WHOのフェーズ分類6になり、世界的にまん延状況にある新型インフルエンザ(H1N1型)。日本国内においても感染者数が増加の一途を辿っています。PCR検査により感染が確定された感染者は、9月3日現在で防衛省・自衛隊全体で36人、市ヶ谷地区でも15人が擬似症患者として確認されているため、感染拡大防止措置として手洗い・うがいの更なる励行などの注意喚起が行われています。
秋冬に流行の恐れ
厚生労働省では、新型インフルエンザ拡大の今後の見通しについて「秋冬に向けていつ全国的かつ大規模な患者増加を見てもおかしくない状況」として、ワクチンや抗インフルエンザ薬による対策を進めています。しかし、ワクチンの生産が間に合わず、備蓄量が十分でないために接種する優先対象者の選定が現在行われている状況です。また、妊婦、幼児、高齢者のほか、慢性呼吸器疾患・慢性心疾患・代謝性疾患など基礎疾患を持つ人達は重症化のリスクが高いとされており、国内でも死亡例が出ました。
このような状況の中、個人や各家庭で感染予防策を講じることが大変重要になっています。普段の生活の中で行えるものも多いので、今すぐインフルエンザ対策を行いましょう。
個人でできる対策
感染経路に飛沫感染と接触感染の2つが考えられるため、季節性インフルエンザと予防法と同様にマスクの着用、手洗い・うがいなどが有効です。また、最も有効な感染防止策は対人距離を保つこと。感染者と距離をとることで咳やくしゃみによる飛沫感染を防止します。その他、咳やくしゃみをする時にティッシュなどで口と鼻を被い、他の人から顔を背けるといった咳エチケットを身につけることも大切です。
秋冬にも流行の恐れがある新型インフルエンザ。家庭や職場で早めの対策を始めましょう。 |