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2010年3月1日号 |
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中級陸曹への訓練実施 |
《48普連》 |
41隊員が参加 |
指揮・指導能力向上図る |
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06式てき弾射撃の指導 |
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神経を研ぎ澄ませながらの警戒 |
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第48普通科連隊(連隊長・山崎倫明1陸佐=相馬原)は1月18日〜2月5日の間、相馬原駐屯地及び同演習場で、平成21年度第2次中級陸曹集合訓練を担任・実施した。この訓練には12旅団の各部隊から、2陸曹41名が参加。約3週間の訓練間には、旅団長の訓話を始め、司令部各部課が担当する教育や旅団最先任上級曹長講話が行われ、充実した教育内容となった。
訓練は中級陸曹として必要な知識及び技能を教育し、実員指揮能力、訓練指導能力、服務指導能力の向上を図ることを目的に実施され、集結地の安全化・警戒における実員指揮や06式てき弾射撃訓練指導法・体育訓練指導法等、戦闘職種以外の学生が未経験の訓練もあり、戸惑う場面もあったが、教育終了時には、職種の違いが区別できないほど指揮・指導能力の向上が見られた。また訓練最終日には「曹士訓練五訓の普及・徹底要領」について命題発表が実施され、旅団長・旅団最先任上級曹長等が視察する中、各班が、ユーモアを交えながら素晴らしい発表を実施した。
集合訓練終了にあたり、参加した学生からは「中級陸曹として責任の重さを認識させられた」「この様な教育は今後の財産になる」等の所見があり、大きな成果を挙げ教育を終了した。 |
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32普連持続走競技会 |
《大宮》 |
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第32普通科連隊(連隊長・下東敏郎1陸佐=大宮)は2月2日、朝霞訓練場で「平成21年度中隊対抗持続走競技会」を実施した。この競技会は、連隊全体の持続走能力向上を目的に、連隊の8割以上の643名の隊員が参加し、約5キロの距離で競った。
競技会は前日に降った雪の影響から2時間遅れでスタート。選手たちは、中隊の名誉をかけて最後まで全力でゴールに向かい、素晴らしいデッドヒートが繰り広げられた。応援する隊員もコース沿道に立ち、中隊の選手達に声援を送り、選手を後押ししていた。
結果は年度当初からこの競技会に焦点を合わせて練成してきた第5中隊が優勝した。個人の部では、日本のトレイルランの第一人者である奥宮3曹が1位となった。
優勝中隊長の矢澤3佐は、「中隊全員の努力の甲斐あって、このような結果を収めることができ、感激している。来年に向かって明日から練成を開始する」と隊員への労いと、2連覇達成に燃えていた。 |
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雪月花 |
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司馬遼太郎さんを偲ぶ「菜の花忌」、大阪と東京で交互に開催されるが今年は東京の日比谷公会堂であった。「坂の上の雲」でまさに旬の作家だけに2000人が入れる会場も満員、予約はがきをもたないとお断り状態だった。司馬さんの奥さん、福田みどりさんは産経新聞学芸部で机を並べていた時からのことを話した。少年のように一途で話すことは未来のことが多かった、過去のことはあまり話したがらなかった。「坂の上の雲」について話そうとしても「あれはもういいんだ」と終わりにしてしまう。ただ絶対に映像化はしないでくれとだけは遺言と思われるほどに言われた。二人の関係は奇妙と言う以外にない関係だったが、いまがいちばん司馬さん(みどりさんはこう呼んでいた)と深く付き合っている、司馬さんのことで悩むと司馬さんの写真に相談しているのだから。このあとのシンポジュウムでは漫画家の黒鉄ヒロシさんは「酩酊するのは酒だけではない、読むたびに坂の上の雲に酩酊する」。映画監督の篠田正浩さんは名作には共通した書き出しがあると言う、坂の上の雲「まことに小さな国が、開花期をむかえようとしている。」島崎藤村・夜明け前「木曽路はすべて山の中。」川端康成・雪国「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。」4人のパネラーが語る司馬さんとの出会いや日露戦争などは面白かった。司会のNHK古屋アナによると司馬さんの精神を壊さないように関係者と調整してテレビ化したそうだ。 |
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