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技本開発官に林空将 |
<防衛庁発令> |
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林 富士夫
昭和24年生まれ、神奈川県
47 防大卒(16)空自入隊
8 空幕技術部技術1課長
10 開実団司令部幕僚長
11 南西航空混成団副司令
12 空幕技術部長
14 飛行開発実験団司令
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域内各国 相互理解深める |
アジア・太平洋22カ国3機関参加 |
東京ディフェンス・フォーラム開催 |
災害派遣での軍の役割など協議 |
<防衛庁> |
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防衛庁主催の第10回東京ディフェンス・フォーラム(アジフ・太平洋地域防衛当局者フォーラム)が6月27日から7月1日までの5日間にわたって、グランドヒル市ヶ谷などで開催された。
このフォーラムは、国防政策や防衛交流を担当するアジア太平洋地域各国の防衛当局者(局長・局次長級)に自由な意見交換の場を提供することによって域内各国の国防政策に関する相互理解を深め、その透明性を高めることにより、地域の安定に資することを目的としている。毎年10月に開催されていたが、本年に限っては、スマトラ沖地震・インド洋津波の災害救援活動の経験・教訓を共有するため、記憶が新しいうちに開催することが有意義との観点から、6月に前倒しして開催することになった。
なお、防衛庁では、今回のフォーラムにおける討議内容を、ASEAN地域フォーラム(ARF)会合の場で報告するとしている。
今回のフォーラムには、22カ国3機関が参加、防衛庁からは門司健次郎参事官をはじめ官房審議官、統幕5室長、各幕防衛部長等が出席した。会議の冒頭、今津寛副長官が挨拶を述べたあと、各セッションが始まり、経験、教訓の共有に焦点を当てながら、被災国と一派遣国がそれぞれの立場でプレゼンテーションを行ったほか、災害救援活動にかかわる今後の課題と地域協力の可能性についても意見交換した。
また、守屋武昌事務次官主催のレセプションや部隊研修なども行われた。 |
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話題の新刊 |
10倍の大国に日本はなぜ勝ったか |
日露戦争が遺した九つの戦略 |
作家・政治史研究家 瀧澤 中 |
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大人が面白く読め、その上で子供にも読ませたい歴史書というのは極めて少ないが、本書はそういう種類の本である。「ああ、また司馬遼太郎絡みの日露モノか」と思いきや、司馬とは違う見方が新鮮である。
まず日露戦争に勝った理由は、明治維新以来の日本の国づくりの努力によるものだとする、確かな歴史眼を感じる。と同時に、三六式無線機をつくった木村駿吉や下瀬火薬の下瀬雅允、村田銃の村田経芳や明治が誇る街報将校第一人者の福島安正ら、普段歴史書にはあまり登場しない人物たちがエピソード中心に登場し、まるで人物絵巻を読むような心地よさがある。
小説の世界では主人公になり難い薩摩の松方正義の財政家としての活躍など、専門書を読まなければわからなかった明治政府の内情も、実にわかりやすい。そして何より、読後感がさわやかで、元気が出てくる。文中「運というものは勝つ準備のない者には訪れない」という言葉が出てきた。何度もうなずかされる一冊。(中経出版刊・1,600円十税) |
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3面へ |
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