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糧食班調理競技会を開催 |
《大久保駐業隊》 |
4コ直、「カツとじ丼」で出来栄え競う |
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9月13日、大久保駐屯地業務隊(隊長・渡部利光1佐)は、平成19年度第2回糧食班調理競技会を実施した。これは、現場調理員の調理技術の練度向上及び給食業務に対する熱意と充実感の付与を目的として行われている。
実施要領は、駐屯地昼食時の献立メニュー(今回はカツとじ丼)を調理し、食材の切裁具合、加熱加減及び味付けについて審査員の点数評価によりその出来栄えを競った。
参加の4コ直は、それぞれの調理法、味付け等工夫を凝らし、日頃の調理技術を遺憾なく発揮して直独自の味を出していた。
駐屯地幹部食堂で小川駐屯地司令をはじめ駐屯地給食委員等の代表者12人が厳正に審査した結果、1直(直長・嶋本3曹)が僅差で第1位となった。
各直長はカツとじ丼の味を色々と工夫し腕を競った。1直長の嶋本3曹は心を込めて調理することに心がけ、特にぶた肉の下調理(タレに漬け込む)に気を配った。2直長の米積2曹はとじダシに工夫を重ね醤油の濃い口と薄口の割合を7対3とし隠し味にお酒を加えたダシが決め手。3直長の日永1曹は基本に忠実な味付け、おふくろの味で勝負。4直長の寄高2曹はぶた肉のくさみを消すためにお酒で下ごしらえをするとともに牛乳と砂糖を加えて卵のふんわり感を出すなど各直様々。
第1位となった1直の勝因は、卵がトロトロで野菜が良く煮込んであったことが決め手となった。
糧食班長の中川2尉は「僅差により順位が決定したが、各直甲乙つけがたい味でした。喫食する隊員の出身地、当日の運動量、季節等でも好みの味が変わりますが、研究心をもって調理することで一層美味しい料理が出来上がると思います。各直は順位にこだわることなくこれからもお互い切磋琢磨し質の高い給食を提供できるよう努力していこう」と調理員を激励していた。
業務隊では、糧食班の活性化と更なる技術とサービス向上を図るため、期に1回を基準に、この競技会を実施していくとしている。 |
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「階級章の意味」 |
第15普通科連隊長(善通寺) 1陸佐 廣塚雅史 |
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軍隊にはその地位を示す証として階級章があるが、昔聞いた米陸軍の階級章の由来について紹介してみたい。米陸軍階級章のモチーフとなったのは柏の木だそうで、米国では柏の木は落葉広葉樹であるが冬でも枯れ葉が落ちず新芽の出る春まで枯葉が枝に長く残ることから運気の良い木とされている。
日本でも、柏の葉は夏の青葉の時期に採取し蒸して和菓子の柏餅を包む皮として使われ我々にも馴染みが深く、柏の木は古来から慶事や神事にも使用される縁起の良い木でもある。米陸軍の兵・下士官の階級章は柏の木の根を、少尉から大尉の尉官の階級章は柏の木の幹や枝を、少佐・中佐の階級章は柏の木の葉を象徴すると言われる。大佐の階級章は鷲で将軍の階級章は星であるから、兵・下士官が大地にしっかりと根を張り、尉官が幹や枝を大きく伸ばし少佐・中佐がそれに葉を繁らせ、大佐たる鷲が生い茂った柏の木に宿って周囲を見渡し、将軍たる星が天空から大きく睨みを効かすという意味であろうか。如何にも世界規模での覇権確立を願う米軍らしい発想だと思える。
類似する陸自の階級章に当てはめれば、部隊の基盤(根)を陸士・陸曹が形成して大地から水を吸い上げ、付幹部がそれを基礎として枝を伸展させ、中隊長が太陽の光を吸収する葉を繁らせ花を咲かせそして連隊長がその木の成長の度合いを見定めるとも考えられる。
柏の木も、根がしっかりとして幹と枝と葉が順調に生育すれば大きく繁るわけであるからそれぞれが生育のための重要な役割を有している。
階級章を単なる徽章と捉えずに、組織で与えられた任務(役割)の象徴と理解すれば自ずと職務遂行のあり方や自己の能力の伸展についても異なった視点で捉えられる。隊員からの敬礼を、階級章という徽章に対する敬礼ではなく階級章に見合う職務遂行への敬意として真摯に受けられるよう自らの職能の向上を図りたいものである。 |
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《OB便り》 |
「狩猟」のススメ |
望月 和行 平成14年3月退官(部隊/多田弾薬支処) |
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隊員の皆さん「狩猟」をやってみませんか?
