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   2005年3月1日号
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北熊本Aが優勝(団体の部)
全自剣道大会
全国から精鋭123チーム参加
 第30回全国自衛隊剣道大会(志摩篤会長)が2月12、13の両日、朝霞駐屯地の体育学校球技体育館で開催された。
 全国の駐屯地・基地から多数の精鋭剣士が参加、手に汗握る熱戦を展開した結果、団体戦は北熊本Aが優勝した。
 試合結果は次のとおり。
 〈団体の部〉(123チーム参加)▽優勝=北熊本A▽準優勝=善通寺A▽第3位=佐世保A、郡山A▽優秀賞=横須賀、船岡A、対馬A、久留米A
 〈男子個人戦6段以上の部〉(97名出場)▽優勝=細田浩二陸曹長(福岡、7段)▽準優勝=村上強一3空佐(芦屋、6段)▽第3位=山本貢樹1空曹(美保、6段)、浅山茂1陸曹(武山、7段)▽優秀賞=久保勝基1陸曹(大村、7段)、高本謙一1空曹(美保、6段)、吉村利夫准陸尉(船岡、6段)、島田智2海曹(佐世保、6段)
 〈男子個人戦5段以下の部〉(135名出場)▽優勝=久保稔3陸曹(空挺団、4段)▽準優勝=上杉大志2空曹(2高群、5段)▽第3位=江川哲史陸曹長(北熊本、4段)、田代勉陸士長(健軍、3段)▽優秀賞=久賀信人3陸曹(都城、4段)正田洋3海曹(横須賀、4段)、松岡秀忠海士長(呉、4段)、岩本洋志陸士長(真駒内、3段)
 〈女子個人戦の部〉(68名出場)▽優勝=藤田莉菜陸士長(国分、3段)▽準優勝=栗崎紫帆空士長(防府南、4段)▽第3位=矢ヶ部茜陸士長(久留米、3段)、本奈緒子陸士長(健軍、4段)▽優秀賞=松崎智美陸士長(北熊本、3段)、中村優子3陸曹(岩手、5段)、堀しおり2陸曹(伊丹、5段)、内田麻紀子陸士長(伊丹、4段)
 〈生徒対抗リーグ戦〉▽優勝=陸生徒(2勝0敗)▽準優勝=空生徒(1勝1敗)▽第3位=海生徒(0勝2敗)

市ヶ谷駐屯地で卓球大会を開催
 市ヶ谷駐屯地(司令・宮崎悟介将補)は2月2日から4日までの間、陸幕各部課及び市ヶ谷駐屯地各部隊対抗卓球大会を開催した。
 競技は、26個チームが参加しAブロック、Bブロックに分かれ連日熱戦を繰り広げた。その結果、Aブロックで中央業務支援隊印刷補給部チームが優勝し、見事4連覇を達成した。また、Bブロックは中央業務支援隊人事統計部チームが優勝した。
 表彰式は4日午後、体育館で行われ、成績発表の後、駐屯地司令からそれぞれ表彰状が手渡され大会は終了した。

〈お知らせ〉
 「自衛隊のマドンナ」として隊員に親しまれ、平成17年1月21日(金)に急逝した歌手・ライターの吉永光里(本名・鈴木田鶴子)さんを「偲ぶ会」を次のとおり開催致します。
 〈日時〉3月28日(月)19時〜20時30分
 〈場所〉グランドヒル市ヶ谷 3階「瑠璃の間」(〒162-0845東京都新宿区市谷本村町4の1 電話03・3268・0111
 〈対象者〉故人の友人・知人 ※献花代5千円
 〈その他〉会場の都合がありますので、ご参列頂ける方は、3月上旬までにご連絡をお願いします(「吉永光里さんを偲ぶ会」発起人)※連絡先=メールアドレス「hikarimate@gh9.com」またはFAX03・3437・8755に御芳名、御住所、電話番号、ご関係を送信して下さい。

