防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年3月1日号
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伝統の八甲田山連隊復活
9師団冬戦競で5年ぶりV
《青森》
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 青森駐屯地・第5普通科連隊(連隊長・西帶野1佐)は2月6日、岩手山演習場で行われた平成21年度師団冬季戦技競技会において5年ぶりとなる優勝を果たした。
 この日、演習場は小雪が舞い、時より強い風が吹き付ける今シーズン最大の寒波の中、競技会は実施された。
 年度当初から、「優勝旗奪還」の目標を掲げ、初春の残行きトレーニングから夏場の基礎トレーニングを積み重ね、初冬には、雪を求め八甲田酸ケ湯及び小谷演習場、年明けには岩手山演習場へ移動して転地訓練を実施し、日々訓練に励み、万全の態勢で競技会に臨んだ。
 競技は、当初行われた抽選選手による個人機動で5連隊が2位、その後行われた分隊機動の部で優勝し、総合優勝を勝ち取った。
 コース沿道には、朝早くから協力会・OB会・父兄らの関係者も応援に駆けつけ、5連隊選手は力強い声援を背に受け懸命に力走していた。
 優勝に向けての熱き思い、厳しい訓練、力強い応援、天候などの要素が全て1つとなり、優勝という結果にむすびついた。
 代表選手が、統裁官である林第9師団長から優勝旗を力強く受け取った瞬間、「八甲田連隊伝統復活」を全隊員が実感していた。

酒井北方総監が幹候8名を激励
《函館》
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 1月21日、酒井健北部方面総監が第28普通科連隊(連隊長・田邊政文1陸佐)で普通科隊付教育を受けている幹部候補生8名を視察した。
 幹部候補生は、1月12日から26日までの間、グリーンピア大沼で実施されている「積雪地新補職者集合訓練」に参加しており、酒井総監は、慣れないスキーで滑降・滑走訓練に励む候補生を激励した。
 隊付教育は昨年12月6日から3月5日までの間実施し、酒井総監から激励を受けた候補生は、残り1ヵ月強の教育期間で幹部自衛官の地位・役割についてさらに職能を高めていくことになる。

米国実動訓練壮行会を実施
《国分駐屯地》
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 第12普通科連隊(連隊長・前田忠男1陸佐)は1月15日、駐屯地体育館で、「米国実動訓練壮行会」を行った。
 壮行会では、鹿児島県霧島市防衛協会会長の霧島市長・前田終止氏をはじめ多数の来賓が見守る中、訓練参加部隊が出発準備完了の報告を実施した。報告を受けた連隊長は、「常に我々の戦う離島作戦を意識して訓練に臨め」「実戦経験を持つ米軍から正しい戦場のマナーを学べ」「アメリカ文化を体感せよ」の3点を要望し訓示とした。その後は、鹿児島県霧島市防衛協会会長の霧島市長・前田終止氏、鹿児島県隊友会会長・北井上一則氏から激励の言葉、鹿児島県隊友会、自衛隊父兄会鹿児島県支部連合会、駐屯地記念行事等後援会、JDAクラブ、隊友会国分支部から激励品の贈呈、第4中隊・古市士長ほか3名による出陣の雄叫びが行われた。激励を受けた訓練参加隊員を代表して第4中隊長・黒木孝太郎3陸佐が「荒ぶる桜島に負けない熱い気持ちを持って、臆することなく、『日本』『鹿児島』『国分』『陸上自衛隊』『第12普通科連隊』ここにありを知らしめる所存であります」と力強く述べた。
 第12普通科連隊は、この訓練が更なる飛躍の一ステップになることを約束し「米国実動訓練壮行会」を終了した。

富士を背に訓練始め
《富士教導団》
立山で山地機動訓練
団結強化、士気の高揚図る
富士教導団
越智団長を囲んで展望台で今年一年の任務完遂を誓う隊
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 富士教導団本部(団長・越智陸将補)は1月7日、訓練始めとして静岡県と山梨県の県境に位置する標高1332メートルの立山で、団本部の団結強化と士気の高揚を図るとともに、教導団全体の今年一年の安全を祈願することを目的に、山地機動訓練を実施した。
 立山は、富士山5合目から西丹沢と呼ばれる三国山稜・湯船山・不老山を経て、足柄山系の金時山までを縦走する総延長約43キロメートルの区間内に位置している。
 この日は、好天候に恵まれ、団長の年頭の辞の後、団本部舎前を出発し、別荘地「芙蓉台」を抜けて登山口へ向かうルートから登頂を開始した。登山道は、よく手入れのされた清々しいヒノキ林内の中、一歩一歩確実に登り、心地よい汗をかきながら山頂に到着した。
 展望台では、富士山を望みながら各隊員は爽やかな空気の中、それぞれ今年一年の任務完遂を誓った後、富士駐屯地に向けて下山し、無事訓練を終了した。

震災対処訓練を実施
《八戸駐屯地》
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 第4地対艦ミサイル連隊(連隊長・吉田賢一郎1陸佐)は2月8日、東北方面隊が統制する震災対処訓練に伴い、非常呼集等の実動訓練を実施した。
 訓練は2月8日午前6時の非常呼集から始まった。速やかに出勤してきた隊員らは、初動対処部隊要員に当たっている隊員は震災の被害が想定された岩手県沿岸に出発し、その他の隊員は指揮所活動や派遣車両及び災害用の装備の準備を実施した。
 その後、連隊の基本訓練場で、連隊の隊容検査が実施された。人員・装備及び車両の準備が完了した各中隊は、統裁部による背のう入れ組み品や車両の積載状況等の点検を受けた。
最後に、連隊長は「地域の人たちが自衛隊に一番期待しているのは災害派遣での活動だ。各人は常に準備を怠らないようにせよ」と訓示を述べ、訓練を終了した。

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