私は、平成20年1月3日、補給統制本部(十条)施設部を最後に定年退職致しました。先輩OBの方のお誘いを受け、十条駐屯地援護室・自衛隊東京地方協力本部のご尽力により自衛隊勤務で学んだ自分の技術・技量を活かせる現職場、ライジング厚生サービス株式会社へ同年1月21日に再就職することが出来ました。
ライジング厚生サービス株式会社では、三井住友銀行の独身寮(都内近郊25寮)の施設管理員として、ご両親に代わり我が子のように優しくまた、時には厳しく寮生に常に声を掛け、皆さんが快適な寮生活を送れるよう、主に施設の備品管理業務及び防火・防犯の観点から施設内外全般管理と寮長の業務を補佐する仕事をしております。
私は、自衛隊勤務時には、野整備部隊で施設器材の予防・故障整備を行いながら溶接技術にこだわり当初の目標であった職業訓練指導員免許を取得し、装備調査班に勤務しました。今の職場においては、自衛隊で培った技術技量が役立つ事が数多くあります。
そのひとつに、昨年4月開寮した私の勤務地である、竹ノ塚寮(足立区)で、寮生(90名)が毎日使用している家電製品に故障が発生し、他の寮にも同一部位の故障が発生していることから当寮で分解故障の原因を究明確認しメーカーとの折衝を行った結果、原因は、組み立て工程における不具合であることを認めさせ、3箇寮で使用している約250個を全数新製品に無償交換させることが出来ました。
これも一重に自衛隊勤務での良き諸先輩方のご指導により、技術を身につける事が出来た結果の賜物であると確信しております。その他にも設備機器の故障が発生しても外注整備を要するまでの間、適時適切な応急処置を行い常に、その故障状況を把握し、故障探求・原因の究明については、「オレに任せろ!」の心意気で頑張っています。
現在は、OBの方と二人で交代で協力しながら勤務しております。初めは、民間企業で働くことへの不安と戸惑いがありましたが、今では寮生の皆さんが毎日平穏無事に寮生活が送れるよう日々仕事に励んでおります。
これから定年を迎える皆さんが一人でも多く、自衛隊で培った技術を活かし、再就職しても笑顔で仕事が出来るよう健康に留意され頑張っていただきたいと願っております。
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