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   2007年3月15日号
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精強「Flying Dragon」へ
空自第303飛行隊(小松)30周年迎える
680隊員、より高くより激しく大空駆ける
「滅私奉公」の心構え
 空自第303飛行隊創設30周年を祝う記念行事が3月3日、航空支援集団司令官・織田<CODE NUM=4934>男空将、第6航空団司令兼小松基地司令・上田益三空将補をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、歴代隊長、協力団体の長ら関係者多数を迎えて小松基地で盛大に開催された。同飛行隊は、総隊戦競通算3回の優勝を成し遂げるとともにミサイル集合訓練の中心的飛行隊として、その精強さが全国的に知られている。この日、慰霊祭に続いて記念式典が開かれ、同飛行隊長の芳賀和典2空佐が約680隊員を前に式辞に立ち、これまでの関係各位の尽力に感謝しながら今後とも「微塵の迷いもない強く研ぎ澄まされたフライイング・ドラゴンとなるよう『滅私奉公』の心構えで一致団結、より高く、より激しく大空を昇り続ける」ことを誓った。引き続き、来賓祝辞や記念碑除幕、記念撮影などが行われ、出席者全員で同隊創設30周年の節目を祝った。(写真は小松基地上空を2機編隊で飛行する30周年記念塗装機=F15)

陸自がイラク人11名を教育
《衛生学校中央病院》
イラク医療の復興、医療機材保守管理技術向上図る
 陸上自衛隊では1月31日から2月28日までの間、衛生学校と自衛隊中央病院、関東補給処用賀支処が共同で、イラク・ムサンナー県の医療機材保守管理者11名(うち女性2)に対して、陸自「衛生資材整備課程」の教育科目の一部を教育した。
 衛生学校長の堀口紀博陸将補は、イラク人代表のムサンナー県保健局総合検査局長と会談した際、職員に対して「よく教育要望を分析して、期間を通じて家庭的な雰囲気の中で教育を行うよう」指導した。
 最終日には修了式が行われ、衛生学校教育部長から修了証が手渡されたあと、イラク人から研修に対する感謝と日本国への友好の言葉が述べられた。言語、生活習慣、宗教の違いという通常の教育とは掛け離れた様々な困難を乗り越え、しかも自衛隊教官らのイラク人に対する柔軟な対応と熱意により今回の教育は大きな成果を上げた。さらに、教官からは「部外者しかも外国人への教育という機会を得て、今後の海外任務などに本教育の経験を活かすことができる」という前向きな意見も聞かれた。
 陸自では、今回の研修は日本とイラクとの友好・親善に寄与するのみならず、先のイラク人道復興支援とリンクする形でイラク復興に寄与するものとしている。
 〈イラク人の陸自研修の経緯〉昨年6月21日、外務省はイラク復興支援の一環として、イラク人を日本に招聘して研修させるプログラムを計画、外郭団体のJICA東京に対し、イラク人への研修を依頼した。それらの研修のうち医療機材保守管理(上級)に関しては、陸上自衛隊の協力が不可欠と判断したJICA東京から防衛庁(当時)に対し協力依頼があった。この研修の目的は、ムサンナー県の医療機材保守管理者に対し、実務全般の理解、予防保守点検、故障診断、修理技術を習得させ、ムサンナー県の医療機材保守管理の技術向上を図り、供与された医療機材が更に効果的に活用され、地域の医療サービスの向上に貢献することで、研修は「医療機材の保守管理の基礎(陸自担任)」と「企業研修(JICA担任)」の2本柱で構成された。

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