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   2007年8月1日号
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LCAC、国内災派初出動
新潟県中越沖でM6.8大地震発生
震度6強
陸海空1万4000隊員が救出・救助、給水・入浴など支援
 7月16日午前10時13分ごろ、新潟県上・中越沖でマグニチュード6・8の強い地震が発生、新潟県柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県飯綱町で震度6強、新潟県上越市、小千谷市、出雲崎町で震度6弱を観測した。全半壊した家屋は900棟以上、死者11人、負傷者1000人を超える大災害となった。被災地では電気、ガス、水道が止まり、崖崩れも発生、また、震源に近い東京電力柏崎刈羽原子力発電所で火災なども発生した。現在も3000人以上が避難生活を続けている。
 防衛省は直ちに新潟県中越沖地震災害対策本部(本部長:防衛大臣)を設置するとともに逐次会議を開催した。陸自は地震発生直後からOH-6やUH-1などのヘリによる偵察活動を実施、新潟県知事からの第12旅団長(相馬原)に対する災害派遣要請を受け、同旅団の初動対応部隊が出発した。また、海自SH-60J、P-3Cや空自U-125、UH-60も偵察活動を開始した。
負傷した被災者を空自ヘリに搬送する2普連隊員(7月16日、柏崎市で)
地震災害対策本部会議で対応を指示する小池大臣

 同日午後3時すぎ、第2普通科連隊(高田)の人員約210名、車両約60両が柏崎市で救出・救助活動や道路啓開を実施、女性1人を救出した。以後、第5施設群(高田)や第30普通科連隊(新発田)とともに、柏崎市、上越市、刈羽村で給水支援も開始した。また、第6、9、10師団、第1空挺団、東部方面輸送隊、中央即応集団なども順次被災地に進出、給水・給食、入浴、輸送などの支援を実施した。
 一方、海自は新潟県知事から舞鶴地方総監への災害派遣要請を受け、護衛艦「みねゆき」「あぶくま」「みょうこう」「はるな」「さわかぜ」、輸送艦「のと」「くにさき」など9隻を派遣、陸自隊員や食料、毛布、仮設トイレなどを輸送するとともに給水・入浴支援を実施した。空自も中部航空方面隊(入間)が米軍支援物資の輸送や給水支援にあたっている。
 また、自衛隊機で、安倍晋三首相(16日)と小池百合子防衛大臣(18日)が相次いで被災地を視察、被災住民を見舞うとともに派遣隊員を激励した。20日までに、派遣人員延べ1万3700名、車両延べ約4040両、艦艇9隻、水船2隻、航空機23機の規模で、負傷者・人員・物資の輸送、給水・給食・入浴・天幕の各支援、崖崩れ箇所の道路啓開などの活動を続けている。(関連記事2面)


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