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   2007年10月15日号
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パキスタン艦に洋上給油
海自インド洋派遣部隊
現地で補給活動などマスコミに一般公開
 テロ対策特別措置法に基づき、平成13年12月の活動開始以来、現在もインド洋で、海自第6護衛隊司令の尾島義貴1佐を指揮官に護衛艦「きりさめ」(艦長・福原祐二2佐)と補給艦「ときわ」(艦長・菅原貞眞2佐)が各国艦艇に洋上補給活動を続けている。防衛省統合幕僚監部は9月13日、現地の「ときわ」で派遣部隊の活動状況をマスコミ13社に一般公開した。この日は、後方から「きりさめ」、上空からは哨戒ヘリコプターが周囲を警戒する中、パキスタン海軍の駆逐艦と約40mの間合いをとりながら時速約20Kmで並走、「ときわ」から伸びた蛇管を通して同駆逐艦に洋上給油した(写真)。尾島指揮官は各社のインタビューの中で、厳しい環境に耐えながら長期間にわたって任務に励む隊員の姿を紹介しながら「この任務が始まってから海外で日本の存在がより理解されるようになった」など語った。また、これに先立って同11日にバーレーンの米海軍第5艦隊司令部で行われた有志連合部隊指揮官らの会見では、米中央海軍副司令官のスコット・スウィフト准将とパキスタン海軍のカーン・ハッシャム准将が日本の海上阻止活動参加の必要性を強調した。

東海地震に備える
自衛隊統合防災演習
自治体とも災害対処能力向上目指す
自衛隊と警察、消防など自治体職員が一体となって指揮所演習(静岡県庁で)
 平成19年度自衛隊統合防災演習(指揮所演習)が9月26日から28日までの3日間にわたって市ヶ谷駐屯地や静岡県庁などで行われた。
 この演習は、東海地震発生時等における自衛隊の統合運用の指揮所活動を演練し、統合運用による災害対処能力の維持・向上を図るとともに自衛隊東海地震対処計画を検証することを目的としたもので、内局、統幕、陸海空各幕、各方面隊、自衛艦隊、横須賀地方隊、航空総隊、航空支援集団、情報本部などが参加、主に、▽防衛省災害対策本部(地震災害警戒本部)と統幕、情本との調整・連携要領▽防衛大臣の補佐要領▽発災直後から統合任務部隊が機能を発揮するまでの自衛隊の対応要領▽統幕、陸海空各幕等の後方補給などに係わる統合調整要領などを演練した。

折木陸幕長に米国勲功勲章
 折木良一陸上幕僚長に対するアメリカ合衆国勲功勲章授章式が10月1日、グランドヒル市ヶ谷で行われた。今回の受賞は、平成16年8月から17年8月の間、陸上幕僚副長として「米国陸軍と陸上自衛隊の共同関係の深化と強化」に貢献したことを称え受賞したものである。この勲章は米国大統領が認定したもので、叙勲の理由が記述された勲記には、「折木陸将の任務に対する献身的な姿勢と高い洞察力」が称えられ、その功績が高く評価された。
 授賞式では、パーキンズ少将がお祝いの言葉を述べた後、折木陸幕長の左胸に勲章を装着した。受賞後、折木陸幕長は、米国及び米陸軍並びに陸上自衛隊のスタッフへの感謝を述べた。また、パーキンズ少将は「自分が折木陸幕長に勲章を伝達できたことは大変な名誉」と述べ、和やかなうちに式は終了した。

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