狩猟は、一般には動物を殺傷するだけのものだと思われがちですが、活動の仕様によっては全く違う意義を持ったもので、健康維持、ボランティア、余暇の活用として最適です。
例えば一日中、山野を歩き回って、たとえ獲物は獲れなくても壮大な自然を眺めたりして気分は爽快になるものです。
猟友会の活動は、有害鳥獣の駆除等も行っています。農繁期の農地では近年、野生鳥獣による農作物に対する被害が多く発生しており、農家はこの有害鳥獣の被害を最小限にするべく各種手段を講じておりますが、なかなか有効な手段がない状況で、会の駆除に頼っています。
特にこの時期は、役場、農協等の要請により、会員は、ボランティア活動で有害鳥獣の駆除に奔走しています。しかし、会員の減少等で充分とは言えない状況にあります。
猟友会に入会していただいた際は、この方面でも是非ご協力を頂きたいと思います。銃器を取り扱うため手続き等が若干複雑ですが興味のある方は、連絡お待ちしております。
〈連絡先〉猟友会上富良野部会 望月和行(電話/45―5504) |
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HOME's English Class |
(防衛ホーム英語教室) |
LET'S HAVE A POT-LUCK PARTY |
レッツ ハブ ア ポットーラック パーティ |
持ち寄りパーティやろうぜ |
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Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東地方も冷え込んできましたが、今年の冬はどうなるんでしょうか。いい季節になりました。今年も秋探し実践したいと思っています。新しい秋を発見したときの喜びもひとしおです。その感動や喜びが一日続けば、とても充実した毎日、一週間、一ヶ月と自分の時間が自然と一緒にとても充実した感覚でとらえることができます。毎日をせわしなく過ごしていた時とは逆に、心の余裕を感じるようになりますね。皆さんもお試しあれ。
さて、今回の表現は、“Let's have a pot-luck party"「持ち寄りパーティやろうぜ。」です。持ち寄りパーティは、各人が1・2品の料理を持ち寄ってパーティをすることです。ホストに負担がかからなくて、それぞれの家庭の自慢料理が並ぶので楽しみもひとしおです。米国などでは、それぞれの家庭の味は、移民の歴史につながっているので、各国の料理が食べられることになります。日本ですれば、お国自慢の料理が並ぶということになるのでしょうか。そうなれば、充実したメニューになります。そういった調整もホストの役割です。
関東もいよいよ冬の到来です。最近は一年中風邪患者を見かけますよね。最近もすでにマスクをかけている人や咳き込んでいる人を見かけます。外出後のうがい、手洗いを習慣にして、風邪を予防したいものです。
小さな秋を見つけてみてください。
それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉 |
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イラク派遣を終えて シリーズ |
適格な気象支援果たす |
空自航空気象群 気象業務隊 2空尉 田中崇夫 |
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平成18年12月21日、長旅の果てに到着したクウェート国際空港は霧の中でした。この頃、イラク及びクウェートは雨季に入ったばかりで、灼熱の乾いた気候から寒気の入る湿潤な気候への移行期にあり、そんな中で発生した今雨季初の霧でした。
私は、第11期予報官として12月から翌年の4月までの間、イラク復興支援派遣輸送航空隊防衛部で勤務しました。「C―130の安全運航に寄与する」をモットーに、飛行運用側との緊密な連携を保持し、かつ、ニーズに合致した柔軟な気象情報の提供に心掛けるとともにイラク及びクウェートの気象特性を踏まえた的確な気象支援を実施しました。
イラク及びクウェートは砂漠気候に属するため、「砂嵐」という日本にはない気象特性があります。ところで、冒頭で湿潤な気候と述べましたが、湿潤とはいっても、雨季は1年をとおして湿潤な方に分類されるというだけで、降水量は冬季の日本よりも非常に少なく、降水日数は月に3日程度、また、湿度も低く、日中の最低湿度は20%前後です。このように、乾燥した空気と砂漠という条件に強風が重なると、砂嵐が発生するのです。そして、この砂嵐が基地に流れ込むと、まるで濃い霧の中にいるみたいに、あっという間に視界が悪くなり、航空機が着陸できない気象状況に陥ります。
クウェートに到着して日も浅い12月27日、私は生まれて初めてこの砂嵐を体験しました。当日は南よりの風が強く、砂塵の発生を予想していましたが、思ったより砂が舞い上がり、砂嵐となったのです。このため、帰投するはずのC―130が着陸不可能となり、他飛行場に着陸せざるをえなくなったのです。原因は適切な気象監視の欠如で、具体的には砂塵の動向の追跡に不慣れであったことです。このことは、クウェート勤務に従事する予報官業務の指針として、よい教訓となりました。以降、航空機の運航中は衛星画像等の徹底的なモニタリングを行い、砂塵発生の兆候を見逃さないように努め、また、その兆候がある場合は、運用及び飛行隊に対して迅速で確実な気象勧告を実施しました。そして、この努力は任務機の安全運航の一助となり、その結果、運用及び飛行隊から厚い信頼を得ることができました。
中東方面の予報に不安な気持ちを抱いたまま日本を出発しましたが、国内で培ってきた予報業務のノウハウは国外でも十分に通用することを確信し、自信が持てました。また、日本では観測されない砂塵や砂嵐を体験でき、予報官としての見識も広げることができました。
自衛隊の海外活動が拡大される中、今後も国外で勤務する機会があると思います。その際には、今回の経験を生かしたきめ細やかな気象支援を実施する所存であります。
最後に、クウェートで一緒に勤務した防衛部や飛行隊の皆さん、本当にお世話になりました。また会えるのを楽しみにしています。ありがとうございました。 |
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