても特に注意して頂きたい」と要望した。
 スミス司令官は「日米同盟関係は決して崩れることはない」と強調。また「私も妻も沖縄で生活しています。沖縄はマイホームです。県民に対してもベストなパートナーだと立証したい」と述べた。

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