部隊だより
奉仕活動に感謝の声
《富士学校》
6月14日午後、静岡県志太郡岡部町在住の女性から、富士学校広報班宛に電話があった。
住民として大変恥ずかしい話ですが…と前置きをして話し始めた女性の電話は、「迷彩服を着た自衛隊の方が、雨のなかゴミ袋を片手にゴミ拾いをされており、感謝とともに頼もしく感じました。今後も大変でしょうが頑張ってください」との内容だった。
早速、確認作業にあたると、当校普通科部・第56期3尉候補者課程(SLC)の教官以下117名が6月12日から14日までの間、同地区で現地戦術訓練時に実施した活動だったことが判明した。同課程は、入校当初から任官に向けた意識改革に力を注いでおり、自然発生的に「奉仕活動」に取り組んでいた。
また、翌日に卒業・任官式を控えた6月30日、「小山町」への感謝の気持ちを込め籠坂峠から富士浅間神社までの国道、約7kmの区間のゴミ拾いを実施した。
雪月花
小池百合子新防衛大臣の就任式と久間章生前防衛大臣の離任式が行われた。久間さんは淡々と在任の9ヶ月を振り返り防衛省・自衛隊に感謝していることを述べた。このあと守屋武昌事務次官が送別のあいさつをした。久間さんが自分では話さなかった実績を順序立てて披露するものだった。この途中で次官の声がウルウルになってきた、記者たちも顔を見合わせて「おや?」という雰囲気、久間さんも気がついたようだ。だが剛胆と言われる守屋次官はすぐに立ち直った。大臣と次官には軋轢があるとか二人の中を云々する記事が見られたがこのシーンが本当だったのだろう、防衛庁発足以来の懸案だった省移行を成し遂げ、国際貢献を本来任務にするなど二人三脚で働いて来たことを次官はこのとき思い出していたのかもしれない。一転して、小池新大臣の着任式。やっぱり小池さんは絵になる、実力もすでにいろんなポストで証明されている。玄関に出迎えた大勢の女性職員との相乗効果で今までにない華やかなものになった。陸海空の女性自衛官が100人近くも主役として前面に出ていたので小池大臣もビックリした様子だった。大臣の離着任式は何度となく見てきたが今回ほど印象に残るのははじめてだった。久間さんありがとうございました。熱烈歓迎・小池新大臣。(所谷)