実践的な緊急自動車操縦訓練
立川駐業隊輸送班長 准尉 坂田昭雄
 立川駐屯地業務隊(隊長・上田正文2佐)は1月28日、東京消防庁立川消防署の協力を得て、駐屯地所在部隊のドライバー48名に対し、実践的緊急自動車操縦訓練を実施しました。対象者を駐屯地業務隊だけではなく駐屯地所在部隊のドライバーまで拡大したのは、昨年からです。国の防災基地に指定され航空部隊が所在する立川駐屯地は、航空事故が発生した場合のほか、救難のため緊急自動車を出動させ患者を病院まで運ぶ可能性が他の駐屯地より高いため、この緊急自動車操縦訓練を医務室要員だけでなく、航空部隊の要員まで拡大しました。また、今年度は東京消防庁立川消防署から福島消防司令以下4名の教官を派遣していただき、より実践的訓練になるように努めました。
 当日の訓練内容は、前段学科、後段実地訓練で構成しました。まず、業務隊長による本教育の意義・危機管理についての訓辞に始まり、輸送班長が関係法規及び事故事例等の学科教育、続いて福島消防司令による救急出動の具体的な説明、緊急自動車運行上の注意点の教育を受けました。更に実際に救急出動した救急車の運転席から撮影された生の迫力映像で、操縦方法と道路状況等の現状の視覚教育を受けました。消防教官は「走行中のあらゆる危険は乗車者で予知し、自らの車両で危険な状況は作らないように、また本来の目的は緊急走行ではなく災害現場で活動する事が目的であり、出動途中で事故を起こしてしまうと国民の信頼に応える事が出来ない」と強調されました。
 実地訓練は、ストレッチャーの取扱い・緊急車への搭載固定要領、続いて消防教官による模範走行、そして駐屯地内に4個所の交差点を含む800メートルの走行コースを設定して、隊員の緊急自動車操縦訓練を行いました。「Tの字交差点を赤信号で右折する状況、車線を変更して走行する状況、横断歩道を走行者が通行する状況、道路で子供が遊ぶ状況」などを設け、救急車3台(立川・小平駐屯地の救急車のほか立川消防署の救急車)に、東京消防庁の署員各1名が指導員として乗り込み、隊員は4名1組で、操縦手・助手・同乗見学者となり訓練しました。操縦手は、サイレンを鳴らしての交差点の進入・通過要領を、助手は、サイレン、赤色警告灯・マイク放送の操作要領を担当させ、一連の状況の中で、より実際に近い訓練を体験させました。2〜3回まではぎこちなかった助手のマイク放送も、消防教官の適切な指導で、回を重ねる度に格段の成長を遂げ、操縦手との息もピッタリ合ってきました。訓練に参加した隊員も緊張しつつも真摯な態度で受講し、緊急自動車を運行することの難しさを痛感したようです。
 最後の講評で、福島消防司令は「自衛官の皆さんは、操縦技術が非常に高いことに驚きました」「各種状況把握、マイク放送についても特に問題はないが、譲ってくれた人に対する感謝の気持ちも放送に入れ、自分(救急車)の存在を相手に示すマイク放送と操縦手との連携プレー・チームワークが事故を未然に防ぐ事に繋がる」そして「一時停止、ゆっくり前進、安全第一の運行に心がけることが、今後の緊急自動車操縦手として重要である」と述べられた。一方、隊員も消防署の救急車に初めて乗れたことに加え、実践的なマイク放送と走行上の細かい指導に「終始緊張しました。いままでこんなに気を使って走行したことがなかったので、いい経験になりました」と感想を述べていました。最後に、業務隊長が「操縦手、助手と乗車者全員のチームワークが大切である。今回の教育で修得したことを反復演練し、各種緊急事態が発生した時に役立ててもらいたい」と締めくくりました。
 平成17年度以降の緊急自動車操縦訓練にも、立川消防署から講師及び救急車等の派遣協力を得て、より一層の実践的な訓練を継続して行きたい。

防衛ホーム 俳句コーナー
 老を病む真夜の心の隙間風  滝川とも子
 横書きの俳句もありて二月尽  紺野 透光
 寂しさに置く雛なれば祭過ぎ  須賀 きよ
 雛の日も静かになりし我が家かな  篠田 汀風
 妻の居て小さき幸せ老の春  協田 忠俊
 潮干狩せし父母のこと夫のこと  石田 孝子
 揚雲雀坂東太郎一望す  古谷 地良
 御簾(みす)のうちお顔の翳り内裏雛  長尾 花子
 目刺買ふ旅の終りの駅頭に  大谷 水田
 赤富士に砲列のごとカメラ据ゑ  紫垣 千風
 サーフィンの賑ひみせて実朝忌  砂川 芳枝
 伊豆の山重ね重ねて霞みをり  本田すみ子
 鉄塔の建ちしを知らず山笑ふ  久保田紀子
 けむるごと老いて草屋の雛守る  本多 令佳
 梅雨寒の灯点る路地の煮物の香  鈴木 吟悠
 お遍路の鈴に疲れのありにけり  黒石誠一郎
 己が影鞭打つ如く耕せり  杉田 淹
 面差しの母に似てゐる宮女雛  原 つたえ
 うれしくてうれしくて蝌蚪尾を振りし  西村 爽風
 航空母艦浮上り見ゆ春の海  荒木 斗星
     選者吟
 三月の遠き家並の上に雲  保坂 伸秋
     (「栃の芽」誌提供)
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